サイクリスト

御神火ライド2018

ツアーリーダーは窪木一茂がキープトリビオが修善寺CSCの8kmコースを制する Jプロツアー第3戦

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
  • 一覧

 日本最高峰のロードレースシリーズ、Jプロツアーの第3戦「第1回JBCF修善寺ロードレースDay-1」が3月17日、静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)8kmコースで開催され、小集団に絞られたゴールスプリント勝負を制したホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)が優勝。自身とチームにとって今季初戦となるレースを勝利で飾った。

チームメートの好アシストを受けたトリビオがスプリントを制して今季初勝利を飾った Photo: Nobumichi KOMORI

4年ぶりの修善寺開催

 沖縄県金武町で開催された開幕2連戦から3週間空いての、日本CSCを舞台にしたツーインワン開催の初日。同会場でJプロツアーが開催されるのは2014年の第10戦「東日本ロードクラシック」以来4年ぶりとなる。その時は5kmコースでの開催だったが、今回はツアー・オブ・ジャパンでも使われる区間を一部使用する8kmコースでの開催となった。

4年ぶりにJプロツアーレースの舞台となった日本CSC Photo: Nobumichi KOMORI
昨年の個人ランキング首位トリビオがJプロツアー今季初戦を迎える Photo: Nobumichi KOMORI

 開幕2連戦は宇都宮ブリッツェンが連勝を飾り、チームランキング争いでは早々に一歩リードを奪う形となったが、今レースからは昨季チームランキング首位のマトリックスパワータグが参戦。先ごろ開催されたツール・ド・台湾を体調不良でリタイアした佐野淳哉(マトリックスパワータグ)は体調が回復せず欠場となったものの、昨季ルビーレッドジャージのトリビオを筆頭に土井雪広(マトリックスパワータグ)、アイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ)らは健在で、チーム、個人ともにランキング争いに絡んでくるのは間違いない。

レース前のスタートセレモニーで挨拶をするJBCFの片山右京新理事長 Photo: Nobumichi KOMORI
ルビーレッドジャージとピュアホワイトジャージを先頭に選手たちが整列する Photo: Nobumichi KOMORI

 Jプロツアーを運営する全日本自転車競技連盟(JBCF)の片山右京新理事長、今中大介新副理事長の挨拶と激励の後にスタートしたレースは、序盤から各チームが積極的にアタックを仕掛け合う展開になるが、決定的な逃げが形成されるには至らない状況が続く。

シマノ入部が逃げるも吸収

集団から抜け出した入部正太朗(シマノレーシング)が単独で逃げる展開 Photo: Nobumichi KOMORI

 3周目には入部正太朗(シマノレーシング)と村田雄耶(群馬グリフィン)の2人が集団から抜け出すが、村田はすぐに脱落し、入部がメイン集団から20秒ほどのリードを奪って単独で逃げる展開となる。さらに集団から柴田雅之(那須ブラーゼン)と大久保陣(チームブリヂストンサイクリング)の2人が入部にブリッジをかけて一時逃げは3人となったが、程なくして集団に吸収される。

メイン集団は前方を有力チーム勢が中心となって固める Photo: Nobumichi KOMORI
柴田雅之(那須ブラーゼン)と大久保陣(チームブリヂストンサイクリング)が合流し逃げは3人に Photo: Nobumichi KOMORI

 その後も数人の選手が集団から飛び出しては吸収される状況が続いたが、決定的な逃げが決まることはなく、上りと下りのみのハードなコースの影響で周回を重ねていくごとに集団は人数を減らしてスリム化していくサバイバルレースの様相を呈していく。

ジャパンナショナルで出場したツール・ド・台湾でも快走を見せた雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)が集団の先頭を引く Photo: Nobumichi KOMORI
アタックを成功させて単独で抜け出した秋田拓磨が集団とのタイム差を広げる Photo: Nobumichi KOMORI
数人の選手が集団から飛び出す場面は何度も見られるも、決定的な逃げはできず Photo: Nobumichi KOMORI

 ようやくレースが動きを見せたのは、終盤の8周目。秋田拓磨(シマノレーシング)がアタックを仕掛けて単独で10秒ほど先行すると、その差はすぐに20秒程度にまで広がった。メイン集団からは秋田にブリッジをかけようとする選手たちが次々に飛び出していっては吸収される展開が繰り返されたが、その中から鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が単独で秋田に合流し、先頭は2人に。しかし、程なくして秋田がドロップし、先頭は鈴木譲単独という展開になった。

勝負は小集団のスプリントへ

第2戦に続き独走勝利を狙った鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)だったが、後わずかのところで吸収された Photo: Nobumichi KOMORI

 前戦のおきなわロードレースDay-2で独走優勝し、好調を維持している鈴木譲は集団から最大で30秒のリードを奪って最終周に入ったものの、残りわずかというところで集団が鈴木譲を吸収。そのまま残り1kmを通過し、勝負はゴールスプリントへ持ち込まれることになった。

 ゴールスプリントに向けて有利な状況を手にしたのは、人数をそろえるシマノレーシングとマトリックスパワータグ。湊諒(シマノレーシング)の動きに反応した窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)の番手に入った黒枝咲哉(シマノレーシング)に対し、土井とフェルナンデスの連携によるリードアウトから飛び出したトリビオ。2人はほぼ横一線の状態でゴールに飛び込んだが、わずかな差でトリビオに軍配が上がった。

開幕2連戦とはまったく異なる表彰台の顔ぶれ。今季のJプロツアーは混戦が予想される Photo: Nobumichi KOMORI

 自身、そしてチームにとっても初戦となったレースで見事に優勝を飾ったトリビオは「非常に寒い中でのレースになりましたが、周回を重ねていくごとに調子がどんどん良くなっていると感じましたし、チームメートもいい動きを見せていました。特に、最終局面で土井さんとアイランがいい働きを見せてくれ、チームでしっかり戦えたので勝つことができたと思います。チームメートにありがとうと伝えたいです」とレースを振り返った。

ルビーレッドジャージを守った窪木(チームブリヂストンサイクリング)ピュアホワイトジャージの小山(イナーメ信濃山形)は体調不良のため登壇しなかった Photo: Nobumichi KOMORI

 一方、惜しくも2位となった黒枝は「ツアー・オブ・ジャパンなどでこのコースを走ってDNFにもなっていて苦手なコースという意識があったのですが、しっかりトレーニングが積めていましたし、最後まで残っていることに自分自身もビックリするくらい調子も良かったです。最後のスプリントで勝てれば良かったんですが、それまでも動けていて、自分の力は試せたので、満足半分、反省半分という感じですね」とコメント。最後のスプリントの場面では、特にチームで連携することなどはしなかったという。「個人個人が上位を狙っていった結果が今日の結果なので、スプリントのためにしっかり連携をしてみたら、1位を取れる可能性はあると思います」と自身とチームメートの走りに自身をのぞかせた。

 なお、ツアーリーダーの証のルビーレッドジャージは窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が、23歳未満のランキングトップの選手が着用するピュアホワイトジャージは小山智也(イナーメ信濃山形)が、それぞれキープしている。

Jプロツアー第3戦「修善寺ロードレース」結果
1 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)
2 黒枝咲哉(シマノレーシング)
3 横山航太(シマノレーシング) +1秒
4 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
5 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) +5秒
6 アイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ) +6秒

関連記事

この記事のタグ

JPT2018・レース Jプロツアー2018

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

ショップナビ

スペシャル

自転車協会バナー
御神火ライド

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載