2013新春スペシャルインタビュー<2>ラレーを駆る自転車界最強のディーヴァ ニューアルバムとライブにかけるSAYさん

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 2012年11月、自転車をテーマにしたダンスチューン『ペダル』(SAY feat.般若&SHINGO★西成)が発売された。ソウルフルな女性ボーカルにMC2人のラップが鋭く絡む。歌詞には、「巻き込み注意」「1分1秒もっと遠くへ走りたい」と、自転車乗りのリアルな日常が刻まれる。話題の楽曲を作った女性シンガーSAY(セイ)さんは今年、ニューアルバムをリリース予定。各地でライブも展開するという。(聞き手 米山一輝)

自転車をテーマにしたダンスチューン「ペダル」 SAYがリリース

移動はほとんど自転車!

この日も愛車のラレーに乗ってきたSAYさんこの日も愛車のラレーに乗ってきたSAYさん

 「真夏のレコーディングの時も、自転車で行きたくなっちゃうんです。お天気がいいのにタクシーとか電車に乗っていると、勿体ないですよ」

 インタビュー当日も愛車でさっそうと現れたSAYさん。都内の移動はほとんど自転車だという。

 自転車にはまったのは数年前。6段変速のミニベロを乗り回すうちに、「駅まで歩く時間を足すと、電車を乗り継いで行くよりも自転車の方が全然早い」ことに気が付いた。片道15キロ程度、山手線内をほぼカバーする範囲までなら、自転車を選ぶ。。

 愛用するラレーのクロモリロードバイクは、注文から7ヶ月待ちで手に入れたという。ロードにした理由は「いちばん速い自転車だから」。

 「ロードバイクやピストバイクに乗ってる人にどんどん抜かれると、なんか悔しくなっちゃって」と笑う。なかなかの負けず嫌い。『ペダル』にも「勝負してよミスター」という歌詞があるように、路上で“無言の勝負”を挑むことも。

お気に入りポイントはヘッドマークのバッジだというお気に入りポイントはヘッドマークのバッジだという

 ただ、SAYさん自身は「長くだらだら乗る」のが好きだという。スリムな丸パイプのクロモリバイクは、そんなスタイルにぴったりだ。

 ロードバイクを手に入れてすぐ、鎌倉まで往復100キロのツーリングに一人で出かけた。長距離は初めてだったが、難なく完走してしまったという。

 「自転車でないと見えない景色が一杯あって、すごく楽しかったです」

『ペダル』誕生秘話

 『ペダル』誕生のきっかけを聞いてみた。

 「私の家からスタジオへ行くときに「魚籃坂」(ぎょらんざか)という坂を越えなきゃいけないんです。その坂をノンストップで上りきれる曲を、ずっと書きたかった」ときっかけを話す。最初から自転車の曲を作ると決めていたのだという。

 「4つ打ちの、軽快な、イケイケな音を下さい!」とトラックメイカー(基本的なビート部分を制作するアレンジャー・プロデューサー)に依頼。音源をもらってすぐに歌詞とメロディが浮かび、あっという間に『ペダル』が完成したそうだ。

 しかし、実はこの時点で『ペダル』は、SAYさんのソロ曲の予定だった。

 「もうミックスまで終わっていたんですけれど、作り上げてものすごい自信があったので、般若さんに送ったんです」

 楽曲を、同じく自転車好きだったMCの般若さんに送ったところ、「超いいね!」という反応が返ってきた。そこで「じゃあ般若さんもラップ書いてくださいよ」と言ってみたところ「いいよ」との返事。

 さらに般若さんのレーベルメイトで、大の自転車好きで知られるSHINGO★西成さんにもラップを依頼。直接大阪までお願いに行き、「ええよ」と快諾を得た。東西のMC2人を加えて、ここに最強自転車トライアングルが完成。自転車好きの3人だからこその、リアルな歌詞が並ぶ。

