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ルイス・シー社長にインタビューチャンピオンシステムの「ラインエイト」が目指す「テーラーショップのようなディティール」とは

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 LIGNE8(ラインエイト)をご存知だろうか。オーダーウェアでお馴染みのチャンピオンシステムが手がけたブランドで、最新の技術や高品質素材を組み合わせ、ファッショナブルで快適なサイクリングウェアを展開している。「デザインの追求とライフスタイルとの融和を追求がコンセプト」と話すチャンピオンシステムのルイス・シー社長にインタビューを行い、ブランドの方向性を紐解いた。

トレンドのデザインが取り入れられたサイクルジャージ Photo: Shusaku MATSUO

サイクリングのエッセンスを凝縮

 ラインエイトは最新のトレンドを取り入れ、ディティールを追求したプレミアムなサイクリングウェアラインとして2014年に立ち上がり、アメリカとオーストラリアに次いで、2015年に日本で展開を開始した。

「アジアのデザインと欧州の技術をミックスさせた」と話すチャンピオンシステムのルイス・シー社長 Photo: Shusaku MATSUO

 サイクルジャージやビブショーツの他にも、シャツやポロシャツ、Tシャツ、カジュアルなジーンズなど幅広いラインナップが特徴。どの製品にもサイクリングのエッセンスが含まれており、ライフスタイルに溶け込むアパレルブランドとして展開している。

 ラインエイトをプロデュースしているのは、オーダージャージウェアを手がけるチャンピオンシステムだ。得意とする素材へのプリント技術を生かし、数多くのアイテムを展開。仲間内で作るクラブチームからUCIワールドチームまでが、同社のサイクルウェアを愛用している。

チャンピオンシステムのチームウェアでトップカテゴリーで活躍するUAEチーム・エミレーツ(=2017年10月撮影) Photo: Shusaku MATSUO

 同社のサポートを受けるUAEチーム・エミレーツは、カーボンファブリックを用いた「APEX」シリーズや、空力性能に特化しつつ快適性も両立させた「サマーレーススーツ」等を駆使し、最高峰のレースで活躍している。

トレンドを反映したプレミアムウェアを

チャンピオンシステム「APEX」の技術を流用し、一般のサイクリストでも着やすいフィット感を実現 Photo: Shusaku MATSUO

 ラインエイトの製品デザイン、企画が行われているのは、チャンピオンシステムのヘッドオフィスがある香港だ。Cyclist編集部はその最前線を訪問した。

 ラインエイトのオフィスは姉妹ブランドのチャンピオンシステムと同じ建物内にあるが、完全に独立していた。チャンピオンシステムのシー社長は、「ラインエイトは従来のオーダーウェア(チャンピオンシステムブランド)とはコンセプトが異なったブランドです」と切り出し、ずらりと並んだ製品を前にブランドの説明を始めた。

「高いデザイン性とライフスタイル性」がコンセプトだと語るルイス・シー社長 Photo: Shusaku MATSUO

 シー社長はラインエイトについて、「以前からバイクライフにプレミアムなウェアを提供したいと考えていました。長年のアパレル業界での経験を生かし、サイクリングギアのネクストステップを作っていきたい。オーダージャージと違い、プリントにとらわれることなく、素材選び、レイヤー、カット、ステッチに至るまで、プレミアムな服作りです。誰かがより良いものを求めた時にラインエイトがある、という感じです」とオーダーウェアとの違いを説明した。

ウェアデザイン、企画は香港のヘッドオフィスで行われている Photo: Shusaku MATSUO

 また、デザインについて尋ねると、「私がラインエイトで目指しているのはファッショントレンドをサイクリングへ反映させることです。アジアのデザインと、ヨーロッパのレースで培った技術をミックスし、テーラーショップのようなディティールを追求したいです」とブランドコンセプトを明らかにした。

