プロのテクニックを披露、ファンと交流も見る者を圧倒する迫力 UNITED BIKE BMXチームが日本ツアー

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 イギリスを拠点とするBMXブランド「UNITED BIKE」が12月7日から13日、プロライダーによる日本ツアー“Touring Japanese”を展開。日本のショップを巡るプロモーションと、スケートパークなどでの撮影を兼ねて、関東から名古屋までの4都市を訪問し、華麗なライディングを披露した。

 来日したのはUNITED BIKE代表のイアン・モリスとチームライダーのネイサン・ウィリアムズ、コリー・マルチネス、クリスチャン・リーガル、アシュリー・チャールズ。いずれも人気の高いトッププロで、この5人に日本人のUNITEDサポートライダー、松元謙が加わってツアーに臨んだ。

左からアシュリー・チャールズ、コリー・マルチネス、ネイサン・ウィリアムズ、クリスチャン・リーガル、松元 謙左からアシュリー・チャールズ、コリー・マルチネス、ネイサン・ウィリアムズ、クリスチャン・リーガル、松元 謙

六本木ヒルズ「G-SHOCK リアルタフネス」への参加

 12月8日に六本木ヒルズアリーナで開催された「G-SHOCK リアルタフネス」。昨年に続き2度目の開催となるこのイベントでは、BMX、スケートボード、ダンスの競技でもっともタフなアスリートを決めるバトルが繰り広げられた。それぞれの競技で海外からトップレベルの選手が招待され、UNITEDからはネイサンとコリー、そして昨年のチャンピオンである松元の3人が参加した。

 こうしたイベントは、日本にいながら海外のプロライダーを間近で観ることができる数少ないチャンスだ。日本のライダー達とともに次々と技を繰り出していくUNITEDのライダーたちに、会場に詰めかけた大勢の観客も大興奮の一日となった。

コリーはクォーターと呼ばれるハーフパイプ状のセクションでのハイエアーを披露。人の背丈を優に超える高さを軽々と飛び上がるコリーはクォーターと呼ばれるハーフパイプ状のセクションでのハイエアーを披露。人の背丈を優に超える高さを軽々と飛び上がる
得意のレールを使用した技を魅せるネイサン。一本のレールでも、上に飛び乗ったり、飛び越えたり、さらにペグと呼ばれるパーツで滑ったりとさまざまな種類の技ができるのだ得意のレールを使用した技を魅せるネイサン。一本のレールでも、上に飛び乗ったり、飛び越えたり、さらにペグと呼ばれるパーツで滑ったりとさまざまな種類の技ができるのだ
BMXストリートのライダー達。バトルの結果は、昨年に続き松元の優勝となったBMXストリートのライダー達。バトルの結果は、昨年に続き松元の優勝となった

 プロBMXライダーは、スポンサーからの契約金を得て、文字通りBMXに乗ることで生活している。欧米ではBMXのショーや大会が頻繁に開催されており、一般の人々の認知度も高い。

 とはいえBMXのジャンルは細分化されており、UNITEDの契約ライダー達は「ストリート」専門。スケートパークに設置されたジャンプボックスやレールなどのセクションを舞台に、空中で“演技”を魅せる。20インチのホイールで約10キログラムほどあるバイクごと空中に飛び上がり、ジャンプ中に手を離したりフレームを回したり、さらには身体ごと一回転するバックフリップなどの技を次々繰り出す、見るものを圧倒する迫力の競技なのだ。

スケートパークやストリートでのライディング撮影

 イベントへの参加を終えた翌日からは、ツアーのもうひとつの目的である撮影の旅へと向かった。プロライダーにとって大会やイベントに参加する事と同様に大切なのが、写真や動画の撮影。彼らは普段から各地のスケートパークやストリートの撮影スポットを巡り、多くの映像を撮りためる。それらはチームのwebで公開されたり、DVDになって全世界で多くの人々に観られるのだ。

