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御神火ライド2018

工具はともだち<130>オプションアイテムで工具箱をもっと便利に 収納具を長持ちさせる扱い方

by 重田和麻 / Kazuma SHIGETA
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 今回は工具箱の話題の最後として、収納具をより便利に使うオプションや小物のご紹介と、収納具を使う上で気を付けたい点をお話ししたいと思います。これまで色々な収納具をご紹介してきましたが、工具のなかには入れにくい物や入れてしまうと出しにくい工具などもやはり存在します。その代表格がT形レンチ。サイクリストの皆さんの場合、通常のT形レンチをお使いの方は少ないかもしれませんが、自転車のように外側からボルトにアクセスするには結構便利ですし、T形のアーレンキーも意外と重宝します。

工具箱の外に工具をかけられるKTCのT形レンチホルダー ©KTC

収納しづらい工具は外側に置く

KTCのT形レンチホルダー ©KTC

 しかしこのT形レンチ、一見それほど大きくは感じないのですが、見た目以上に場所を取り、横に並べた他のレンチに対しハンドルが縦方向に絡みつくので出し入れが非常に面倒です。そんな場合、いっそ外に出して掛けて置くのもひとつです。そうした際に便利なのがT形レンチホルダー。キャビネットなど平らな鉄板があれば装着できるマグネットタイプや各々の収納具の専用タイプがあって、使用できる環境があるならお勧めのアイテムです。

KTCのスプレー缶ホルダー ©KTC

 次にスプレー缶。普通に収納しようとすると前回ご紹介した深型のケースに入れるか、どこか別の場所に置いておくしかありませんが、こうした場合にもスプレー缶ホルダーという物が存在します。T形ハンドルホルダー同様、キャビネットなどに装着できるマグネットタイプやチェストに装着可能な物もあります。その他こちらもマグネットタイプになりますが、ペーパーホルダーなんかもお勧めです。

EKR103用のスプレー缶ホルダー ©KTC
KTCのペーパーホルダー ©KTC

 また、ねじなどの細かい部品を一時置きするアイテムとして、マグネット付パーツトレイが非常に便利です。チェストのフタの裏に取り付けると便利なステンレスタイプや、工具箱の外側に付けられマグネットが利かないような樹脂パーツも収納できるマグネットボウルもあります。この他にもケース専用のオプションなど色々な収納補助具がありますので、使ってみて下さい。

フタの裏に付けられるKTCのマグネット付パーツトレイ ©KTC
KTCのマグネットボウル ©KTC

持つ位置が引出しの寿命を左右

 話は変わって、収納具を使う上で気を付けたい点をいくつかご紹介します。まず、引出しタイプの場合に守っていただきたいのが、一度に複数を引き出さないこと。重量物を多く入れる工具の収納具で、複数の引出しを出すと場合によっては転倒などの可能性もあって危険です。

 同時に引き出さないほうがいいことはなんとなくお解りいただけると思うのですが、意外と気付かずにやってしまうのが引き出し方。引き出す時、ほとんどの皆さんは持つ位置をあまり気にせずに使っていると思いますが、その持ち方ひとつで引出しの寿命が変わる可能性があります。その持ち方とは左右のいずれかに偏った部分を持って引っ張る行為のことを指します。

 理屈は簡単で、片側に偏って引っ張るとどうしても引出しがよじれるような状態になります。そうするとその負担は引出しのレールに掛かってしまい、レールが傷んで引出しにがたつきが出たり、スムーズな引き出しができなくなったりします。もちろん、一度や二度ではどうということはありませんが、繰り返し行うことでどうしても消耗してしまいます。こうしたことを防ぐためには可能な限り中心に近い部分を持って引き出すことが大切です。

自然と取っ手の中心付近を持つように工夫されたEKWシリーズの引出し ©KTC
通常のキャビネットの引出しはフラットなので、つい端の方を持ってしまうことも ©KTC

 KTCの一部のチェストやキャビネットは、取っ手の中心部をメリハリの付いた形にすることで、自然に引出しの中心部を持てるような工夫をしています。それでも、レールには常に負荷がかかりますので、年に2回程度はグリスを注すことをお勧めします。こうしたちょっとしたことの積み重ねで随分収納具も長持ちしますので、気を付けてみて下さい。

上フタの開閉とロックが連動している ©KTC

 そして最後にもう一つ、チェストなどのフタを閉める時は必ず引出しを全て奥まで戻した状態で閉めて下さい。チェストやキャビネットは大抵、鍵やフタを閉めることで一度に引出しを全段ロックできるようになっていますが、引出しがきっちり締まっていない状態でロックすると、ロック部分と引出しが噛み込むことがあります。最悪の場合、変形してしまい引出しが閉まらなくなったりロックが利かなくなったりしてしまいます。全ての引出しをいっぺんにロックできるのは便利なのですが、こうした落とし穴もありますので、特に注意してご使用下さい。

上フタの開閉で奥のロックバーが上下する ©KTC
ロックバーが下がると引出しの後ろのツメに掛かってロックする ©KTC

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Cyclist × KTC オリジナルデジラチェ工具セット Photo: SANKEI netShopCyclist × KTC オリジナルデジラチェ工具セット Photo: SANKEI netShop

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重田和麻(しげた・かずま)

KTC(京都機械工具)入社後、同社の最高級ツール「nepros」(ネプロス)の立ち上げに携わった後、販売から企画、商品開発とさまざまな立場で同商品と歩みを共にしてきた。スポーツ自転車は初心者だが、工具についてはプロフェッショナル。これまでの経験を生かして、色々な角度からサイクリストに役立つ工具の情報を提供する。

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