西松屋チェーンと年間500万円の契約「自転車シェア命名権売ります」自治体と企業タッグ、姫路市が全国初契約

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 エコで小回りの利く自転車が移動手段として見直され、都市部や観光地を中心に自転車を共有する「自転車シェアリング」が広がりをみせている。自治体や企業がこぞって参入するなか、兵庫県姫路市が自治体としては初めて事業の命名権契約を民間企業と結んだ。市はこれをもとに台数を増やすなど事業拡大を図っており、自転車シェアリングの自治体と企業の連携事例として注目を集めている。

姫路市の自転車シェアリング事業で使われているレンタル自転車=姫路市役所前

100台ミニベロを市内10カ所に

 姫路市は平成28年7月に自転車シェアリング事業「姫ちゃり」を開始。市内10カ所に貸し出し・返却拠点を設置し、自転車100台を用意した。高齢者でも乗りやすいようタイヤ径が20インチと小さい「ミニベロ」タイプを導入した。

 利用時間は午前7時~午後8時だが、返却は24時間対応。料金は1時間100円で、1時間以内に拠点間を乗り継げば1日に何回も利用できる。市によると、導入から5カ月間で約1万4000人が利用するなど好調に推移。昨年2月には拠点を16カ所、自転車を150台に増やした。

 要因について、市都市局交通計画室の宮内紳吾さんは「世界遺産・姫路城を訪れた観光客だけでなく、生活の足として利用する市民も少なくない」と分析。市の中心部に坂が少ないことも人気の秘密とみる。

 市はさらなる事業拡大に向け企業と連携することを決め、昨年5月に事業の命名権契約企業を募集。子供用品専門店を展開する西松屋チェーンと年間500万円の契約を結んだ。現在は事業の名称が同社のキャラクター「ミミちゃん」が入った「ミミちゃん号 西松屋チェーン 姫ちゃり」となっており、自転車の後輪カバーなどに企業名やミミちゃんのイラストが使われている。

利用者は前年同期比1・7倍

 昨年7~11月の5カ月間の利用者は、前年同期比1・7倍となる約2万4000人を記録。12月には、命名権の収入をもとに拠点をさらに4カ所、自転車を30台増やした。

 近年、民間企業にも自転車シェアリング参入の動きが活発化している。コンビニ大手セブン-イレブン・ジャパンは、昨年11月からさいたま市でコンビニを拠点にした自転車の貸し出しを開始。30年度中には全国の約1000店舗で始める。無料通信アプリ大手のLINE(ライン)も中国の自転車シェアリング大手と組んでサービスを開始する。

 現在、国内約70都市で自転車シェアリングが行われており、今後も増える見通しだ。姫路市には参入を検討する企業から「どうすれば自治体と連携できるのか」などの問い合わせが相次いでおり、民間企業との連携を実現した手法に熱い視線が注がれている。

産経WESTより)

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