手ぶらでサイクリング1dayレッスン「実は乗ってみたかった!」 『Cyclist』監修の女性限定イベントでドキドキのスポーツバイク体験

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
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 3月中旬、『Cyclist』が監修した「ヒューマンアカデミー」の女性限定イベント「女性のための手ぶらでサイクリング1dayレッスン」が横浜ベイエリアで開催された。基本的なスポーツバイク(クロスバイク)の乗り方からサイクルウェアの着こなし術、交通ルール・マナーまで「講義+サイクリング実習」の形式で実施。この春、新たにスポーツバイクを始めたいという女性ビギナー11人が、晴天のもと約20kmベイサイドサイクリングを楽しんだ。

ヒューマンアカデミー「女性のための手ぶらでサイクリング1dayレッスン」。初めてのロードバイクに恐る恐る乗る参加者と、見守る講師の大宅陽子さん Photo: Naoi HIRASAWA

「女性限定」に安心感

 今回『Cyclist』がコラボしたのは、資格取得やカルチャースクールを手掛ける「ヒューマンアカデミー」。自転車ショップに足を踏み入れることさえ敷居が高いと感じている女性も少なくないなか、一般の女性がアプローチしやすい「女性専用の入口」を作ってしまおうと発足したのが同企画だ。

スポーツバイクに乗る上での基礎知識について1時間の講義を実施 Photo: Kenta SAWANO

 2週間という短い告知期間ながら、集まった参加者は11人。ほぼ全員がスポーツバイク未経験だったが、参加動機を尋ねてみると、「スポーツの趣味をもちたいと思っていたところにイベントの告知が目に入った」「横浜をサイクリングしてみたかった」「街で乗っている人を見ていて楽しそうだなと思っていた」「女性限定のイベントだというので安心して申し込めた」など、自転車への関心の高さがうかがえた。

 会場はヒューマンアカデミーの横浜校。地元横浜近郊の参加者が多いかという予想に反し、東京や埼玉、千葉県からも多く参加していた。友達同士での参加ではなく、各参加者がそれぞれ単独での申し込みという点も特徴的だった。

ローラーを使ってロードバイクの乗り方や構造について説明する大宅陽子さん Photo: Kenta SAWANO

 女性限定ということで、進行スタッフも女性陣で固めた。イベントの講師を務めたのはサイクリストの大宅陽子さん。ヨガインストラクターとして「サイクリストのためのヨガ」を提唱する一方、NHK BSの人気自転車番組『チャリダー☆』の「坂バカ女子部」でも活躍している実力派の女性サイクリストだ。当日、最初の1時間は基本的な知識に関する講義を実施。その後、女性向けバイクブランド「Liv」(リブ)の全面協力によるレンタルクロスバイク(ヘルメット付)で、横浜駅西口にある同校からみなとみらいエリアへのサイクリングを開始した。

漕ぎ進めるごとに熱心に

走行前に自転車の乗り降りやブレーキ、シフトレバーの使い方を確認 Photo: Naoi HIRASAWA

 ビギナーにとって第一の難関となるのが車道走行だ。原則として車道走行が定められている自転車だが、シティバイクユーザーでは車道を走った経験がある人はそれほど多くはない。しかし、スポーツバイクを始める上で車道は避けては通れない道。2チームに別れ、前後を走行管理しながら時速15km程度のスピードで“車道デビュー”を果たした。

初めての車道での走行。車から犬も応援 Photo: Naoi HIRASAWA
再び乗れるようになりたいと数年ぶりにロードバイクに乗る参加者も。焦らずゆっくりと Photo: Naoi HIRASAWA

 みなとみらいエリアに出ると道幅が広くなり、自転車の走行レーンも明示されているのでビギナーでも走りやすい。視界に飛び込んでくる青い海と潮風にもテンションがあがり、車道を走る緊張感もほぐれてゆく。

みなとみらいを走行。自転車レーンがあるとやっぱり安心 Photo: Naoi HIRASAWA

 海に面した公園に出たところでいったん停止。「こういうバイクってスタンドがないんだよね」と口々にいいながら、順番に柵に立てかけてゆく。青い海と空に映える色とりどりのクロスバイクに、しばし撮影タイムが始まる。走行時に感じた疑問点を確認すると、やはり寄せられるのはギアのシフトチェンジ。前後のギアの使い分け、どういう場合に変えるのかなど、質問に答える女性スタッフの話に皆熱心に耳を傾けていた。

青い空に映える色とりどりのバイクは“インスタ映え” Photo: Naoi HIRASAWA
最初の難関はシフトチェンジ。質問が多く寄せられる Photo: Naoi HIRASAWA

 また、クロスバイクと女性スタッフが乗っているロードバイクの形状の違いや重量の違い、タイヤの太さやギアの違いなどにも次第に関心が寄せられ、自身がスポーツバイクを購入する際の選択の参考にしている参加者もいた。

