まさみんのゆるゆる自転車女子旅<46>満開の桜とともに迎えた「シクロクエストinさいたま」 実行委員長として一番幸せな日
3月31日(土)に、私、まさみんが初めて実行委員長を務めた「シクロクエストinさいたま」が、都心から電車で1時間の“じてんしゃ王国”、埼玉県比企郡で開催されました。準備をがんばった甲斐あって(?)、快晴にも満開の桜にも恵まれたイベント当日、会場にはたくさんの笑顔が溢れていました。
集まってくれた皆さんに感謝
オープニングのあいさつの一言めは、ずっと心にたまっていた「ありがとう」という言葉でした。

本当に、本当に乗り越える壁が多くて、自分の仕事や生活を両立させながら準備をしていくことは苦しくて何度も眠れない夜がありました。協賛企業の倒産騒動で、直前での変更も多かったので「もしかしたら10人、いや1人も来ないかもしれない…」。そんな思いもずっとあり、イベントの1週間前は眠れず、ずっと1時間おきに目が覚めるほど気持ちが追い込まれていました…。

それでも「たった1人でも来てくれるなら、その人が楽しかった!と思える1日になるようにしたい!」という気持ちだけで動いていました。
朝早く設営を行い、ドキドキしながら参加者が来るのを待っていると、徐々にサイクリストの皆さんが集まり始めてきました。申し込んでくださった参加者の皆さんがキャンセルせずに足を運んでくださったのです! 本当に、感謝の気持ちでいっぱいでした。
参加者と一緒に楽しんじゃいました!
例年より少し早く見ごろを迎えた今年の桜。シクロクエストは、そのタイミングを待っていたかのように、まさに百花繚乱の1日を迎えることができました。

「こんな日はクルマに乗っていたらもったいない!」運営のため自動車で会場を走り回っていましたが、これじゃいけない。私たちもスキをみつけて自転車にまたがったり、豆乳ソフトクリームを味わったり、絶景のなかの淹れたてコーヒーで癒されたりと、おいしいトコ取りで最高の時間を過ごすことができました。


それから、実行委員長という立場を利用して、なるべく全員と話したい!と思ってたくさん声をかけまくりました。ほんと皆さんノリが良かった(笑)。そして、この日のために特別に用意したアクティビティ。「イテテテ…」とヨガを楽しむ(?)姿や、オシャレウェアでポーズを決めてくれるユーモアたっぷりの参加者さん。そんな笑顔に囲まれて、今日は間違いなく私が一番幸せ者だと確信しました。


地元の協力があってこそのイベント
1人1人がお気に入りの場所をみつけて、また来たいと思えるような時間を過ごしてほしい。そのために、じてんしゃ王国の魅力である「サイクリストウェルカム」の雰囲気を味わってもらうことが私たちの最重要ミッションでした。
今回ご協力いただいた多くの観光スポットではそんな思いに賛同いただき、甘酒のふるまいや「先着○名様へのプレゼント!」などたくさんの特典を用意していただきました。

なかにはウェルカムボードを用意してくれたところも! 後で写真の「農家民宿 楽屋」さんのオーナーにお話を伺ったところ、イベント参加者の方が、こちらの宿に前泊されていたようです。こんなふうにイベントがきっかけとなって、地域とサイクリストのつながりが生まれるのは本当にうれしいです!「来てくれた方はみんな楽しそうで、とてもいいイベントだと思いました」ともおっしゃってくださいました。
日本中に自転車イベントは数えきれないほどありますが、サイクリストを歓迎する声ばかりではありません。それを受け止めつつ、こうやって私たちが見出した地域の魅力を自転車で楽しむことのすばらしさを伝えることで「サイクリスト歓迎」が、参加したサイクリストだけではなく地域の方1人1人にとって忘れられない思い出になるのだと感じました。
桜色の天井を見上げながらのサイクリング
参加してくれたポタガールのいくみん(栗原育美)とれいちゃん(Rei)。2人から届いたのは思わず息を飲んでしまうほど美しい桜並木の写真。思わず言葉を失います。しかも貸し切り状態。こんな道が都内や京都などの観光地にあったら自転車じゃとても走れないですよ!
でも、この2人、前から見ると花粉症対策のためサングラスとネックカバーでフルフェイスカバーしてるんですよ(笑)。鼻水大変なのに来てくれてありがとう♡
ゴール後も終わらないシクロクエスト流おもてなし
私の考える自転車の魅力は「人と町をつなげてくれること」。そして、「人と人とをつなげてくれること」。そのために表彰式では、地元野菜をふんだんに使った豚汁のふるまいやストレッチヨガなどの仕掛けをして参加した皆さんが交流を楽しめるようにしました。


また、今回初めての取り組みでもある「マッチングコース」!! 実は約20人の方が申し込んでくださったのですが、全員男性! 一口に男性と言っても、自転車の楽しみ方は人それぞれです。

参加した感想と聞いてみると、各グループ、リーダーになる人を決めて他のチームに負けないようにと結構本気で走り回ってたみたいです(笑)。「普段走るのとは違うペースだから、ついていくのが大変だったよ~」と言いながらも、ステキな笑顔でお話ししてくださいました。みんなそれぞれの思い出ができたみたい。本当に良かった!

皆さんの帰りを見送っていると、何人もの方が私のところへ寄ってきて「本当に楽しかった!ありがとう!」とおっしゃってくださいました。いやいや、こちらこそ、本当に来てくれてありがとう!一緒に楽しんでくれてありがとう!
本当に、このイベントをやって良かったと心から思いました。今日という日の幸せを、私は一生忘れません。

「まだ知らない日本の魅力を発掘したい」、「自転車のあるライフスタイルの楽しみ方を届けたい」という思いからライターとしても活動を始める。埼玉県と自転車の魅力を発信するポタガールとしても活動中。「ポタ日和」で情報発信をしているほか、ウェブサイト「Masami’s Library」でも執筆中。