サム・ブランド選手「多くの人に希望を」チーム ノボノルディスクが「ツール・ド・とちぎ」に参戦 日本人選手の支援も発表

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 選手全員が1型糖尿病患者でありながら、UCIプロコンチネンタルチームとして活躍する「チーム ノボノルディスク」(TNN)がきょう3月23日から開幕する第2回「ツール・ド・とちぎ」に初参戦する。3月22日に東京のノボノルディスクファーマ日本法人本社で開かれた会見に、チームを代表してサム・ブランド選手(イギリス)が登壇し、レース出場への思いを語った。また、ノボノルディスクファーマは「日本から世界へ、1型糖尿病アスリートの応援プロジェクト」と題した新プロジェクトを発表。鹿屋体育大学自転車競技部に所属する田仲駿太さん(18)とスポンサー契約を結んだことを明らかにした。

ツール・ド・とちぎに出走するTNNのサム・ブランド選手(写真右から2番目)とスポンサー契約を結んだ田仲駿太さん(写真中央) ©novonordisk

「糖尿病は壁ではない」

 TNNは、製薬大手「ノボノルディスク」が支援するスポーツチームとして2012年に発足。自転車競技だけでなく、マラソン、トライアスロンなどを含めて世界で100人以上の糖尿病患者が活動するチームで、選手のみならずメンバー全員が1型糖尿病患者で構成される。

 1型糖尿病は不規則な生活習慣によって発症する2型糖尿病と異なり、血糖値を下げるインスリンが分泌されなくなる疾患で、生活パターンや体調、食事や運動の予定などに応じて注射するインスリン量を自分で調整する必要がある。しかし、一方で自己管理さえできれば健常者と変わりない生活が送ることができるため、TNNはスポーツ選手らの活躍を通じて、1型糖尿病を正しく理解してもらうための啓蒙活動の一環として展開している。

サム・ブランド選手 ©novonordisk

 ツール・ド・とちぎに出走するサム・ブランド選手(イギリス、27歳)は10歳で1型糖尿病を発症。「私は糖尿病を壁と感じたことはなかった。今までサッカーやトライアスロン等にもチャレンジしてきた。糖尿病が私という人間を決めるのではなく、糖尿病とともに何をなしているかで私が決まる。今回のレースでの私の経験が多くの人たちを元気づけ、希望を与えられることは素晴らしいことだと思っている」と語った。

日本から世界で活躍する1型糖尿病アスリートを

 また、ノボノルディスクファーマの新たなプロジェクトとして、世界で活躍する1型糖尿病アスリートの育成を支援するプロジェクトを発足し、田仲駿太さん(鹿屋体育大学自転車競技部、トラック競技)とスポンサー契約を結んだことを発表した。

 田仲さんは大分出身の18歳。8歳のときに1型糖尿病を発症したが、15歳から自転車競技を始めた後、疾患を克服しながら、大分県立別府翔青高等学校自転車競技部で主将を務め、2017年のインターハイでチームスプリント2位、国民体育大会ではケイリンで優勝するなど輝かしい戦績を修めた。

田仲駿太さん ©novonordisk

 ノボノルディスクファーマは田仲さんの海外レースへ参加する際の渡航費用をサポートするほか、糖尿病とともに挑戦するレースについて学ぶ機会や、糖尿病とともに生きる世界ランクのプロ選手たちと会う機会を提供する。

 ノボノルディスクファーマのジョン・ドーバー氏は、「大きな可能性を秘めている田仲駿太君という選手に出会うことができた」と田仲さんを評価。田仲さんは「まずは大学でしっかり成績を残して、最終的にはオリンピックや世界選手権に出たいです。世界で活躍できる選手を目指して頑張ります」と語った。

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