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産経新聞・静岡版【飛翔2018】より“山登り姫”開始3年で頭角~自転車ロードレース・望月美和子選手(24)

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 自転車競技を始めたのは3年前の2015年。静岡市の望月美和子選手は翌16年の「ツール・ド・八ケ岳」女子の部で初優勝を飾ると、同大会以降に出場した7つのヒルクライム(登坂)レースの女子部門全てで優勝を果たし、一躍〝ヒルクライム・プリンセス〟として注目を集めるようになった。

自転車ロードレース選手の望月美和子さん=静岡市駿河区(小串文人撮影)

 自転車を始めたのは20歳のとき。「高校を卒業してから運動する機会がなく、ダイエットを始めようと思って」職場までの自転車通勤を決断したのがきっかけだった。

 カタログで通勤に使う自転車を物色している中で、ドロップハンドルのロードバイクに一目惚れ。「初心者にロードバイクは危ないからやめた方がいい」という職場の先輩の制止を振り切り、ボーナスでロードバイクを購入し、さっそく自転車通勤を始めた。

 実際にロードバイクに乗ってみると、「普通の自転車より速く、風を切る爽快感が最高だった」。静岡市葵区の自宅から同市清水区の会社までの往復40kmを毎日自転車通勤しているうちに、その姿を見た先輩から「結構速いね。チームに参加したら」と誘われ、葵区内の自転車ショップが運営する自転車チームの毎日曜日の〝朝練〟に参加するようになった。

 ただ、男性のチームメートとの体力差はいかんともしがたく、当初は付いていくのがやっとの状態だった。「みんなより速くなりたい」。その一念で自宅と市内の山間地・安倍奥との間を走る自主トレを始め、そこからめきめきと力を付けていった。

 ロードバイクを購入して半年後の15年の「ツール・ド・八ケ岳」に出場すると、レース初参加で女子の部3位の快挙を達成。翌年の同レース・女子の部で初優勝を果たしたのを皮切りに、最大勾配22%の「ふじあざみライン」を登る「富士山国際ヒルクライム」女子部門など、ヒルクライムレース女子部門で立て続けに7つの優勝を飾った。

 昨年8月には招待選手としてイタリアに渡り、世界三大自転車レースのひとつ「ジロ・デ・イタリア」の山岳ステージで知られる「ゾンコラン峠」を経由する130kmのコースも走破した。

 今年は最初のレースとして3月に開催される「修善寺ロードレース」(伊豆市)にエントリーする予定で、「新しい年を迎え、力いっぱい練習に打ち込み、全日本選手権や国体にも出場して戦績を上げていきたい」と意気込む。

 自転車を始めてわずか3年でヒルクライムレースの国内屈指の選手となったその実力の伸び代はまさに無限大。2年半後の東京五輪出場に向け、期待が膨らむ。 (小串文人、写真も)

望月美和子

もちづき・みわこ 1993年、静岡市葵区生まれ。2012年、同市立商高(現駿河総合高)卒。15年、初めて挑戦した自転車ロードレースの「ツール・ド・八ケ岳」女子の部で3位入賞。16年には同大会のほか、「富士山国際ヒルクライム」「キング・オブ・ヒルクライム富士山」などで優勝を飾った(いずれも女子部門)。16年から始まった「FUJI-ZONCOLANヒルクライムin小山町」女子の部で2連覇中。

 

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