目標とするアルデンヌ連戦に向け「順調」與那嶺恵理がベルギーのデパンネ3日間女子レースを完走 次戦はフランドル一周

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 ウィグル・ハイファイブに所属する與那嶺恵理が3月22日、ベルギーで行われたUCI女子ワールドツアーの今季第4戦「Driedaagse Brugge – De Panne」(ブルッヘ〜デパンネ3日間)に出場し、メイン集団後方の61位で完走した。レースは70人弱の大集団でのゴールスプリントで、ジョリーン・ドール(ベルギー、ミッチェルトン・スコット)が優勝した。

雨中のベルギーワンデーレースを集団完走した與那嶺恵理 ©Vélofocus

 ベルギーの西フランドル地方、ブルッヘからデパンネに至るレースで、男子のレースは「デパンネ3日間レース」として40年の歴史がある。長年3日間のステージレースだったが、今年からワンデーレースとなり、女子のワールドツアーレースも新設された。レース名は「Driedaagse」(3日間)が継続して使用されている。

石畳のコーナーを集団で通過する與那嶺恵理(中央左奥) ©Vélofocus

 3月に入ってからワールドツアー参戦が続く與那嶺。チームは今回、スプリンターのリサ・ブレナウアー(ドイツ)をエースに臨んだ。小柄で上りを得意とする與那嶺は、ベルギークラシックならではの細い道や直角コーナー、石畳、横風などに苦しみながらも、メイン集団内で最後まで粘り完走を果たした。

 與那嶺のレース後のレポートは以下の通り。

 ベルギーの西の端、風光明媚な海水浴場で行われたワールドツアー。今年から新設されたワールドツアーです。ラインレースの155km。高低差は無いのですが…そう、ベルギークラシックの細い道に直角コーナー、その洗礼を受けてきました。

 今回の作戦はスプリンターのリサをフォローして最後まで安全に連れて行くこと。小柄な私がセレクトされたのは自分でも?ですが、仕事を全うすること。

 コンディションデータは武井コーチから順調な推移と伝えられました。日曜日にイタリア・ビンダのワールドツアーを終え、中3日でのレースとなりました。

 レースは今年のお約束、そう雨と嵐でした。

 スタート直後から出入りの激しい展開が続き、スタート5kmにある踏切手前で大きなクラッシュ! そして踏切が降り、電車の通過を待ち、踏切が上がると同時に皆がダッシュ! 考えることは皆一緒でとにかく前で展開をしないとすぐに終わります。

 川を渡る橋の幅もとても狭く、2人がぎりぎり同時に抜けられる場所もあり。ここで一度目のセレクション。そして10km過ぎの石畳で早くも集団は崩壊。

 落車が多く、チームではエースのリサのみが前方で抜け出て、アシストの私たちは5人全員が後方に取り残されるという失態。上手くチームが機能せず、無線でリサに怒られてしまう。「早く前に上がってきて!」

 前で抜けた30人ほどの集団から掛け合いが始まり、15人ほどが逃げ始めます。リサは迷いながらもその逃げには乗らず最後に脚を温存することを選択しました。チームが1人ここに入れれば、その後の展開がとても楽になったのですが…。

 私達も急いでリサへ追いつき、すぐにチームとして逃げを追う展開が始まりました。私を含めたウィグルから3人、アレ(アレ・チポッリーニ)から2人、モビスターから1人。6人がメイン集団を牽引しながら逃げる15人を追います。

集団をペースアップする與那嶺恵理 ©Vélofocus

 ウィグルも全員を出さず、最後に備えて平坦系のアシストは温存します。

 逃げに乗せられなかったサンウェブに、私達の監督が相談。協力して追走し、まずはキャッチアップを提案しますが、あえなく却下。

 少ない人数での追走が続き、大きな通りに出ると強烈な横風。幾つものエシェロン(横風に対応する斜め隊列の小集団)ができ、私はかなりきつい状況が続きました。

 10人の逃げは強力で中々タイム差が詰められず、追走の私達も疲労が強くなってきました。

 110km過ぎからの3周回に入る頃には集団はほぼ半分しか生き残っていない状況。スタート時は140人弱の集団も70人弱に減り、少しは走りやすく成ったのですが…。

 周回コースはもう、まさに平坦のクラシック。高低差は0m。しかし細い道に石畳、そして風に直角コーナー。私は最後の一周までは仕事ができたのですがギリギリになってしまい、最終回は集団後方でひらひらの状態。

 そして目の前で落車で飛んでいく選手。本当に無事にゴールをしなきゃと思いながらの最終回でした。チキチキ(千切れそうなギリギリ状態)になりながらリサの順位を祈り、自分が生き残れたことにホッとしてゴール。

 最後の展開はやはりチームはリサへのアシストができず、リサはラスト400mから先掛けし、粘りながら5位。一枚アシストが残せれば勝てる可能性が高いレースでした。

 ゴール後、リサはやっぱり怒っていました。ただし、論理的に何が問題で、どうして欲しいのかを具体的に伝えてもらいました。なぜかドイツ人らしさを感じ、納得の時間でした。

 私はコンディションは良いのですが、さすがに平坦系のワールドツアーは得意ではなく、終盤は常に後方に押し込まれ、チキチキ。プロトンは伸びては縮む、一人インターバルとなりました。

 次のレースは、日曜日のヘント(ヘント〜ウェヴェルヘム)はパスをし、28日の水曜日、フランダース(ツール・デ・フランドル)となります。

 大きな目標であるアルデンヌに向けて一歩づつ上げて行きます。

 応援よろしくお願いします!

全てを力に変えて
與那嶺 恵理

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