1年の始まりは熊野でスタート!「サイクルデイ in 熊野」の濃密な2日間 キナンサイクリングチームが地元サイクリストと交流

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 和歌山県から三重県にかけて跨る熊野地域を本拠地とするKINAN Cycling Team(キナンサイクリングチーム)は、チームの地元である三重県熊野市で2月3~4日に開催されたファンライドイベント「サイクルデイ in 熊野」にゲスト参加した。地元サイクリストや近県の高校生・大学生選手たちとサイクリングを通じて交流を図ったほか、技術面や精神面でのアドバイスをするなど、合宿さながらの濃厚な2日間を過ごした。

キナンサイクリングチームが地元サイクリストと過ごした「サイクルデイ in 熊野」 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

プロライダーが講師を務めた初日

 今年で5回目を迎えた同イベントは、冬から春へと移ろう時期の風物詩としてすっかり定着している。「1年の始まりはキナンサイクリングチームと熊野でスタート!」を合言葉に、近隣のみならず、遠方からもシーズン最初のサイクルイベントとして多くのサイクリストが足を運んだ。

熊野市防災拠点で行われた開講式 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 熊野市役所内に設けられた「サイクルデイ in 熊野委員会」が主催し、地元関係者や婦人会などで構成されるボランティアも2日間のイベントを支えた。

 ゲスト・講師として招かれたキナンサイクリングチームからは、山本元喜、椿大志、中西健児、雨乞竜己、中島康晴、新城雄大の6選手に加え、加藤康則ゼネラルマネージャー(GM)、 石田哲也監督、南野求メカニック、福光俊介メディアオフィサーのチームスタッフが出席。下部組織の育成チーム「キナン AACA」のメンバーもサポートに加わった。

クリニックの進行役を務めた中島康晴 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 初日となった2月3日はまず、午前中に熊野市防災拠点で「サイクルクリニック」が行われた。 ロード走行の実技訓練として、2人1組になって肩を組みながらの走行や、肩をぶつけ合いながらの走行、複数列での集団走行など、日頃のライドからレースまで幅広く生かすことのできる実践的な内容で行った。中島や加藤GMによる進行のもと、キナンサイクリングチームの選手たちが適宜アドバイスを送りながら参加者に取り組みを促した。

3列に並んでの集団走行 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
2人1組になって肩を組んでの走行 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 その後はこのクリニックのメインイベント、6班に分かれての「ボトル拾いリレー」を実施。地面に置かれたボトルを走りながら拾う動作に多くの参加者が悪戦苦闘しつつも、各班に入ったキナンメンバーの後押しもあって大熱戦が繰り広げられた。

ワコーズによるメンテナンス講習 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
一般ライダーのポジションチェックを行う山本元喜 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 午後からは「熊野少年自然の家」へと移動し、屋内でのクリニック。ローラー台を使ったポジションチェックや座学、「WAKO’S」(和光ケミカル)によるメンテナンス講習、クレーマージャパンによる栄養学講習、ポディウムによるサイクリングアイテム展示なども催された。

椿大志は物理の計算式に置き換えてパワー向上の考え方を示す Photo: Syunsuke FUKUMITSU
高校生・大学生はポジションチェックに加えてローラー台を使った高強度のトレーニングも実施 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 選手たちとの対話に重きが置かれたこの時間帯では、高校生・大学生はポジションチェックに加えて、屋内での実践が可能な高強度のトレーニングを行うなどの“プラスアルファ”も。座学では、キナンサイクリングチームの“理論派”2枚看板でもある椿と中島がトレーニング方法のほか、メンタル面でのコントロールなどを実体験を織り交ぜながらアドバイスを送った。

快晴で“2年越し”のサイクリングが実現

各地から集まったサイクリストたち Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 イベント2日目の2月4日は、77km、50km、20kmの3コースに分かれてのサイクリング。昨年は大雨により中止になったイベントだが、「来年こそ晴れのもとでサイクリングを!」の願いが一年越しで実現。雲一つない快晴の中、サイクリストたちが各コースへと出走した。

集団を率いる中西健児 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 キナンサイクリングチームは、椿・中西・中島が77kmコースを、山本・雨乞・新城が50kmコースを、さらに、加藤GMと石田監督が20kmコースにそれぞれ入り、コースのアテンドや安全確認をを行いながら走行。コース状況により注意が必要な箇所や、コースアウトする恐れのある区間には立哨員を立たせるなど、参加者が事故なく走破できるよう配慮も施された。

新鹿湾を望む風光明媚なコースが魅力 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
エイドステーションでしばしの休息 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
走り終えたサイクリストには郷土料理や熊野の特産品がふるまわれた Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 熊野路をゆくサイクリングの魅力を発信する機会としても絶好の1日。新鹿湾を望む風 光明媚なルートや、フィニッシュ後のお楽しみとして振る舞われる郷土料理や特産品、サイクリスト同士の交流、そして豪華景品が用意された抽選会など、アクティビティも盛りだくさん。エイドステーションで配布される補給食「アスリチューン」や、ワコーズによる洗車・メンテナンスサービスといった、サイクリストにとっての心強い味方もイベントに花を添えた。

エイドステーションでは補給食「アスリチューン」が配られた Photo: Syunsuke FUKUMITSU
ワコーズによる洗車・メンテナンスサービス Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 2日間を成功裏に終え、主催者からは早くも「2019年開催宣言」が飛び出し、次回への楽しみが膨らんだ中での閉幕となった。

参加者・関係者での記念撮影。早くも2019 年の開催宣言も飛び出した Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 なお、キナンサイクリングチームはそのまま和歌山県新宮市へ移動し、2018年シーズン第1次トレーニングキャンプをスタートさせる。イベント会期中にサイクリストたちとの親交を深め、多くの刺激を得たチームは、モチベーション高くレース活動に向けた準備を進めていく。

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