「こんなに軽いの~!」とロードバイクを持ち上げる参加者 Photo: Naoi HIRASAWA
赤レンガ倉庫前を通過 Photo: Naoi HIRASAWA

 みなとみらいを抜け、赤レンガ倉庫や山下公園など横浜の観光地エリアを横目に自転車を走らせる。これまで電車や徒歩移動で動いていた各エリアが自転車でつながっていく。さらに横浜港の奥地、本牧ふ頭へと漕ぎ進める。公共交通機関が通らず、普段はあまり足を伸ばすことがないエリアへもアクセスできる自転車の“冒険感”を感じられるルートだ。イベント当日は土曜とあって港湾関係のトラックの往来も少なく、広々とした車道をストレスなく走ることができた。

本牧を抜け、さらにディープな横浜へ Photo: Naoi HIRASAWA
スタート地点から10kmほどで横浜港本牧埠頭の突堤に到着 Photo: Naoi HIRASAWA

美味しいスイーツも練習のうち!

折り返し地点の横浜シンボルタワーに到着 Photo: Naoi HIRASAWA

 スタートから約10km地点、本牧埠頭の奥地にある横浜港シンボルタワーに到着した。東京湾を往来する大型船や横浜港にかかるベイブリッジ、広大に積み上げられたコンテナ群。見たことのない横浜の裏側の風景に、再び撮影タイムが始まる。

 そして休憩タイムに欠かせないのが“補給”という名の楽しいおやつタイムだ。「おなかすいた~」という声とともに登場した甘味は中国の焼き菓子「月餅」。中華街で調達した横浜ならではのスイーツだ。

補給食に用意された「月餅」 Photo: Naoi HIRASAWA

 予期せぬ月餅の登場に、参加者のテンションは最高潮。ここまでしっかりエネルギーを消費した上に、これから走るためにさらにエネルギーも必要といわれては「食べなければならないスイーツ」なのだ。これも大切な“補給”の勉強。さらにごまだんご、チョコレートと、必要なエネルギーを摂取するために参加者たちの手が積極的に伸びる。

サイクリングの補給もしっかり学びます! Photo: Naoi HIRASAWA
ご褒美スイーツを前にこの笑顔 Photo: Naoi HIRASAWA

 休憩の合間に、女性スタッフが乗っていたリブの最新ロードモデル「LANGMA」(ランマ)シリーズの試乗会を開催。最初はこわごわとまたがり、ハンドルの握り方に戸惑いを見せつつも、少し走るとすぐに慣れた様子。「乗れたー!」「軽い!」「タイヤ細い!」と盛り上がり、ここまで乗ってきたクロスバイクとの違いを確かめるように、初めてのロードバイクを体験していた。

初めてのロードバイクに「軽い!」と驚く参加者たち Photo: Naoi HIRASAWA
「乗れたーっ!」の表情 Photo: Naoi HIRASAWA
落車が怖い人には『Cyclist』編集部がしっかりサポート Photo: Naoi HIRASAWA
想像以上のスピードに少し戸惑い気味 Photo: Naoi HIRASAWA
初体験とは思えない参加者も。このままどこかへ走っていきそう Photo: Naoi HIRASAWA

大宅さん「スポーツバイクを始めると世界が広がる」

ランチ場所のある横浜・関内方面へ Photo: Naoi HIRASAWA

 シンボルタワーから折り返し、ランチ場所を目指して再び横浜・関内方面へと向かう。次第に車道走行にも慣れてきた様子で、信号待ちのときにも笑い声や笑顔が見えてきた。月餅を食べたはずなのに、皆おなかぺこぺこ。「自転車ってそんなにハードじゃないけど、おなかが空く」と、楽しくエネルギー消費できていることを体感している様子だ。

サイクリング後と美味しいごはんで笑顔に Photo: Naoi HIRASAWA
ライド中の疑問や自転車を始める上での相談も熱心に寄せられた Photo: Naoi HIRASAWA
イベント終了後、「カペルミュール」のサコッシュとキャップをおみやげに Photo: Kyoko GOTO

 ランチの間も自転車トークは尽きることなく盛り上がりを見せていた。遠くまで走ってみたいという気持ちが芽生えている人もいれば、「女性用モデル」と謳っている自転車の特徴を尋ねてくる人や、一人暮らしの部屋での自転車の管理方法など、購入をイメージした具体的な質問をしてくる人もいた。

講師を務めた大宅陽子さん。最後に「これを機にスポーツバイクを始めてみてください」と挨拶 Photo: Naoi HIRASAWA

 終了後、参加者からは「女性限定で無理なく、とても楽しく参加できた。良いきっかけになったので、ロードを始めたい」「些細な事にも親切丁寧に対応してもらえ、とても安心して参加できた」「アットホームな感じで、一人の参加でも楽しめた」といった感想が寄せられた。

 講師を務めた大宅さんは、「スポーツバイクはたくさんの楽しみ方があり、始めると世界が広がっていきます。ぜひこれからスポーツバイクのある生活を楽しんでほしいと思います」と語った。

山下公園で氷川丸をバックに参加者全員で記念撮影 Photo: Naoi HIRASAWA

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