ティレーノ~アドリアティコ2018 第6ステージキッテルがスプリントで勝利 サガンは落車トラブルから驚異の追い上げで2位に

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 ティレーノ~アドリアティコ第6ステージは3月12日、ヌマーナからファーノまでの153kmで争われ、スプリント争いを制したマルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)が優勝を飾った。キッテルは今大会2勝目。本大会の2つのスプリントステージを2つとも取る形になった。また、総合リーダーは、ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ)がキープしている。

今大会2勝目、同時に今シーズン2勝目をあげたキッテル Photo: Yuzuru SUNADA

第2ステージ以来のスプリントステージ

 スプリンターの見せ場がやってきた。この日は、2カ所の山岳ポイントが設定されているものの、約30kmを過ぎたあたりからはほぼ平坦。ラストは12.8kmのコースを2周回した後、フィニッシュライン手前350mの直角コーナーを曲がってゴールとなる。熾烈な位置取りとゴールスプリント争いが予想された。

 レース序盤に逃げたのは、マチェイ・ボドナル(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)、アルチョム・ヌィチ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)、クリスト・ニーランズ(ラトビア、イスラエルサイクリングアカデミー)、ヤコボ・モズカ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ・セッレイタリア)の4人。スプリントステージらしく、逃げとメイン集団は一定のペースを保ったまま進んでいった。

先頭集団からさらに抜け出し単独で逃げるブルグハート Photo: Yuzuru SUNADA

 70kmを過ぎたところに設定された2つ目の2級山岳。逃げ集団からブルグハートが抜け出した。残りの3人はこの山岳の下りでも追いつくことができない。先頭ブルグハート、追走3人、そしてメイン集団と進んでいったが、追走はほどなくしてメイン集団に吸収された。

 残り約40kmで、ブルグハートとメイン集団の差は2分から3分。また、メイン集団は、キッテル擁するカチューシャ・アルペシンがコントロールしていた。

ブルグハートが吸収 集団は1つに

 残り約25kmの中間スプリントポイントは、先頭のブルグハートがトップ通過。2位、3位は約1分遅れでメイン集団のグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)とパトリック・ベヴィン(ニュージーランド)の両BMCがそれぞれ通過して、個人総合首位のクウィアトコウスキーのボーナスタイム獲得を阻止。総合を3秒差で2位につけるダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) の為に、チームメイトが動いた形になった。

 残り20kmを切ったところで、ついにブルグハートをメイン集団が吸収。ゴールスプリントに向けて、カチューシャ・アルペシンやガスプロム・ルスヴェロ、クイックステップフロアーズ、BMCレーシングチーム、さらに後方にはディメンションデータやアージェードゥーゼール ラモンディアールなども隊列を組み始める。

落車発生 ガビリアも遅れ

ゴールになだれ込む選手たち Photo: Yuzuru SUNADA

 ゴールまでの周回コースのラスト1周、集団先頭はクイックステップフロアーズ。その後ろには枚数を揃えたカチューシャ・アルペシンやロット・スーダル、さらにペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)は単騎であがってきていた。しかし、残り8kmで落車が発生。集団は分断されスプリンターのフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)も巻き込まれる。また、落車はギリギリで回避したものの、落車発生付近にいたサガンも遅れをとる形となった。

ポディウムで喜びを表現するキッテル Photo: Yuzuru SUNADA

 しかし、残り1.5km地点のラウンドアバウト、このインコースを利用しサガンが大きく前へ。グングン前へと進む。集団前方は、カチューシャ、クイックステップ、ロットソーダル、そしてサガンがいた。残り350mのコーナーを曲がったところで、最初に仕掛けたのはイェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・スーダル)。さらに、ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)から発射されたマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ)、キッテル、サガンもスプリントをスタートする。全員が全力で踏む中でゴールスプリントを制したのは、キッテル。最後まで枚数を揃えながらキッテルを発射したカチューシャ、キッテルは仲間の期待に応えた形になった。同じく優勝候補であったサガンは2位に。落車で分断された集団、そこで足止めを食らったとは思えない程の追い上げをみせた。

 明日は最終ステージ。クウィアトコウスキーとカルーゾのタイム差はわずか3秒だ。個人タイムトライアルで今年の総合優勝者が決まる。

リーダージャージをキープしたクウィアトコウスキー Photo: Yuzuru SUNADA

第7ステージ結果
1 マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン) 3時間49分54秒
2 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) +0秒
3 マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ)
4 サーシャ・モードロ(イタリア、EFエデュケーションファースト・ドラパック)
5 ゼネク・スティバル(チェコ、クイックステップフロアーズ)
6 イェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・スーダル)
7 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
8 シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチーム・エミレーツ)
9 エドゥアルド・グロス(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
10 リック・ツァベル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)
125 初山翔(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +4分31秒

個人総合
1 ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ) 25時間21分22秒
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) +3秒
3 ミケル・ランダ(スペイン、モビスター チーム) +23秒
4 ゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ) +29秒
5 リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファースト・ドラパック) +34秒
6 アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) +36秒
7 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) +37秒
8 ティシュ・ベノート(ベルギー、ロット・スーダル) +39秒
9 ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ロットNL・ユンボ) +41秒
10 ハイメ・ロソン(スペイン、モビスター チーム) +47秒
124 初山翔(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +56分14秒

ポイント賞
1 ジャコポ・モスカ(イタリア、ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア) 33pts
2 アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) 30pts
3 ミケル・ランダ(スペイン、モビスター チーム) 24pts

山岳賞
1 ニコラ・バジョーリ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 35pts
2 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ プロチーム) 20pts
3 ジャコポ・モスカ(イタリア、ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア) 18pts

ヤングライダー賞
1 ティシュ・ベノート(ベルギー、ロット・スーダル) 25時間22分01秒
2 ハイメ・ロソン(スペイン、モビスター チーム) +8秒
3 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ プロチーム) +2分3秒

チーム総合
1 アスタナ プロチーム 75時間25分24秒
2 バーレーン・メリダ +10秒
3 ボーラ・ハンスグローエ +1分41秒

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