海道の経由地として説明広辞苑が「しまなみ海道」説明で、愛媛県「大島」を山口県「周防大島」と取り違え
岩波書店が10年ぶりに改訂した「広辞苑」の第7版(1月12日発売)で、新たに収録した「しまなみ海道」の説明に誤りがあることが1月18日、分かった。海道の経由地を「周防大島を経由する」としているが、正しくは「大島」。同社担当者は「重版の際に訂正する」としている。
「瀬戸内しまなみ海道」(西瀬戸自動車道)は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長59.4kmの自動車道。第7版で広辞苑に追加された1万項目の一つで、「因島・生口島・大三島・周防大島を経由する」と記している。しかし、「周防大島」は山口県周防大島町の屋代島の通称で、しまなみ海道が経由するのは愛媛県今治市の大島。発売後、複数の読者から同社に指摘があり、ミスが判明したという。
同社担当者は「執筆者のもともとの原稿に間違いがあり、その後の校正でも発見しきれなかった」と経緯を説明している。第7版では、性的少数者を表す「LGBT」の項目についての誤りも指摘されており、同社は重版での修正を検討している。
(共同通信)