工具はともだち<128>サイクリスト向きの工具箱 収納量豊富なチェストタイプと機動性の高い両開きタイプ

by 重田和麻 / Kazuma SHIGETA
  • 一覧

 前回の「工具はともだち」ではキャビネットの選び方についてお話ししました。通常なら軽い物の方が良いことが多いのですが、堅牢さと耐久性が求められるキャビネットについては少し話が違い、重量が丈夫さの一つの指標となるのは少し意外だったかもしれません。キャビネットは原則あまり動かさない物ですし、たくさんの工具を保管する物なので、軽さより耐久性が優先されるということです。ただ、キャビネットタイプを置くことができるスペースをお持ちの方は少ないと思いますので、今回はCyclist読者の皆さんが購入される可能性が比較的高いアイテムについてお話ししたいと思います。

見た目もすっきりした持ち運びに便利なKTCの両開きケース「EK-1A」 ©KTC
収納量豊富なチェストタイプならデジラチェ等も楽々収納できます ©KTC

 工具箱について聞かれることが多いものとして「チェストタイプと両開きタイプのどちらを買う方が良いか?」という相談です。当然、「その方の状況によりけり」なのですが、大事なのは「どこで作業をするのか」です。自転車の整備では自宅の部屋で行うという方や、ほぼ決まった場所で整備する方も多いと思います。

 常に工具を置いてある場所の近くで自転車をいじるのであれば、引出しの段数にもよりますが、比較的収納量が多い、チェストタイプをお勧めします。KTCの製品だと、クルマのエンジンを思わせるデザインのEKR-103やスタンダードなSKX0213タイプなどがそれにあたります。

エンジンのヘッドカバーを思わせるKTCの「EKR-103」 ©KTC
スタンダードなKTCのチェストタイプ「SKX0213」 ©KTC

 収納量が豊富で、それでいて大きすぎないので、いざと言う時は持ち運ぶことも可能。また、ワゴンやキャビネットとの相性も良く、幅広い用途で使えます。こういうのが、家に一つあるとメカニックになった気分にも浸れるので、部屋に自転車と一緒に飾ってそれを肴に一杯という楽しみ方もできますね。(笑)

床などを傷つけにくいコーナーパッドが付いた、KTCの両開きケース「EK-10A」 ©KTC

 逆にクルマで移動して現地で組み立てたり、色々な場所で整備を行ったりする方には、機動性の高い両開きタイプをお勧めします。チェストタイプに比べると華やかさや収納量という点ではやや見劣りしますが、持ち運びや使い勝手では両開きが一歩リードします。

 両開きの利点はガチャっと開ければ上から工具箱の中が全て見渡せるという点です。チェストタイプの場合、引出しの中を全て俯瞰するのは不可能ですし、どの引出しに入れたかわからなくなる事もしばしばです。その点では、両開きタイプはどこにいても一瞬で工具を広げられる感覚で使う事ができるので、欲しい物がすぐに取りだせるといったメリットがあります。

両開きケースは開くだけで中身が一目で見渡せる ©KTC

 そして、何と言っても片手で持ち運ぶことができる点。ちょっと離れた場所で作業したいという時でも両開きタイプならすぐに持ち運びが可能です。正直、工具が詰まった工具箱は結構重いので片手で持つのは大変なのですが、KTCの両開きケースは可能な限りハンドル幅を広くし手にフィットする形状にしていますので、手の負担も少なくなっています。

ワンアクションでハンドルを持ちあげられるKTCの両開きケース ©KTC

 また、ハンドルを起こす動作が不要で、ワンアクションでハンドルをつかんで持ち上げることができ、手を離せば勝手にハンドルが収納されるように設計されていて大変便利なんです。少し、両開きケースに肩入れしすぎた感はありますが、実際に選ぶ時には収納量と使い勝手や機動性など、自分にとって何が一番大切なのか優先順位を付けて選ぶことが、工具箱選びで失敗しないコツです。工具も工具箱も皆さんの自転車ライフをより良いものにするための大切なアイテムの一つですから、是非良く考えて選んで下さいね。

Cyclistロゴ入りエプロン付き「デジラチェ工具セット」販売中

Cyclist × KTC オリジナルデジラチェ工具セット Photo: SANKEI netShopCyclist × KTC オリジナルデジラチェ工具セット Photo: SANKEI netShop

 CyclistとKTCとのコラボレーションによる自転車メンテナンス向け「オリジナルデジラチェ工具セット」が好評です!

 デジタル式トルクレンチに、収納用ブローケースや、自転車整備に活躍する5つの付替え用ビットソケット、ソケットホルダー、さらにCyclistとKTCのロゴが入ったオリジナルショートエプロンが付属している、他では手に入らないセットとなっています。(価格は税込4万3869円)
(産経デジタル)

→「オリジナルデジラチェ工具セット」商品販売ページ(産経netShop)

重田和麻(しげた・かずま)

KTC(京都機械工具)入社後、同社の最高級ツール「nepros」(ネプロス)の立ち上げに携わった後、販売から企画、商品開発とさまざまな立場で同商品と歩みを共にしてきた。スポーツ自転車は初心者だが、工具についてはプロフェッショナル。これまでの経験を生かして、色々な角度からサイクリストに役立つ工具の情報を提供する。

関連記事

この記事のタグ

KTC 工具はともだち

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載