パリ〜ニース2018 第6ステージゴール前のアタックを成功させたモラールが優勝 総合2位のプールスが落車リタイア

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 フランスで開催中のパリ〜ニース第6ステージは3月9日、シストロンからヴァンスまでの188kmで争われ、ルディ・モラール(フランス、グルパマ・エフデジ)が残り1km手前でアタックを決め、2015年のツール・ド・リムザン以来の優勝を飾った。総合首位は、途中メカトラブルに見舞われたものの、ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム)がキープ。2位のワウト・プールス(オランダ、チーム スカイ)が、終盤のダウンヒルで落車しリタイアとなった。

モラールが地元で勝利を飾る Photo: Yuzuru SUNADA

前日に続く山岳ステージ

 第6ステージは、前日と同じ山岳ステージだが厳しさは格段に上。101km、121km地点に2級山岳、そこを下った後に再び2つの2級山岳が登場する。さらにダメ押しの如くゴール前で待ち受けているのが、距離1.8km、平均勾配10%の1級山岳。これら難関山岳での仕掛けどころがポイントとなった。

 スタートからしばらくは1つの集団で進んだレースだったが、20kmを過ぎた頃にラースユティング・バク(デンマーク、ロット・スーダル)、パウル・マルテンス(ドイツ、ロットNL・ユンボ)など6人が抜け出した。

 そこに反応したのはトマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)や前日も逃げに入ったニルス・ポリッツ(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)、カルロス・バルベロ(スペイン、モビスターチーム)、アマエル・モワナール(チーム フォルテュネオ・サムシック)、トーマス・スクーリー(ニュージーランド、EFエデュケーションファースト・ドラパック)、ディラン・トゥーンス(ベルギー、BMCレーシングチーム)ら7人。この追走集団が先頭に追い付き、33km過ぎで、13人の大きな逃げ集団ができ上がった。しかし、程なくしてトゥーンスが脱落。逃げは12人となった。

雪が深い峠道。落ち着いてレースを展開するメイン集団 Photo: Yuzuru SUNADA

 2つ目の2級山岳の下りでこの逃げが割れる。先頭は、デヘント、バルベロ、モワナール、グリエル、スクーリーの5人。その後ろに先頭から離れた追走7人。さらに後ろにメイン集団と続く。最後の2級山岳を過ぎる頃、メイン集団が追走を吸収。先頭とメイン集団のタイム差は約30秒となっていた。また、メイン集団はアスタナやミッチェルトン・スコットがコントロールしていた。

終盤はアタックの応酬

 残り25km地点で、ついに逃げ集団がメイン集団を吸収した。1級山岳に向けてクイックステップフロアーズやバーレーンメリダなど、有力チームがまとまりはじめる。いよいよ1級山岳、集団が徐々に人数を減らしゴールまで残り約9kmというところで、総合2位のプールスがアタックした。チームメイトのセルジオルイス・エナオ(コロンビア)と協力し集団を絞りにかかる。

 1級山岳の頂上手前ではサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)がアタックし、そのままダウンヒル区間でも積極的にペースアップを図る。20人弱まで絞られたメイン集団がトップスピードで追う中、プールスがまさかの落車。リタイアを余儀なくされる。総合優勝を狙える位置にいたプールス、チームにとっても大きな誤算となった。

ポイント賞もステージ優勝のモラールと同じグルパマ・エフデジのアルノー・デマールがキープ Photo: Yuzuru SUNADA

 ゴールへ向かう上り基調に入り、イェーツにティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)が追いつき先頭は2人になった。一方メイン集団は総合首位のサンチェスのチームメイト、ヤコブ・フルサング(デンマーク)がペースメイクする。エースのプールスを失ったスカイ勢は崩壊状態となり、エナオらはメイン集団の後方へと遅れていった。

 フルサングが力を使い果たすと、メイン集団ではゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)がペースアップして、残り3kmでイェーツとウェレンスを吸収した。すると集団のペースが緩んだところで、モラールがカウンターアタック。これをゴルカの弟、ヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)がチェックして引き戻し、続いてゴルカがアタックを見せた。イサギレ兄弟の波状攻撃だ。

 しかしゴルカのアタックもジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)らが追いすぐに吸収。総合上位勢が牽制状態となったところで、モラールが再度の飛び出しを見せた。残り距離は1.3km。総合トップ10外ということもあり、上位勢の反応が鈍るところで、一気に集団との差を広げることに成功した。

 必死の形相でペダルを踏み続けるモラール。メイン集団はようやく追走を開始するものの、時既に遅し。モラールがゴールまで逃げ切り、地元フランスでの嬉しいワールドツアー初勝利、またチームにも今大会2勝目をもたらした。

終盤のアタックが成功、ポディウムで笑顔を見せるモラール Photo: Yuzuru SUNADA

第6ステージ結果
1 ルディ・モラール(フランス、グルパマ・エフデジ) 4時間40分05秒
2 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) +2秒
3 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)
4 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム)
5 サム・オーメン(オランダ、チームサンウェブ)
6 ディラン・トゥーンス(ベルギー、BMCレーシングチーム)
7 パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)
8 エスデバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)
9 ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)
10 セルジオルイス・エナオ(コロンビア、チーム スカイ)

個人総合
1 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム) 22時間25分33秒
2 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) +22秒
3 マルク・ソレル(スペイン、モビスターチーム) +26秒
4 ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) +34秒
5 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) +35秒
6 ヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) +42秒
7 サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) +45秒
8 セルジオルイス・エナオ(コロンビア、チーム スカイ) +46秒
9 エスデバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット) +48秒
10 パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) +54秒

ポイント賞
1 アルノー・デマール(フランス、グルパマ・エフデジ) 31pts
2 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) 28pts
3 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム) 23pts

山岳賞
1 ファビアン・グリエル(フランス、ディレクトエネルジー) 31pts
2 トマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル) 29pts
3 ジェローム・クザン(フランス、ディレクトエネルジー) 25pts

新人賞
1 マルク・ソレル(スペイン、モビスター チーム) 22時間25分59秒
2 サム・オーメン(オランダ、チームサンウェブ) +1分7秒
3 フェリックス・グロッシャルトナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) +1分18秒

チーム総合
1 ミッチェルトン・スコット +67時間19分39秒
2 バーレーン・メリダ +4分9秒
3 モビスター チーム +5分50秒

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