DSSは修正後の“答え合わせ”リオモが「TYPE-R」の活用法を講習 スマートコーチングの安藤隼人さんが解説

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
  • 一覧

 サイクリスト向けの動作解析を行うリオモのデバイス「TYPE-R」を活用したセミナーが2月22日、東京都港区で開催された。既にTYPE-Rを購入しているユーザーが対象の講習で、「スマートコーチング」のコーチ、安藤隼人さんが活用方法を解説。数字の見方ではなく、活用方法にフォーカスした内容となった。

データの見方ではなく、活用法にフォーカスしたTYPE-Rの講習会が開催された Photo: Shusaku MATSUO
TYPE-R本体とモーションセンサーを組み合わせ、リアルタイムな動作を解析できる © LEOMO

 TYPE-Rは昨年の12月に発売されたデバイスで、3軸のジャイロセンサーと3軸の加速度センサーを搭載しているのが特徴。太ももやシューズ、腰などにセンサーを装着し、リアルタイムでユーザーの動きを計測することでモニター上で視覚化できる。アンクリングの数値を基に、DSS(デッド・スポット・スコア)という指標が表示されるので、ユーザーは現在のペダリング動作の良し悪しをリアルタイムで把握が可能となる。パワーやスピードといった項目の表示も、一般的なサイクルコンピューターと同じく表示できる。

 講習のなかで安藤さんは、ユーザーのスニーカーにセンサーを取り付け、フラットペダルで動きを検証。あえてエラー動作が出やすい状況をつくりだし、バランスの重要性や、パワーの出し方について解説した。その中で安藤さんは、「末端を意識するスポーツは、あまりありません。体幹の動きで末端部の動きが決まります」と話し、体幹の動作の結果としてDSSに着目すべきで、末端部自体を意識する“辻褄合わせ”でDSSを向上させるものではないと指導した。

「末端部で修正するのではなく、体幹が重要」と解説した安藤隼人コーチ Photo: Shusaku MATSUO

 開発チームのメンバーで、自身もJプロツアーで活躍する才田直人さんは、“スムーズじゃない”、“気持ち悪い”、“しっくりこない”といった感覚はDSSの数値とリンクすると説明した。今季使用するバイクへと乗り換える際、5分走のデータを参考に、前回のスコアと同じものを目指してポジションを出したという。「太ももの上り幅など、昔は感覚的なものでしたが、データのバックアップとして使うと客観的に見えるので信頼できます。DSSを見ながら動きを修正するのではなく、方向性のチェックや変えた結果の答え合わせで見ています」と自身の活用方法を述べた。

 講習会に参加した林大介さんは「TYPE-Rを使い始めて3カ月になり、私自身の動きの特徴が分かってきましたが、何をどう修正していいかわからなかった。今回、安藤さんに指示していただき具体化したことで、ようやく数字の意味が理解できました。自分の体の動きが数値化されるのが楽しくてしょうがないですね」と感想を話した。

「人間とデバイス(数値)が共同でプラン作りやフィッティングを行うことが重要」と述べた安藤隼人コーチ Photo: Shusaku MATSUO
林大介さんのリアルタイムデータの変移をのぞき込む参加者たち Photo: Shusaku MATSUO

 安藤さんは「体の動きはわかりづらいからこそ、デバイスを活用しなければなりません。一方で、今後AI化が進み、ビッグデータを活用してでも体や筋肉の動きを分析しポジションへと反映することは難しい。デバイスと、数値を理解した人間(コーチ)が共同で検証し、トレーニングやフィッティングのプランを作る必要がありますね」とTYPE-Rを活用していく展望を示した。

 リオモは今後、月に一回のペースでTYPE-Rのショップ店長向けや、まだTYPE-Rを持っていない人向けの講習会を開催していくという。

■TYPE-R
税抜価格:89,800円(送料込み)

関連記事

この記事のタグ

リオモ

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

ショップナビ

スペシャル

自転車協会バナー
CyclistポケットTシャツ

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載