ヘルシィ・エイジングツアー第4ステージ與那嶺恵理が苦戦を強いられ48位でフィニッシュ 最終日へ「チームであと1勝を」

  • 一覧

 ウィグル・ハイファイブに所属する與那嶺恵理が4月7日、オランダのフローニンゲンで開催されたヘルシィ・エイジングツアー(2.1)に出場し、トップから6分20秒差の48位でフィニッシュした。チームメートのクリスティン・ウィルド(オランダ)は2位に入っている。與那嶺は翌日の最終ステージ、チームメートの優勝へ向け「チームであと1勝を」と意気込んでいる。

第4集団で前方の集団へと合流を試みる與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) ©Vélofocus

 142.9kmの大会最長の距離で争われた第4ステージは、この日も横風が強く早い展開となった。スタートラインにレース30分前に並んだ與那嶺だったが、スタート直後の展開に警戒する選手たちが多く、集団前方に位置することができない。レースが始まると予想通り早い展開に集団が分解し、與那嶺は第4集団でレースを進めた。終盤、第3集団へと追いついた與那嶺だが、48位でレースを終えた。

ヘルシィ・エイジングツアー第5ステージに挑むウィグル・ハイファイブ ©Vélofocus
横風に対し、エシェロンを組んでローテーションする集団 ©Vélofocus

 本人のレポートは下記の通り。

本当にボコボコにされております。オランダの最北、フローニンゲンで行われる5日間のステージレース。この日はステージ4日目、レース距離は最長の145km。

 本当に厳しいレースです。ここ最近では記憶に無いぐらい、身体が限界まで追い込まれています。レースコースは今日も「ド」がつくほど平坦なのですが、車1台分しかない道を時速50kmでプロトンは進むわけです。当然、横風も強く、エシェロン(横風に適した形の集団)も15人も入ればそれで終わり。後は次のエシェロンを作るしかありません。

レースの高強度に疲労を蓄積している與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) ©Vélofocus

 昨日もボコボコにされ、私だけ一人インターバルを繰り返し。TSS(トレーニングストレススコア)は一番高いだろうなぁ。“ヘルスエイジドツアー”となっていますが、全く健康的なツアーじゃない。活性酸素で短命なんだろうなぁ私。

 皆、このレースのスタート直後の危険さを理解し始めているようで女子プロレースではありえないのですが、スタート45分前には既にスタートラインに並び始めます。30分前に行った私たちは真ん中より後方。うーん。

 そしてレースはスタートしました。案の定皆さんのご期待通りスタート後、5分足らずで私は第4集団へ…。踏んでも踏んでも、前は離れていくばかりでした。1度も先頭を見ることもなく、3時間半の地獄となりました。昨日はかなり追い込まれ、今日ももう最初から脚はパンパン。必死に皆でエシェロンを回すのですが、タイムボードは無情にも開く一方です。

 そして踏切攻撃もあり。私達の集団は運悪く引っ掛かってしまいストップ。これは絶対に止まらないと一発で失格です。

 停止中の約1分の間に考えたこと。

 昨年のワールドツアー。私が気づかず遮断器が上りきる前にスタートしてしまい。そしてコミセールに呼び出されチームメイトがビビリ、「恵理、何したの?」と。私も分からずコミセールへ。コミセールは笑顔で「Hi Eri, 今度やったら一発失格ね」。そしてその時低い声で「これ、ダッチスタイルだから。はっはっは!」っと私を笑わせてくれたのが、今のチームメイト、世界チャンピオンのクリスティン。

 何かご縁があるなぁと思いながら、クリスティンは先頭集団で展開しておりました。私は第4集団。この力の差を思い知っています。しっかりと目視で遮断器が上がったことを確認して皆で第3集団を追うのですが、展開力、対応力のとおりに集団が割れるわけです。

 限界の少し手前でエシェロンを回しながら110km過ぎ。残り35km、もうかれこれ3時間弱同じ状態です。徐々に第3集団が見えてきて、そこからさらに必死に皆でエシェロンを回し、息も絶え絶え第3集団へ合流しました。

 自分のあまりの弱さと対応力の低さに非常に凹んでおります。クリスティンはボーエル軍団の攻撃を単騎でさばきながら2位を確保。私は何もフォローができず、本当にカスです。そして恐ろしいぐらいの疲労感が身体にあります。

 この強烈に割れる平坦のレースに対応できない限りオランダでは生き残れないし、契約も取れないのだなと痛感しております。

 もっともっと強くなりたい。

目標とするアルデンヌクラシックまで残り8日となった ©Vélofocus

 明日は最終日。本当に身体がスカスカです。そして苦手な平坦のクリテリウム約100kmです。しかも14周もします。確実にバターになります…。

 第1ステージでは120人ほど居た選手が、第4ステージを終えた今たったの76人。山があるわけではなく、ただただ平坦と風があるだけです。武井コーチからは「これがオランダの現実。ここから、丁寧に階段を登ろう」といつも言われたことがない、優しい言葉をかけられております。

 なんとしてもチームであと1勝。クリスティン、リサのために仕事をできるように。

 明日もライブでレースを見ることが出来ます

 大きな目標であるアルデンヌに向けてあと8日。応援よろしくお願いします!

全てを力に変えて
與那嶺 恵理

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

UCI女子ワールドツアー 女子ロードレース 與那嶺恵理

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載