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ツール・ドゥ・ロワール=エ=シェール 第1ステージキナンサイクリングチームが仏ステージレース参戦 初日はスプリントで上位進出ならず

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 キナンサイクリングチームが出場する、フランス北中部のロワール=エ=シェール県を舞台に行われるステージレース、ツール・ドゥ・ロワール=エ=シェール(UCIヨーロッパツアー2.2)が4月11日に開幕した。183.5kmで争われた第1ステージでキナン勢はスプリントを狙うも、フィニッシュ直前に複数の落車が発生。上位進出はならず、翌日以降のステージで再挑戦することとなった。

市街地の周回に突入した集団で走る雨乞竜己(中央) Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

若手中心での欧州遠征

 キナンサイクリングチームは4月6日にフランス入りし、同県の県庁所在地であるブロアを拠点に活動を行っている。トレーニングや調整を進め、遠征終盤にここまでの成果を試す場として今大会へと臨んだ。

ステージでチーム紹介を受ける5選手。左から椿大志、新城雄大、雨乞竜己、中西健児、塚本一樹 Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 今回のメンバーは、椿大志、塚本一樹、中西健児、雨乞竜己、新城雄大の5人。チームは昨年以降、ヨーロッパ遠征におけるメンバー選出を若手から中堅年代の日本人選手に限定しており、今年も平均年齢23歳で編成。サイクルロードレースの本場であるヨーロッパでのレースを通じて、チームの底上げを目指す。

 59回目を迎えるこの大会はレースカテゴリーこそUCI2.2クラスだが、活躍した選手が数年後にトッププロチーム入りするなど、将来を有望視される選手たちの登竜門的な位置づけとも言われている。キナンサイクリングチームとしても、これまで以上に戦力を整えて参戦しているだけに、存在感を示すことが求められる。

4月8日に行われたパリ〜ルーベで亡くなったマイケル・ホーラールツ選手を悼み、スタート前に黙祷が捧げられた。ホーラールツ選手はロット・スーダルU23の一員として出場した2016年大会、第1ステージで優勝を飾っている Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

雨乞でスプリント狙い

 迎えた第1ステージは、ブロアからフジェール=シュル=ビエーヴルまでの183.5km。スタートから21kmと28.4kmに山岳ポイントが設けられ、そのうち1つ目の山岳ポイントは最大勾配20%の急坂だ。2つ目の山岳ポイント以降は平坦基調だが、コースレイアウトには記されないアップダウンが潜んでいるほか、この土地特有の強風やテクニカルなコーナーがプロトンをふるいにかける。そして、最終盤はフジェール=シュル=ビエーヴルに設けられた10.5kmの周回コースを約3周半めぐってフィニッシュする。

ブロアの街を出発 Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 スタートから発生した逃げ狙いのアタックにキナン勢も応戦。リードを奪うチャンスも見られたが実らず、他チームの3選手が飛び出すとプロトンはそれを容認した。キナン勢5人はメイン集団でレースを進めることとなった。

集団内で走る椿大志 Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 逃げる3人とメイン集団との差は約5分程度まで広がったが、スプリントを狙うチームを中心にタイム差をコントロール。キナン勢も集団内でポジションを確保しながら、残り50kmを過ぎてから本格化したペースアップに対応した。

 やがてプロトンは終盤の周回コースへ。最終周回には逃げていた選手を吸収し、スプリントの態勢へと移ってゆく。キナンサイクリングチームは雨乞が集団前方を押さえながら勝負に備えた。

落車に阻まれ雪辱誓う

 しかし、残り3km手前から断続的に落車が発生した。集団の前方、後方問わず次々と複数の選手によるクラッシュが起き、キナン勢も足止めを余儀なくされてしまった。このステージに集中していた雨乞も目の前で起きた落車によって止まらざるを得ず、勝負に絡むことはできなかった。

スプリントに賭けた雨乞竜己だったがアクシデントに泣いた Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 フィニッシュから3km以内でのトラブルであれば、発生時に属していた集団と同タイム扱いとなるが、これが適用されたのは新城と中西の2人のみ。ともにステージ優勝者と同じタイムとなっている

第1ステージ結果(183.5km)
1 レオナルド・ボニファツィオ(イタリア、AVC エクサンプロヴァンス) 4時間23分2秒
2 ヨヒム・アリエセン(オランダ、メテック・TKH コンチネンタルサイクリングチーム) +0秒
3 ディラン・マルドナード(フランス、AVC エクサンプロヴァンス)
4 アリダン・デデッケル(ベルギー、ロット・スーダルU23)
5 キャスパー・フォンフォルサク(デンマーク、チームコロクイック)
6 ケヴィン・ボイエ(フランス、S.C.オリンピック・デ・ディジョン)
78 新城雄大(キナンサイクリングチーム)
108 中西健児(キナンサイクリングチーム)
122 雨乞竜己(キナンサイクリングチーム) +2分47秒
137 塚本一樹(キナンサイクリングチーム) +3分37秒
147 椿大志(キナンサイクリングチーム) +9分6秒

個人総合時間
1 レオナルド・ボニファツィオ(イタリア、AVC エクサンプロヴァンス) 4時間22分52秒
2 ヨヒム・アリエセン(オランダ、メテック・TKH コンチネンタルサイクリングチーム) +4秒
3 ディラン・マルドナード(フランス、AVC エクサンプロヴァンス) +6秒
4 シーン・レイク(オーストラリア、ベネロン・スイスウェルネスサイクリングチーム) +7秒
5 ニコラ・プロドーム(フランス、シャンベリーシクリズムフォルマシオン)
6 アリダン・デデッケル(ベルギー、ロット・スーダルU23) +10秒
80 新城雄大(キナンサイクリングチーム)
108 中西健児(キナンサイクリングチーム)
136 雨乞竜己(キナンサイクリングチーム) +2分57秒
144 塚本一樹(キナンサイクリングチーム) +3分47秒
147 椿大志(キナンサイクリングチーム) +9分16秒

チーム総合
1 AVC エクサンプロヴァンス 13時間9分6秒
25 キナンサイクリングチーム +2分47秒

●雨乞竜己のコメント

 しばらくは集団内で椿や(新城)雄大と一緒に動いていて、周回コースに入ってからは単独でポジション確保していた。(足止めとなった場面は)周囲の選手に挟まれるような感じになってしまい、足をついて踏ん張るのがやっとだった。

 1ステージ走って、感触はすごくよい。距離を進むごとに体の動きもよくなってきて、調子は悪くないと感じている。第2ステージも混戦となりそうだが、もう1度挑戦する。

●新城雄大のコメント

 逃げにトライしたが、全体のペースが速かったことと、細かなアップダウンやワインディングで脚を使ってしまい、他選手のアタックに反応できないまま逃げの3人を行かせてしまった。その後は気持ちを切り替えて、集団内でリラックスして走った。

 周回コースに入ってからは、雨乞さんのスプリントのアシストができればと思っていたが、落車が起きたこともあり、ひとまずはフィニッシュすることに専念した。

 調子は悪くないので、第2ステージでは逃げにトライしつつも、第3ステージ以降で勝負できるよう準備をしていきたい。

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