ファン300人が集結チーム設立10年目でさらなる飛躍を 宇都宮ブリッツェン2018シーズンプレゼンテーション

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
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 栃木県宇都宮市を本拠地とするUCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチーム「宇都宮ブリッツェン」が2月3日、宇都宮市内で2018シーズンのチームプレゼンテーション記者発表と、サポーター向けのパーティーを行った。記念すべきチーム設立10年目となる今シーズンは主戦場とする国内ツアー戦Jプロツアーでの総合優勝と全日本選手権ロードでの優勝という、ふたつの日本一を最大の目標に、2020年の東京五輪を見据えてUCIレースでのさらなる飛躍を目指す。

パーティーでステージに登壇する監督と選手 Photo: Nobumichi KOMORI

勝利を求めて常にアタックを

記者発表に臨むチーム首脳陣と選手たち Photo: Nobumichi KOMORI

 記者会見にはチーム首脳陣とともに、アジア選手権ロードレース日本代表に選出された小野寺玲と、シクロクロス世界選手権日本代表に選出されたシクロクロスチームの小坂光を除く8人の選手が新ジャージに身を包んで出席。昨年末に発表された通り、新たに鈴木龍(25)が加入し、昨年同様の選手数で今シーズンを戦う。

 節目となる10年目のスローガンは「ATTACK TO THE FUTURE」。地域密着型プロサイクルロードレースチームとしての原点を胸に抱きながら、ゴールのその先にあるチーム、宇都宮、ロードレースの未来を見据えて、常に勝利を求めてアタックしていくという意味を込めた。

ジャパンカップ3位という昨年の成績以上の活躍を誓う雨澤毅明 Photo: Nobumichi KOMORI
ステップアップを目指しUCIポイント獲得を誓う岡篤志 Photo: Nobumichi KOMORI

 ユニフォームスポンサーは昨年の22社から26社に増加。地元企業2社に加えて、ジャージをはじめとするウェア関係のオフィシャルサプライヤーでもあるルコックスポルティフを展開するデサントジャパン株式会社、デル株式会社というナショナルクライアント2社が新たにスポンサーに加わった。

「練習をサボらない」というユニークな目標で記者たちを笑わせた新加入の鈴木龍 Photo: Nobumichi KOMORI
清水裕輔監督は、東京五輪も見据えてのチームのレベルアップを目指すと宣言 Photo: Nobumichi KOMORI

 シーズン目標は、Jプロツアーチーム総合優勝、全日本選手権優勝、UCIレースでの全レース表彰台の3つ。清水裕輔監督は「10年目というチームの節目に、Jプロツアー総合優勝という原点回帰と全日本選手権初優勝を同時に達成したい。そのために必要なことはやれていると思うので、信じて戦うのみ」と意気込みを語った。

左から阿部嵩之、岡篤志、雨澤毅明、増田成幸、鈴木譲、飯野智行、馬渡伸弥、鈴木龍、清水裕輔監督。アジア選手権出場の小野寺玲とシクロクロス世界選手権出場の小坂光は不参加 Photo: Nobumichi KOMORI

 国内UCIレースでは昨年、地元開催のジャパンカップで雨澤毅明が世界のトップ選手を相手に互角の戦いを演じて3位表彰台を獲得。その結果を受けて、今年は出場する全UCIレースでの表彰台獲得を目指す。ジャパンカップの表彰台獲得で一気に注目度が上がった雨澤が「昨年のジャパンカップがまぐれではないこと証明するためにも、UCIレースで結果を出したい」と意気込みを語れば、雨澤とともに昨年はU23日本代表で欧州遠征を重ねた岡篤志も「UCIポイントを持っていることが海外チームから注目を集めるポイントになる。ステップアップのためにもUCIポイントを獲得したい」と、選手それぞれも高いモチベーションを見せた。新加入の鈴木龍は「練習をサボらない」というユニークな目標を掲げていたが、それもきっちりトレーニングを積めれば結果は出せるという自信の表れだろう。

