バーレーン・メリダが今年も参戦2018 TOJ出場16チームが発表 栗村修ディレクター「アジアで最も厳しいレースに」

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 5月20日に開幕する日本最大のステージレース「NTN presents 2018 ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)の公式記者発表が3月28日、東京・渋谷区のスバル本社ショールーム「スバル スター スクエア」で行われた。大会に参加する海外8チーム、国内8チームの顔ぶれや、コースの見どころなどが紹介された。

2018ツアー・オブ・ジャパンを盛り上げる「TOJキッズ」と、後列左から小野寺玲、窪木一茂、栗村修大会ディレクター Photo:Yuu AKISANE

国内外16チームが参戦

 会見の冒頭で栗村修大会ディレクターは、「新時代の国際スポーツイベント」というスローガンを掲げ、「アジアで最も厳しいレースにしていきたい」と宣言した後、出場チームが発表された。今年で21回目を迎えるTOJには、海外から8チーム、国内から8チームが参戦する。

2018ツアー・オブ・ジャパンの公式記者発表には大勢のメディア、観客が集まった Photo: Kenta SAWANO

 ワールドチームからはバーレーン・メリダが、ランプレ・メリダ時代も含めると6年連続の出場となる。イスラエルサイクリングアカデミーはTOJ初出場となり、同時期に開催されているジロ・デ・イタリアへ出場する強豪チームだ。

 そして、昨年大会ではステージ3勝をあげたマルコ・カノラ(イタリア)、山岳賞ジャージを獲得した初山翔を擁するNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニも出場が決定している。

栗村修大会ディレクター(右)はこの日誕生日を迎えた司会のMC Aleeさんに赤いバラの花をプレゼント Photo: Kenta SAWANO

 3月25日付のアジアツアーチームランキングで4位につけている香港のHKSIプロサイクリングチーム、ツール・ド・とちぎに出場した韓国のLXサイクリングチーム、かねてから出場を熱望していたアメリカのチーム・イルミネートが初出場。

 ベネロング・スイスウェルネス サイクリングチームは、昨年はアイソウェイスポーツ・スイスウェルネスチームの名で参戦していた常連チームだ。JLT・コンドールは2014年以来4年ぶりの出場だ。国内チームは獲得UCIポイントの上位7チームに出場権が与えられ、昨年と同じ顔ぶれとなった。

ツアー・オブ・ジャパン2018 出場全チーム

■海外チーム
バーレーン・メリダ(バーレーン、WT)
イスラエルサイクリングアカデミー(イスラエル、PCT)
NIPPO・ヴィーニファンティーニ(イタリア、PCT)
HKSIプロサイクリングチーム(香港、CT)
LXサイクリングチーム(韓国、CT)
ベネロング・スイスウェルネス サイクリングチーム(オーストラリア、CT)
JLT・コンドール(イギリス、CT)
チーム イルミネート(アメリカ、CT)

■国内チーム
Team UKYO(CT)
キナンサイクリングチーム(CT)
宇都宮ブリッツェン(CT)
マトリックスパワータグ(CT)
愛三工業レーシングチーム(CT)
シマノレーシングチーム(CT)
チームブリヂストンサイクリング(CT)
ジャパンナショナルチーム(※選抜チーム)


WT:ワールドチーム
PCT:プロコンチネンタルチーム
CT:コンチネンタルチーム

アジアで最も厳しいレースに

2018ツアー・オブ・ジャパンの概要を説明する栗村修大会ディレクター Photo: Kenta SAWANO

 昨年と同じく全8ステージで争われ、各ステージの開催地域に変更はないが、コースが変更になったステージがいくつかある。

 大きく変わりそうなのが、第6ステージの富士山ステージと、第7ステージの伊豆ステージだ。富士山ステージで使用予定のふじあざみラインには、3月上旬に大雨が降った影響で、道路の一部に土石流が積もっているため現在使用不可能な状況だ。そのため、コース変更もあり得るとのことだ。

 また、総合争いにおいて富士山ステージのヒルクライムの比重が大きいとのことで、ふじあざみラインの手前からレースをスタートできるよう調整中だ。コースの詳細が決定し次第、ホームページ等で案内するとのことだった。

 伊豆ステージは、スタート地点が修善寺駅に変更。日本サイクルスポーツセンターに向かう長い上り坂もパレードではなく、レースに含まれるようになった。

 総合争いにおいて重要な2ステージのコースレイアウトが変わったことで、より厳しく、よりスペクタクルなレース展開を見込んでいる。

小野寺、窪木がスペシャルトークショー

 2月に行われたアジア選手権のチームTTで優勝したメンバーの一人である小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)と、2016年リオ五輪トラック日本代表の窪木一茂(ブリジストンサイクリング)によるトークショーも開催された。

