大きな目標は“アルデンヌ”與那嶺恵理がツール・デ・フランドルに出場し66位で完走 「もう一歩前で展開したい」

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 ウイグル・ハイファイブに所属する與那嶺恵理が4月1日、ベルギーで開催されたツール・デ・フランドルに出場し、アシストして仕事をこなしつつ66位で完走した。與那嶺の次戦は中2日で行われるヘルスエイジングツアーに出場予定で、その後は自身最大の目標であるアルデンヌクラシックへと臨む。

石畳の激坂「カペルミュール」を上る與那嶺恵理 ©Vélofocus
レースに臨むウイグルハイファイブのメンバー ©Vélofocus

 石畳や急坂、コーナーが多発するツール・デ・フランドルは、ベルギー国内でも最も盛況なレースのひとつ。女子カテゴリーのレースに臨んだ與那嶺は、チームメートが欠場したことと、自身のコンディションが良かったことを評価されメンバー入りした。

 チーム内のリサ・ブレナウワー(ドイツ)と、クリスティン・ウィルド(オランダ)のアシストを任された與那嶺は各チームのアタックをフォロー。仕事をこなしつつ、自身も集団内にとどまった。カペルミュールの急坂や落車もクリアしたが、カナリエベルグの下りで先頭集団から遅れ、66位でのフィニッシュとなった。

 與那嶺のレポートは下記の通り。

 “クラシックの王様”に出場してきました!

 ベルギーの南西部、フランドル地域で行われたクラシックレース。距離は153.3kmのワールドツアーで最高難易度のレースとなりました。コースについてはこれ以上無いぐらい、過去最高に厳しく、石畳の粗さ、上りの斜度、覚えきれないコーナーの数。そう、私の苦手がてんこ盛りでした。チームの状況は、イタリアのエリサが風邪で欠場。ドイツのリサも風邪でDDV(ドワルス・ドール・フラーンデレン)をパスしている状況。私は北のクラシック要員ではないのですが、監督から走りを評価され、なぜかまたセレクションされました。

 金曜日に武井コーチとコースを視察し、このコースのヤバさを実感。レース以前に、まずはこのコースに耐えられるかどうか…。今回の作戦はエースのリサとオランダのトラック世界チャンピオン、クリスティンをフォローしながら進めていこう、とのこと。

 コンディションデータは、武井コーチからは順調な推移とのこと。水曜日にDDVを終え、中3日でのレースとなりました。

 同じフレーズの繰り返しになりますが、レースは今年のお約束、雨と嵐でした。このフランダース、スタートからゴールまでほとんど何も覚えていないんです…。展開が激しすぎて、ただただ付いて耐えて、苦手な石畳でメインプロトンの最後方に落ち、何とか踏み止まって戻る。前方へ上れる場所で先頭に上がり、リサとクリスティンのフォローをする。

 チャンスがあれば逃げにも飛び込んで、ローテーションを回すのですが、追走も強烈で今日は絶対に逃がさない。強い意志を感じました。

カナリエベルグの上りはクリアしたものの、集団のペースアップでドロップ ©Vélofocus

 90km過ぎのカペルミュールに入る直前の陸橋で大きなクラッシュ。10人ほどが落車をし、昨年のFDJチームメイトの大きな悲鳴が…。ギリギリ私も回避しましたが、ブレーキが全く効かず恐ろしかったです。カペルミュールの激坂石畳を越え、必死に先頭を追走し、リサへ合流。そこからしばらくは先頭で集団をコントロールしながらレースを進めました。今回、何故か私の無線機がレース直前に壊れたようで私だけ無線がない状況でした。アタックが何度かかかり、ミッシェルトン、ボーエルの動きを見ながらリサとクリスティンの指示に合わせてアタックのフォローを続けました。リサからも「Good Job! Eri!」と褒められますますやる気に。

 仕事をこなしながらいちばん大切なポイントである110km過ぎ、カナリエベルグの簡易舗装の非常にきつく長い上り。ここが集団が割れると思っていた上り。それまでの仕事で脚を使ったのですが、ここは絶対に粘り切ると決め、上りはギリギリ耐えきったのですが、下りへつなぐたった100mの平坦区間で前で展開がかかり、私は耐えきれず、ギリギリ、本当にギリギリドロップ。

 先頭は30人、私1人、後方20人。しばらく宙ぶらりんで下りをこなし、必死に平坦で追走をしたのですが1人では力尽き、ジ・エンド。ここまでなんとか生き残り、最後までリサのアシストをしたい。しかし、私のレースはここで終わりました。オーデ・クワレモント、ペテルベルグ。共に観客の大声援を浴びながら、非常に悔しい思いでレースを終えました。

笑顔でスタートサインをする與那嶺恵理 ©Vélofocus

 リサは粘りに粘り、8位でフィニッシュ! 追走のクリスティンも、追走集団の先頭を取り11位フィニッシュ! 私は第3集団でのゴールとなりました。自分にできること、できないことを明確に理解しつつの今年。北のクラシックの盛り上がり、熱狂度を感じながら、やっぱりもう一歩、もう一歩、前で上で展開をしたいと強く感じました。あそこでドロップをしたことが本当に悔しいです。

 そしてこのレースでフランダースクラシックも終わり、いよいよアルデンヌ週間へ向かいます! 武井コーチから何度も言われていること「無事これ名馬」で、また明日へ繋ぐこと。けがなく、落車なく、クラシックを乗り越えられました。

 次のレースは中2日後、UCI2.1、5日間のステージレースで、4月4日から8日まで開催される「ヘルスエイジングツアー」です。大きな目標であるアルデンヌに向けてあと2週間。応援よろしくお願いします!

全てを力に変えて
與那嶺 恵理

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