 選手がUCI獲得に高いモチベーションを見せるのは、2020年に控える東京五輪を見据えているからに他ならない。清水監督は「東京五輪に向けて各チームがそれぞれに強化している中、日本人選手が昨年獲得したUCIポイントで宇都宮ブリッツェンは約20%を獲得した。宇都宮ブリッツェンの選手にも東京五輪の出場枠が巡ってくる可能性も現実的になってきていると思う」と現状を分析した。

今シーズンもメリダのバイクで戦う Photo: Nobumichi KOMORI

 昨年から本格的にスタートした地域型総合育成システム「UP B-ling System」(アップビーリングシステム)も引き続き継続される。ジュニアクラブ「ブリッツェンステラ」は昨シーズン限りで宇都宮ブリッツェンを退団した鈴木真理氏が今年もコーチを務め、一期生のメンバー14人に加えて3月5日まで二期生の募集も行われている。

 廣瀬佳正ゼネラルマネージャーは「昨年はジャパンカップユースロードを開催したが、今年はさらに県内でキッズレースが開催される環境整備に取り組みたい。同時に、幼稚園から高校までで行っている自転車安全教室、ブリッツェンステラ、下部育成チームのブラウブリッツェン、そしてトップチームの宇都宮ブリッツェンというピラミッドを、より強固なものにしていきたい」と目標を語った。

歴代の監督や選手も登場

佐藤栄一宇都宮市長からは激励のスピーチが Photo: Nobumichi KOMORI

 夜に行われたチームプレゼンテーション&パーティーでは、スポンサーやファン約300人が集まり、選手たちと交流した。スピーチに立った佐藤栄一・宇都宮市長は「昨年のジャパンカップでの雨澤選手とチームの活躍は市民にも大きな感動を与えた。宇都宮市は、来年度もさらに宇都宮ブリッツェンを支援していく」とエールを送った。

佐藤栄一宇都宮市長からは激励のスピーチが Photo: Nobumichi KOMORI
今シーズンからユニフォームスポンサーとなったデル株式会社からは監督、選手にPCが提供され、監督、選手はアンバサダーとして活動する Photo: Nobumichi KOMORI
ファンが選手と直接会話を交わしたり、サインをもらえる時間も設けられた Photo: Nobumichi KOMORI

 パーティー中盤には、記念すべき10年目のシーズンを迎えたチームの歴史を振り返るトークショーを実施。第一弾は、歴代の監督3人が登壇。初代監督で現在は運営会社の代表取締役の柿沼章氏、2011年〜2013年まで監督を務めた栗村修氏、2014年からチームの指揮をとる清水現監督が、監督の視点からチームの成長の歴史を振り返った。続く第二弾は、初年度にチームに所属していた長沼隆行さん、針谷千紗子さん、11、12年に所属していた若杉厚仁と栗村氏が登壇。創設初期を知るオールドファンには懐かしく、また、近年ファンになった人たちには新鮮に聞こえる、チーム初期の思い出を語り合った。

チーム初期の活動を支えたメンバーたちも、思い出話に華を咲かせた Photo: Nobumichi KOMORI
トークショーでは選手たちがテーマに応じて爆笑トークを繰り広げた Photo: Nobumichi KOMORI

 パーティー後半には選手が登壇し、テーマに当てはまる選手がトークを繰り広げる「ブリトーク!」を実施。「こんな資格を持ってるブリ」や「弟ブリ」などのテーマでトークを繰り広げ、レース会場では見られない選手たちの素顔にファンは興味津々だった。最後は参加者全員で恒例の「ブリッツェン!スリー・ツー・ワン・アレ!」のコールで締め、参加者が花道を作って選手をハイタッチで送り出した。

全員での「ブリッツェン!スリー・ツー・ワン・アレ!」でパーティーは締めくくられた Photo: Nobumichi KOMORI

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