一般サイクリストにもジャストフィット

 シー社長はフィッティングの違いにも言及した。「チャンピオンシステムはレース用のテクノロジーをふんだんに取り入れた製品作りを行っており、そのなかでもハイエンドモデルのAPEXシリーズは体にフィットするよう、とてもタイトな造りです。私がAPEXを着るならワンサイズ上を選ばなければなりません」とレース向け製品の、ある種の問題について説明。空気抵抗を極限まで減らすため、余分な弛みやシワがでないよう選手クラスの体形に合わせた設計になっているためだ。

普段使い用のジャケットながら、背後にはファスナー付きのポケットやリフレクト機能を持つロゴが配され、サイクリングにも適している Photo: Shusaku MATSUO
ジーンズは撥水加工が施される。裾をめくった際に現れるワンポイントにも注目 Photo: Shusaku MATSUO
柔らかなメリノウールを採用し、優れた防臭性、汗の速乾吸収性を持つ「リッチモンドメリノジャージ」 ©LIGNE8

 シー社長は続ける。「しかし、ラインエイトであればジャストサイズ。裾にあるシリコンのグリップや、ストレッチ性に優れた素材などはAPEXの技術をそのままに、普段使いにフォーカスをあてたウェアになっています。一般のサイクリストが快適に着用できるサイクルウェアです」。体が絞れているとは限らないホビーサイクリストでもオシャレに、ジャストサイズのウェアを選択できることアピールした。

上質な生地と製法で作り上げる ©LIGNE8

 デザイン面でもチャンピオンシステムとの違いを強調した。「まずはロゴの数。チャンピオンシステムのウェアにはブランドロゴが多く配されていますが、ラインエイトはそれほどありません。ラインエイトには高品質なファブリック、手間をかけ色を変えたステッチ、レイヤーを増やして高級感を出しながらも、チャンピオンシステムのウェア作りで培った技術を惜しみなくつぎ込んでいます。本当に良い製品を求めるカスタマーはロゴで選ぶのではなく、品質に満足して購入したいと思うでしょう」と投げかけ、製品に対して自信をうかがわせた。

ジッパーやファスナーにもこだわりが光る ©LIGNE8
2018年モデルはカラフルなデザインがラインナップ ©LIGNE8

 シー社長は新たに開発したビブショーツを披露した。腰回りのカーブにぴたりと沿うように3Dパネルを採用。足腰の動きにフィットし、シッティングでもダンシングでもライダーが快適にペダリングできる形状を実現させ、APEXよりさらにプレミアムなライド体験を提供する。

 ビブショーツに関しても、オーダージャージのように全体をプリントする制約がないので、より良い生地構成や裁断、着心地、フォームに挑戦することができる。より快適に、プレミアムな商品が可能になった。

3Dパネルを採用し、足腰周りのカーブにフィット Photo: Shusaku MATSUO
柔らかく通気性に優れたメッシュやカーボンファブリックなどを最適な場所に配置 Photo: Shusaku MATSUO

充実の女性ライン

 女性向けラインが充実しているのも特徴だ。サイクルウェアはシンプルな柄からマーブル模様など、すっきりとした印象のジャージデザインがラインナップされ、アジア人の女性にフィットするサイズで展開されている。

チャンピオンシステムのルイス・シー社長(左)と並ぶチャンピオンシステム・ジャパンの棈木亮二社長 Photo: Shusaku MATSUO
女性らしいスタイリングとデザインが特徴の「フロープリントサイクリングジャージ」 ©LIGNE8
東京都稲城市、矢野口交差点にある「クロスコーヒー」ではラインエイト製品の試着も可能 Photo: Kyoko GOTO

 ラインエイトはウェブページからオンラインで注文ができるほか、東京都稲城市、矢野口交差点近くにあるチャンピオンシステム・ジャパンが手掛けるカフェ「CROSS COFFEE」(クロスコーヒー)でも注文が可能。いくつかの商品は実際にクロスコーヒーで手に取ることもでき、試着してフィット感を確かめられる。

「CROSS COFFEE -chocolate & sandwiches-」

所在地:東京都稲城市矢野口227-1 グランツドルフ 1F
電話番号:042-401-6126
営業時間:平日(月・水・木・金) 07:00~18:00
土日祝日:6:00~18:00
定休日:火曜日

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