 「乗ってる人だからこその歌詞なんですよね、みんな」

自転車に乗って、みんなもっと元気に健康に

 『ペダル』をリリースして以降、ファンから「自転車が超欲しくなった!」といったメッセージを貰っているという。ただ、まだまだ“自転車友達”は男性率が高いようだ。

 「ロードとかピストバイクに女の子が乗ってると、すごくカッコいいし可愛いと思うので、もっと女の子に広まったらいいな」と話す。ただ、現在の道路事情に関しては「自転車に対してすごいグレーゾーンが多い」との言葉も。

 自転車の歩道での危険走行が社会問題になる一方で、実際に“ルール通り”に車道を走るにあたっては、路上駐車の問題や、交差点の左折専用レーンなど、かえって危険な場面に遭遇する。車道に自転車がいることを意識しないで運転するドライバーも少なくない。

 「グレーなところが多いから、自転車とドライバーがお互いに邪魔だと思っている部分がある」と話すSAYさん。ルールがもっと整備されることで、自転車とドライバーがいがみ合わずに走れるようになるのが理想だという。

 「自転車は排気ガスも出さないし、エクササイズにもなる。だからもっと自転車に乗りやすくなれば、みんなもっと健康に、元気になると思います」

人生みたいで、すごく好き

 『ペダル』の宣伝チラシには「踏めば廻るよ人生は。」の言葉が大きく記されている。これはSAYさんが自転車に魅せられた大きな要素でもあるという。

 「自転車って人生みたいだなって思うところがある。急な坂道を上れば、その分だけ絶対に下り坂もある。踏めばどんなにきつくても先に進む。そういうところが“人の歩み”みたいで、すごく好きなんです。歌詞にはそういうメッセージをたくさん込めました」

 自分の力で行きたい場所に行けるという点もお気に入りだ。

 「電車とかタクシーとか、誰かの力で連れて行ってもらうよりも、自分の力でそこに到達したことに価値が見出せる。そういう意味でも自転車が好きですね」

2月にニューアルバム発売、そして全国でライブ

 最近は、2月20日のニューアルバム発売に向けて、制作の追い込み真っ最中だ。3枚目となる今作では、「より深みを増して、色々なことに挑戦している」という。もちろん『ペダル』も収録される。アルバム発売後は、全国各地でライブを行う予定だ。

 最後に何か一言とお願いしたら「自分のお家から目的地まで、きつい、しんどい箇所がある時は、ぜひ『ペダル』を聴いてください。多分、大腿筋の支えになると思います」と話し、ニッコリ微笑んだ。

「ペダル」SAY feat.般若&SHINGO★西成「ペダル」SAY feat.般若&SHINGO★西成

SAY(セイ)

 その透き通った歌声と圧倒的な歌唱力、定評のあるライブ・パフォーマンスで、R&Bシーンのみならず、HIPHOPシーンでも長年活躍を続けているフィメール・シンガー。 高校卒業後、本格デビューを目指し上京。都内、横浜を中心にLIVE活動を開始。2003年頃よりジャパニーズ・ウェッサイ(西海岸系HIPHOP)・シーンを中心に活動。シーンの代表的アーティストと数々のコラボをこなし、シンガーとしての存在感を強めていく。
2009年8月にDJ☆GOプロデュースの「スーパースター」を配信し、多数のクラブ系着うた配信サイトにて1位を獲得。そして同年11月「Let’s get a party feat.Kayzabro(DS455)」で堂々デビューを果たす。
2012年、テイチク・インペリアルレコードに移籍し、第1弾配信シングル「OMG!!」(オーマイガーッ!!)を8月にリリース。女子の日常に潜むOMG!!なイライラを豪快に歌い飛ばし、元気をくれるガールズアンセムとして話題に。
11月、待望の第2弾single『ペダル feat.般若&SHINGO★西成』を配信開始。

 SAY オフィシャルウェブサイト

 『ペダル』配信ページ(レコチョク)
 『ペダル』配信ページ(iTunes)

(撮影 木山久男)

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