バイクインプレッション2018運動性能と乗り心地の両立は質実剛健な走りを実現 エディ・メルクス「ムーラン69」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 ベルギー出身の伝説的なレーサー、エディ・メルクス。彼自身の名を関したブランド「エディ・メルクス」は、質実剛健でレース志向のバイクを常に生み出してきている。今回はエンデュランスモデルの「ムーラン69」に試乗。コンペティティブなシーンにも対応する粘りのある走りと、アップライトで扱いやすいコントロール性能で優れた走破性をみせた1台だった。

粘りのある走りが特徴的なエディ・メルクス「ムーラン69」 Photo: Masami SATOU

運動性能を主眼に置いた安定感

 バイクを組み上げると、特徴的なデザインが目を引いた。最近のバイクにしては細身のフロントフォーク、リアブレーキが取り付けられたシートステーは振動吸収性を考慮されているのか極端に薄い。スクエア形状で角ばったシートポストは無骨な印象を与えるが、クランプがフレームに内蔵されておりスマートが外観に仕上げられている。機能の追求と洗練されたデザインがミックスされ、エディ・メルクスらしい質実剛健さが際立ち、走りにより一層の期待を抱かせた。

幅を確保したトップチューブは、振りの軽さを実現 Photo: Masami SATOU
無骨さが印象的なシートポストは、クランプが内蔵されスマートな収まり Photo: Masami SATOU

 肝心の走りだが、フロント周りの動きが独特だなというのがファーストインプレッション。ややアンダーステアかと思わせるハンドリングはネガティブなものではなく、上半身の体重をハンドルにかけながらダンシングをしたり、舵を切る際にもフラつかず、狙ったラインをトレースできる懐の広さがある。上りではバイクを左右に振るリズムを作りやすかったのが印象的だった。

フロント周りの安定性が優れており、パワーをかけてもフラつかない Photo: Masami SATOU
路面からの突き上げを和らげ、上半身のパワーを受け止める細身のフロントフォーク Photo: Masami SATOU

 一方、フレーム本体はキビキビとした推進力も持ち合わせている。ケイデンスを高めにスプリントやアタック、コーナーの立ち上がりといったシチュエーションを繰り返してみた。すると、前へ前へ進もうとするリア三角に対し、フロントが走行ラインの決定を促し、ブレない姿勢で次のアクションへと移れる。テストしたコースの路面は荒れ気味だったが、ストレスを感じることなくライディングに集中。コントロールできるからこそ、しっかりとした運動性能を発揮できた。

“速く、長く乗れる”がぴったりな1台 Photo: Masami SATOU

 個性的で面白いレーシングバイクだな、と思っていたらエンデュランスに位置付けられたということを後から知って驚いた。確かにヘッドチューブが長めだし、ヒラヒラとしたハンドリングではない。しかしながら、高いスピード域での負担が少なく、運動性能も優れており、むしろ集中力が問われるクリテリウムに使ってみたいなとも思った。フレーム内に特別な機構や介入物が使用されていないエンデュランスバイクのムーラン69。素の“ロードレーサー”としても十分に楽しめるバランス型のオールラウンダーであった。

エディ・メルクス「ムーラン69」
税抜価格:388,000円(アルテグラ完成車)
サイズ:XS、S、M
フレームセット重量:1580g(フォーク360g、シートポスト220g込み)
カラー:シルバー/アンスラサイト/レッド

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