 新城幸也、別府史之とワールドツアーを走る2人の日本人選手と一緒に過ごした小野寺は、「別府選手は怖いイメージがあったけど、いざ接してみたら、冗談もたくさん言って意外と気さくなお兄さんのような存在で楽しかった。」と語り、「経験豊富な2人がアドバイスをしてくれて、打ち合わせしながら本番に挑みました」と語り、獲得したアジアチャンピオンジャージとメダルを披露した。

スペシャルトークショーでアジア選手権のチャンピオンジャージを着て「オノデライダー・ポーズ」を決める小野寺玲選手(左) Photo: Kenta SAWANO

 リオ五輪で世界のトップレーサーと戦った窪木は、「高校3年生のときに、カナダの大きなレースでトップ選手と走ったときに、世界と戦いたいと思った」と語り、「必ずしも自転車だけでなく、仕事しながらレースを走っている人も多くいる。それは、自転車が楽しいからできること。楽しさを忘れないようにしたいと常々思っている。」と自転車に対する思いを述べた。

スペシャルトークショーで談笑する窪木一茂選手(右から2人目)と小野寺玲選手 Photo: Kenta SAWANO

 栗村大会ディレクターは「TOJをいつかはワールドツアーにしたい。しかし、TOJだけがワールドツアーになっても、日本人選手が出場できない。ゆくゆくは日本にワールドチームが誕生するなど、日本のレベルも上げられるよう、皆さんと共に上を目指したい」とTOJにかける思いを吐露した。

 まだ2人はTOJへの出場が決定しているわけではないが、小野寺は「チームのみんなをアシストする立場だけど、ゴールでオノデライダーポーズしたい」と矛盾する意気込みを披露して会場の笑いを誘い、窪木は「昨年はチームが山岳賞を獲得した。今年はステージ優勝と、個人的にはリーダージャージを着たい。チームが三島に拠点を移したことでホームステージの富士山と伊豆を狙いたい」とそれぞれ抱負を述べた。

今年もNTNが冠スポンサー、ライブ配信もあり

 昨年に続いて大手ベアリングメーカーの「NTN」が冠スポンサーを務める。各ステージでは「NTNまわる学校」を開催。実験あり、クイズありの参加型プログラムで楽しく学べるイベントを企画している。参加者全員に「NTN回る学校特製プレゼント」を用意しているとのことだ。

伊豆ステージで先導する予定のNTNのベアリングを使ったソーラーカー Photo: Kenta SAWANO

 伊豆ステージでは、NTNがベアリングを提供し、工学院大学が開発したソーラーカーがパレード走行する。オーストラリアの北部から南部まで3000km超を走破するソーラーカーの世界大会で7位に入った実力車だ。

 そして、レース中継のライブ配信を、インターネットスポーツメディアの「スポーツブル」が放送する。毎日無料で視聴可能で、PCだけでなくスマホ用アプリも用意されているため、レース会場で中継を視聴しながら観戦することも可能だ。大会映像は丸ごとアーカイブされ、後日視聴することも可能になっている。

 各種ジャージを提供する「ルコック・スポルティフ」はこの日、発表会を訪れた一般観覧者に黄色い「ALLEZ」Tシャツをプレゼントした。さらに会場にはルコック・スポルティフのチームジャージを使用している宇都宮ブリッツェンから、阿部嵩之、飯野智行、岡篤志、小野寺の4選手が登壇。事前に考えてきたという決めポーズを披露し会場を沸かせていた。

決めポーズを披露する宇都宮ブリッツェンのメンバー。このためだけに上京したとのこと。左から阿部嵩之、飯野智行、岡篤志、小野寺玲 Photo:Yuu AKISANE

 また協賛社には、オーストラリアワインの「ウルフ・ブラス」を含む3社が新たに加わった。織委員会会長を務める自転車普及協会の石黒克巳会長は、大会を統括する立場から「年々、社会的認知度が高まってきたおかげ。東京オリンピックに向けて、より一層盛り上げていきたい」と語っていた。

栗村修大会ディレクターは新スポンサーの「ウルフ・ブラス」社を説明 Photo: Kenta SAWANO 
TOJキッズ(手前)と記念撮影に納まる(後方左から)栗村修大会ディレクター、石黒克巳組織委員会会長、大橋啓二NTN常務取締役 Photo: Kenta SAWANO

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