サントス・ツアー・ダウンアンダー2018 第2ステージユアンが上りスプリント制覇 ミッチェルトン・スコットがワンツーフィニッシュ

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 オーストラリアで開催中のサントス・ツアー・ダウンアンダー(UCIワールドツアー)は1月17日、第2ステージが行われ、上り基調のフィニッシュは、カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)がスプリント勝負を制してステージ優勝した。発射台を務めたダリル・インピー(南アフリカ)も2位に続き、ミッチェルトン・スコットがワンツーフィニッシュを達成。これにより、ユアンが個人総合首位に立ち、リーダージャージに袖を通している。

サントス・ツアー・ダウンアンダー第2ステージを制したカレブ・ユアン Photo: Yuzuru SUNADA

ネオプロのカストリリョが終盤まで独走

 この日のステージは、アンリーからスターリングまでの148.6km。スタートからしばらくは北をめぐり、中盤にかけて南下。その後はフィニッシュラインを基点に約3周回するルート設定。序盤から細かなアップダウンが続き、登坂力とスピードを兼ね備える選手に有利とみられた。

スタート前にリラックスした表情を見せる別府史之 Photo: Yuzuru SUNADA

 スタートから飛び出したのは、前日の第1ステージに続きニコラス・ドラミニ(南アフリカ、ディメンションデータ)、ウィリアム・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファースト・ドラパック)、さらにスコット・ボウデン(UniSA・オーストラリア)の3人。山岳賞ジャージを着るドラミニは、12.8km地点に設けられたこの日唯一の山岳ポイントをトップ通過すると、狙いを果たしたことから集団へと戻った。代わって、ハイメ・カストリリョ(スペイン、モビスターチーム)が合流し、3人がレースをリードした。

山岳ポイント目指してペースを上げるニコラス・ドラミニ Photo: Yuzuru SUNADA

 2日連続の逃げとなったクラークは、スタートから45.9kmと77.3kmに設けられた中間スプリントポイントをともに1位通過。ポイントを取り終えると、クラークとボウデンも集団へと戻るべくペースダウン。残されたカストリリョのみが逃げ続ける形になった。

 メイン集団では、前日の勝者であるアンドレ・グライペル(ドイツ)擁するロット・スーダルがレース前半をコントロール。中盤からはバーレーン・メリダがその役割を担うと、前方に新城幸也の姿も見られるようになる。新城はやがて先頭へ出てペースメイクに努めた。

 フィニッシュまで残り100kmを切ったあたりで約6分30秒あった逃げとメイン集団との差は、少しずつ縮小。残り20kmを切って多くの有力チームがトレインを成して集団前方をうかがうようになると一気にスピードが上がり、カストリリョを視界にとらえた。カストリリョは残り14kmで集団に吸収されたが、長時間の独走が評価され、このステージの敢闘賞を確定させた。

上れるスプリンターの競演はユアンに軍配

 フィニッシュへ向かってペースの上がるメイン集団。アタックを仕掛ける選手は現れず、絞られた選手たちによるスプリント勝負が濃厚となった。リーダージャージを着るグライペルや、役目を終えたアシストは徐々に後方へ。仕事を終えた新城や、終盤にかけてチームメートのポジション確保に従事した別府史之(トレック・セガフレード)も後ろへと下がっている。

 残り5kmを切って、BMCレーシングチームやボーラ・ハンスグローエが前へ上がってきた。好位置をキープしたまま最終局面へと突入。スプリント力のある選手たちもしっかりと前方を確保し、勝負に臨んだ。

カレブ・ユアンが先頭でフィニッシュを目指す Photo: Yuzuru SUNADA

 そして迎えたスプリント。ロットNL・ユンボ勢が先頭でフィニッシュ前に現れたが、その後ろからペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が加速して先頭へ。しかし、サガンの動きをしっかりとチェックしていたユアンが、上りきったところでサガンをかわしトップに立った。そのまま後続の追随を許さず、真っ先にフィニッシュラインを通過。ユアンを引き上げたインピーも2番手でフィニッシュへ。3位にはジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)が続いた。

 シーズン初勝利を挙げたユアンは、この大会ステージ通算7勝目。この勝利により、個人総合首位に浮上。ポイント賞、新人賞と合わせ、3つのジャージを手に入れている。

個人総合首位に立ちリーダージャージに袖を通したカレブ・ユアン。スプリント賞、新人賞でも首位に立った Photo: Yuzuru SUNADA

 なお、別府はトップから32秒差の57位、新城は2分46秒差の83位でフィニッシュし、次のステージへとつなげている。

 18日に行われる第3ステージは、グレネルグからビクターハーバーまでの146.5kmと予定されていたが、予想気温が40℃を超えることから、アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・スーダル)ら選手代表と主催者とが協議。終盤の周回コース2周分にあたる26kmの短縮が決定し、120.5kmで実施される。

第2ステージ結果
1 カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) 4時間3分55秒
2 ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) +0秒
3 ジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)
4 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
5 ネイサン・ハース(オーストラリア、カチューシャ・アルペシン)
6 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
7 ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)
8 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ)
9 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナプロチーム)
10 カルロス・バルベロ(スペイン、モビスターチーム)

個人総合
1 カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) 7時間54分0秒
2 ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) +10秒
3 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) +12秒
4 ジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)
5 ネイサン・ハース(オーストラリア、カチューシャ・アルペシン) +15秒
6 ヨナタン・レストレポ(コロンビア、カチューシャ・アルペシン)
7 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ) +16秒
8 シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチーム・エミレーツ)
9 カルロス・バルベロ(スペイン、モビスターチーム)
10 アントニー・ルー(フランス、エフデジ)

スプリント賞
1 カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) 15pts
2 ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) 14pts
3 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) 13pts

山岳賞
1 ニコラス・ドラミニ(南アフリカ、ディメンションデータ) 10pts
2 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファースト・ドラパック) 6pts
3 ハイメ・カストリリョ(スペイン、モビスターチーム) 4pts

新人賞
1 カレブ・ユアン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) 7時間54分0秒
2 ヨナタン・レストレポ(コロンビア、カチューシャ・アルペシン) +15秒
3 シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチーム・エミレーツ) +16秒

チーム総合
1 バーレーン・メリダ 12時間11分45秒
2 ミッチェルトン・スコット +0秒
3 UAEチーム・エミレーツ +0秒

敢闘賞
ハイメ・カストリリョ(スペイン、モビスターチーム)

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