ティレーノ~アドリアティコ2018 第1ステージオープニングのチームTTはBMCが快勝 最初のリーダージャージはカルーゾに

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 イタリアを舞台に行われる春のステージレース、ティレーノ~アドリアティコ(UCIワールドツアー)が3月7日に開幕した。第1ステージは21.5kmのチームタイムトライアルが行われ、BMCレーシングチームがトップタイムをマークして優勝。チーム内で最初にフィニッシュラインを通過したダミアーノ・カルーゾ(イタリア)が今大会最初のリーダージャージ着用者となった。

ティレーノ〜アドリアティコ2018第1ステージのチームタイムトライアルを制したBMCレーシングチーム Photo: Yuzuru SUNADA

2つの海を結ぶ982.55kmの戦い

 この大会はその名の通り、イタリア半島西側に広がるティレニア海と、東側に広がるアドリア海とをつなぐルート設定が特徴で、かねてから「2つの海を結ぶレース」との通称でも知られる。ジロ・デ・イタリアと同じRCSスポルトが主催し、例年3月上旬に開催されている。

 毎年、フランスで行われるパリ~ニースと同時期の開催となっているが、それと比較して山岳の難易度が高い傾向にあり、グランツールの総合成績を見据える選手たちからの人気が高いほか、同じイタリアで3月中旬に開催されるミラノ~サンレモへの準備を兼ねて参戦する選手の姿も多くみられる。もちろん、今年も有力選手が多数集まった。

2番出走で好タイムをマークしたチーム スカイ Photo: Yuzuru SUNADA

 そうして迎えた開幕の第1ステージは、3年連続となるチームタイムトライアル。チーム力が試され、同時に総合エースを全体のどのポジションに送り込めるかもポイントとなる。コースはリド・ディ・カマイオーレを発着するフラットなレイアウトだ。なお、今年からUCIワールドツアーにおけるレースの多くが1チーム7人出走となったことにともない、今大会でもチームタイムトライアルのフィニッシュタイムが、従来のチーム内5番手の選手から4番手の選手のタイム採用へと変更された。

 1番出走のモビスター チームを皮切りに、全22チームが5分おきにスタート。2番手でコースへと繰り出したクリストファー・フルーム(イギリス)擁するチーム スカイが22分28秒で走破すると、以降はこのタイムが基準となった。

平均時速57kmの争いはBMCが制する

 しばらくはトップタイムの更新はおろか、22分台でフィニッシュするチームが現れない状況が続いたが、その均衡を破ったのは11番スタートのミッチェルトン・スコット。人数をギリギリの4人に減らしながらもペースを維持してフィニッシュすると、タイムは22分23秒。チーム スカイを5秒上回り暫定首位に浮上する。

 さらに、その4チーム後ろでスタートしたBMCレーシングチームも、この日の優勝候補との見方に違わない好走を披露。こちらも4人に人数を減らしながらも最後まで攻め続け、フィニッシュタイムは22分19秒。トップへと躍り出た。

ステージ5位で終えたチーム サンウェブ Photo: Yuzuru SUNADA

 その後もクイックステップフロアーズやトレック・セガフレード、ボーラ・ハンスグローエが22分台でフィニッシュするが、BMCのタイムを上回るまでには至らない。昨年のロード世界選手権でこの種目を制したチーム サンウェブが最後に出走したが、トップには届かず。上位4チームが平均時速57kmを超えるハイレベルな戦いとなったチームTTは、BMCレーシングチームが制した。

ポディウムに上がり喜ぶBMCレーシングチームの選手たち Photo: Yuzuru SUNADA

 これを受けて、リーダージャージのマリアアッズーラはチーム内最上位でフィニッシュラインを通過したカルーゾのもとへ渡っている。また、初山翔がメンバー入りしたNIPPO・ヴィーニファンティーニは、トップから1分57秒差の22位。初山はチーム内2番手でフィニッシュしている。

 そのほか、コース途中で落車したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)が、フィニッシュこそしたもののタイムアウトとなり、今大会最初の離脱者となっている。

 8日に行われる第2ステージは、カマイオーレからフォッローニカまでの172km。スタート直後に今大会最初の山岳ポイントが設けられているが、その後は平坦基調。勝負はスプリントで決まることが予想される。

リーダージャージのマリアアッズーラに袖を通したダミアーノ・カルーゾ Photo: Yuzuru SUNADA

第1ステージ結果
1 BMCレーシングチーム 22分19秒
2 ミッチェルトン・スコット +4秒
3 チーム スカイ +9秒
4 クイックステップフロアーズ +15秒
5 チーム サンウェブ +25秒
6 カチューシャ・アルペシン +28秒
7 ボーラ・ハンスグローエ +30秒
8 トレック・セガフレード +39秒
9 UAE・チーム エミレーツ +45秒
10 EFエデュケーションファースト・ドラパック +45秒

個人総合
1 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) 22分19秒
2 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +0秒
3 パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシングチーム)
4 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)
5 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) +4秒
6 ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット)
7 アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)
8 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)
9 ゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ) +9秒
10 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、チーム スカイ)

ヤングライダー賞
1 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) 22分34秒
2 シュテファン・キュンク(スイス、BMCレーシングチーム) +6秒
3 レナード・ケムナ(ドイツ、チーム サンウェブ) +10秒

チーム総合
1 BMCレーシングチーム 22分19秒
2 ミッチェルトン・スコット +4秒
3 チーム スカイ +9秒

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