スポットを探し求めて公園内を走り回るスポットを探し求めて公園内を走り回る

 派手なジャンプができる大きなスポットでの撮影を好むライダーもいれば、変わった場所でテクニカルな技を決めるのが生きがいというマニアックなライダーもいたりして、バリエーションに富んだ映像が日々公開されている。中でも、各地を旅しながらライディングスポットを巡るロードトリップムービーは人気が高く、世界中を巡っているライダーも少なくない。契約しているスポンサーごとに異なる映像作品を制作することが多いため、合計すると一年のうち半分もの間、撮影の旅に出ているライダーもいるほどだ。

 今回のツアー期間中は、真冬らしく凍える寒さが続いた。ライダー達は「cold!」を連呼しつつ、ストリートを自走しながら撮影スポットを探した。旅の撮影はとにかく走り回るのが基本。どこにどんな面白いセクションがあるか分からないからだ。何もない路地を曲がった先に、雑誌の表紙を飾るにふさわしいロケーションのスポットがあるかもしれない。そうやって走り回った末に良さそうな場所を見つけると、ライダーは目を輝かせてどう攻略しようかと考える。こうなると、もう寒さなど関係ない。瞬時にライディングに集中し、信じられないような大技を決めてしまう。

レールを軽々と飛び越えるクリスチャンレールを軽々と飛び越えるクリスチャン

 今回の日本ツアーでは、地元ライダーの案内のおかげもあって、それぞれのライダーが自分のスタイルを出せるスポットを見つけ、多くの映像や写真を残すことができた。しかし、中には苦戦することも。

 クリスチャンは、目をつけたレールで映像を撮ろうと、成功するまでトライを繰り返したが、なかなか完璧に技を決める事ができなかった。集中して、少しナーバスにもなったが、その間、ほかのライダーは黙って見守っていた。チームで動いているとはいえ、いざ撮影の際には本人とセクションとの1対1の戦いなのだ。

 何十回目かの挑戦でクリスチャンが技をメイクすると、全員が拍手し、ハイタッチをして成功を称えた。そしてすぐさま、他のライダーが「次はおれがあそこのスポットで乗るよ。このあたりから撮って欲しい」と、フィルマーやカメラマンと打ち合わせを始めた。このようなシーンが繰り返されて、チームの映像作品が作られていくのだ。

アールとアールが合わさった形状のスパインというセクション。横に360度回転して飛び越えるアシュリーアールとアールが合わさった形状のスパインというセクション。横に360度回転して飛び越えるアシュリー
後ろのペグのみでレールを滑るアイスピックという技を披露するネイサン後ろのペグのみでレールを滑るアイスピックという技を披露するネイサン

 撮影とともに、ファンとの交流にも積極的に臨んだ。12月9日には、プロモーションと交流を兼ねてMaps Tokyoスケートパーク(東京都足立区)を訪問。会場にはプロライダーと一緒にライディングしようと、大勢の日本人ライダーが集まった。UNITEDチームもライディングの合間に気さくに会話をかわし、ファンと一緒に過ごす時間を楽しんでいた。

お気に入りのライダーのポスターやヘルメットなどにサインを貰うファン。チームライダーは丸一日の撮影の後でも、疲れた様子も見せずに笑顔でサインや記念撮影に応じていたお気に入りのライダーのポスターやヘルメットなどにサインを貰うファン。チームライダーは丸一日の撮影の後でも、疲れた様子も見せずに笑顔でサインや記念撮影に応じていた

 約一週間のショートトリップではあったが、良い映像を納め、さらに観光も楽しめたと満足気なチームライダー達。日本のライダーも、彼らのライディングには大いに刺激を受けたようだ。今回撮影された映像についてはUNITED BIKEのWEBページhttp://unitedbikeco.comで情報を公開予定だ。

UNITED BIKE Webサイト

(写真・文 吉田悠太)

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