ツアー・ダウンアンダー2018 第3ステージヴィヴィアーニが移籍初勝利 区間3位のユアンが総合首位をキープ

by 平井久美子 / Kumiko HIRAI
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 サントス・ツアー・ダウンアンダーは1月18日、第3ステージがグレネルグからビクターハーバーまでの120.5kmで争われ、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)が優勝を飾った。ヴィヴィアーニは、この勝利で総合7位から2位まで順位を上げた。個人総合トップは、カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)がキープ。日本の別府史之(トレック・セガフレード)は31位、新城幸也(バーレーン・メリダ)は70位でゴールした。

初勝利を挙げたヴィヴィアーニ Photo: Yuzuru SUNADA

逃げは22歳の若手コンビ

 第3ステージは当初の予定では146.5kmだったが、猛暑の影響を考慮し終盤の周回コース2周分を短縮。26km少ない120.5kmで実施された。

 予想気温が40℃を超えていることで、アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・スーダル)ら選手代表と主催者が協議。レースディレクターのマイケル・ターターも「選手、観客の安全を考慮する」ということを口にし、レース前日に短縮が発表された。ただ、スプリントステージであることには変わりない。コース途中には1級山岳、そしてスプリントポイントが2カ所が設定されていた。

山岳賞ジャージを着るドラミニ(右)とボウデンが逃げる Photo: Yuzuru SUNADA

 灼熱の中でのスタートとなった第3ステージで逃げたのは、ともにこの大会がUCIワールドツアーデビュー戦となる、現在山岳賞1位のニコラス・ドラミニ(南アフリカ、ディメンションデータ)とスコット・ボウデン(オーストラリア、UniSA・オーストラリア)。メイン集団との差は5分前後でレースが進んでいった。

 平均勾配7%、距離2.7kmの1級山岳はドラミニとボウデンの争い。ボウデンが抜け出すものの、ドラミニがキャッチ。しっかりと山岳ポイントを獲得し、山岳賞ジャージをキープした。3番手はメイン集団からアタックを仕掛けたリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム)が獲得した。

メイン集団で静かに走るユアン Photo: Yuzuru SUNADA

 約61km地点のスプリントポイントも同じくドラミニ、ボウデンの順で通過。メイン集団ではボーラ・ハンスグローエやカチューシャ・アルペシンがアタックを仕掛け、サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)が3番手を獲得した。75km地点でドラミニはペースダウンし、メイン集団に合流。逃げは、ボウデン1人になった。ボウデンは元々マウンテンバイクの選手で、U23のオーストラリア選手権で優勝した実績をもつ。

 続く約88km地点のスプリントポイントも、そのままボウデンが1位通過する。2位争いではヨナタン・レストレポ(コロンビア、カチューシャ・アルペシン)がアタックするも後続に吸収。ジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)、ネイサン・ハース(オーストラリア、カチューシャ・アルペシン)の順で通過した。ボーナスタイムが大きく影響することが予想されるダウンアンダーを表すようなスプリント争いだった。

ゴールスプリントに向け集中

 レースが進むにつれ、ボウデンは徐々にペースダウン。ゴールまで約20km地点でメイン集団とのタイム差が1分を切り、ほどなく吸収された。残り18km地点でティアゴ・マシャド(ポルトガル、カチューシャ・アルペシン)がアタック。集団から飛び出した。メイン集団との差を10秒から20秒前後に保ち逃げ続けた。

 しかしゴールに向かい集中力を高める集団は、マシャドも吸収。残り2kmを切る頃、ミッチェルトン・スコットやロット・スーダル、カチューシャ・アルペシンといったチームが前方で隊列を組む。すぐ後方では、クイックステップフロアーズも隊列を組んで前方をうかがう。

ヴィヴィアーニが力強いスプリントでライバルを振り切った Photo: Yuzuru SUNADA

 いよいよゴール前、ミッチェルトン・スコットのダリル・インピー(南アフリカ)と、直前のオーストラリア選手権で優勝したアレクサンダー・エドモンソンがユアンを発射した。ユアンが加速してトップに躍り出る。そこに、フィル・バウハウス(ドイツ、チームサンウェブ)が追走。ここでさらに、集団7番手にいたヴィヴィアーニも飛び出した。後方からのスプリントとなったヴィヴィアーニだが、グングン加速。ユアン、バウハウスを抜き去って勝利を収めた。

 圧倒的スプリント力に、後方にいたクイックステップフロアーズの選手2人も勝利を確信。いち早くガッツボーズをし、仲間の勝利を喜んだ。

移籍後嬉しい初勝利となったヴィヴィアーニ Photo: Yuzuru SUNADA

第3ステージ結果
1 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ) 3時間04分40秒
2 フィル・バウハウス(ドイツ、チームサンウェブ) +0秒
3 カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)
4 シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチーム・エミレーツ)
5 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
6 サイモン・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファースト・ドラパック)
7 アレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)
8 ザック・デンプスター(オーストラリア、UniSA・オーストラリア)
9 ドリス・デヴェナインス(ベルギー、クイックステップフロアーズ)
10 ジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)

個人総合
1 カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) 10時間58分36秒
2 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ) +10秒
3 ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) +14秒
4 ジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) +15秒
5 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) +16秒
6 ネイサン・ハース(オーストラリア、カチューシャ・アルペシン) +17秒
7 ヨナタン・レストレポ(コロンビア、カチューシャ・アルペシン) +19秒
8 シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチーム・エミレーツ) +20秒
9 マールテン・ワイナンツ(ベルギー、ロットNL・ユンボ) +0秒
10 アントニー・ルー(フランス、エフデジ)

スプリント賞
1 カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) 42pts
2 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ 37pts
3 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) 36pts

山岳賞
1 ニコラス・ドラミニ(南アフリカ、ディメンションデータ) 36pts
2 スコット・ボウデン(オーストラリア、UniSA・オーストラリア) 18pts
3 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファースト・ドラパック) 12pts

新人賞
1 カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) 10時間58分36秒
2 ヨナタン・レストレポ(コロンビア、カチューシャ・アルペシン) +19秒
3 シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチーム・エミレーツ) +20秒

チーム総合
1 バーレーン・メリダ 32時間56分48秒
2 ミッチェルトン・スコット +0秒
3 アージェードゥーゼール ラモンディアール +0秒

敢闘賞
スコット・ボウデン(オーストラリア、UniSA・オーストラリア)

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