サイクリスト

御神火ライド2018

産経新聞連載【栃木この人】「選手との信頼関係構築を」那須ブラーゼン・ゼネラルマネジャー・岩井航太さん(26)

  • 一覧

 「これまでのチーム運営に監督のポジションも加わり、責任は重く不安もあった。今はやりがいの方が上回っている」。今季、ゼネラルマネジャー(GM)に就任し、退任した清水良行監督に代わってレースの指揮も執る。事実上の監督として国内プロチームでは最年少だ。

26歳の若さでチームの指揮を執る那須ブラーゼンの岩井航太ゼネラルマネジャー(撮影・伊沢利幸)

 「選手としての実績や指導者としての経験は、ほぼないに等しいが、選手たちと同世代、何でも意見を言い合えるのが強み。まずは信頼関係を築き、それぞれの可能性を最大限に引き出せるように努力したい」とチームづくりに意欲をみせる。

 東京都練馬区出身。高校時代はサッカー部だったが、大学に入学し、「新しいスポーツに挑戦したい」と考えていたとき、出合ったのが自転車競技だった。大学には“ママチャリ”で通学し、自転車は好きだったが、競技経験はなく、自転車競技そのものも知らなかった。「(自転車競技の世界に)なぜか飛び込んでしまった」と、やや軽い気持ちで自転車競技部に入部。

 だが、練習を重ねる中で自転車の魅力にのめり込んだ。「とにかく体を限界まで追い込むので練習は本当にきつかったが、乗り越えたときの達成感が尋常ではなった。極限の達成感が魅力だった」

 Jプロツアーに出場しているプジョーサイクリングチームに大学3年で所属。レース会場で清水監督と出会ったことがきっかけで、平成26年に那須ブラーゼンに加入。期待を集めたが翌年からスランプが続き、目標にしていた成績が残せなかったと自ら選手生活に幕を引いた。引退後はチームマネジャーとして残り、チーム運営に関わってきた。

 チームは今季、退団した2選手に代わり、若手4選手が加入。8人態勢で臨む。

 「これまではエースを温存する戦い方が多く、エースを守るために他の選手が犠牲になる展開が多かった。新チームは選手の力が並んでいるので、全員がエースになれるような戦いをしたい」と話し、「チームポイントを稼ぐためにも平坦(へいたん)なコースや登り坂など状況に応じて得意な選手が競い合う展開を作っていきたい」とレースへの思いを語った。

 さらに地域とのつながりを強調する。「那須地域で生まれたチーム。地域密着でやっている以上、地域の人たちにチーム名だけではなくて選手一人一人の名前や顔も知ってもらえるようになりたい」

 今季の目標はJプロツアー総合3位。同ツアーは1月24日、沖縄で開幕。チームは16日から沖縄で合宿する。 (伊沢利幸)

                   ◇
【プロフィル】いわい・こうた

 平成3年11月、東京都生まれ。立教大自転車競技部、プジョーサイクリングチームを経て、26年、那須ブラーゼンに加入。28年に現役を引退し、29年にチームマネジャーに就任。今季からゼネラルマネジャー。那須塩原市在住。

産経新聞・栃木版より)

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

ショップナビ

スペシャル

自転車協会バナー
御神火ライド

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載