バイクインプレッション2018伝統と革新的技術が融合したスポーツEバイク ミヤタ「クルーズ」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 創業128年の老舗自転車メーカー「ミヤタサイクル」が、ノウハウをつぎ込んだ新世代のアシスト自転車(Eバイク)「クルーズ」は、シマノのアシストユニット「STEPS」搭載の国産第一号車として誕生した。スポーツ走行と100kmを超える長距離走行にも対応する大容量バッテリーを搭載した自信作。ストップアンドゴーが多い街中や、郊外のアップダウンコースで試した。

拡張性と利便性、スポーツ性能を兼ね備えたミヤタ「クルーズ」 Photo: Masami SATOU
シマノ製のユニットは自然なパワーカーブでスポーツサイクルをアシストする Photo: Masami SATOU

 クルーズがお披露目された際、ミヤタサイクルの高谷信一郎社長が「スポーツ走行の軽快さが魅力」と強調していた。走りの軽さをつかさどるのはもちろん車体重量だ。Eバイクなのでアシストは効くとはいえ、“スポーティさ”は加速だけではなく、コーナーの旋回性能は軽量性も重要になる。クルーズの車体重量は18.7kg。Eバイクとしては軽量な部類に入るだろう。

丸目一灯のヘッドライトはバッテリーから給電 Photo: Masami SATOU
シンプルなユーザーインターフェイスで、走行中の操作もストレスはない Photo: Masami SATOU

 アップダウンやコーナーが連続する郊外でややスピードを高めて走行し、スポーツバイクとしての性能を確かめた。するとコーナーから次のコーナーへ向けて切り返す際に重々しさは感じない。重量物となるユニットを積んでいるが、車体のセンターに位置しているからか重心移動の妨げにはさほどならない。ディスクブレーキの制動力は十分であるし、安定した性能が天候で左右されないのも魅力だ。28Cのタイヤは細すぎず、太すぎない設定で誰にでも扱いやすいサイズだろう。

16~20km/hほどのスピードが気持ちがいい Photo: Masami SATOU
アシストを切っても軽い走行感が特徴 Photo: Masami SATOU

 特徴的だったのはSTEPSが提供する自然なアシストだ。国の規定でパワーの上限と、24km/hでアシストがゼロになる設定は国内に流通する試験を通過した全てのユニット共通だが、STEPSの“味付け”はクルーズとマッチしていた。トルクが最もかかるペダルの踏み始めでも、ドカンとアシストするのではなく、違和感とストレスを感じさせないスムーズなパワー供給で背中を押してくれる。また、24km/hを超えた際はいつアシストが切れたかわからないほど自然であった。信号待ちと加速が連続する都内の道でも特徴が生き、アシストユニットを介したパワーというよりは、自らの脚力が上がったのではと錯覚させるほどであった。

リアセンターを伸ばさない設計でスポーティな走行性能を実現 Photo: Masami SATOU

 あえてアシストをゼロにした状態で走行するとクルーズの素性の良さが現れた。さすがに上り坂では重々しく感じた。しかし、平地であれば普通のクロスバイク。こだわったというリアセンター長は、通常のクロスバイクモデルから伸ばさず、軽快な走行性能を実現した。バッテリーが切れてしまっても安心して家まで帰れるはず。もっとも、エコモードでアシスト航続距離115kmを可能にするバッテリーがゼロになってしまえばの話だが。

■クルーズ
税抜価格:269,000円
サイズ:430、460mm
カラー:18.7kg(460mmサイズ)

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