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シマノセールスと地域のショップがサポート<10>新しい目標は茨城・霞ヶ浦100kmに決定 寒さ対策して冬の間もトレーニング

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
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 日本各地に住むロードバイク未経験の女性5人が100kmを走破を目指す企画の第10弾は、昨秋、台風で中止になってしまったライドイベント「高島ロングライド100」に代わる新しい目標の発表です。舞台は、サイクリングロードが人気の茨城県の霞ヶ浦周辺。大会に参加するのではなく、彼女たちだけで100kmに挑戦することになりました。今回は、完走へ向け決意を新たにした女性たちが、寒い冬の間にどのようなトレーニングをしてきたのかをご紹介します。

←<9>大会が台風で中止…次なる夢へ決意表明

自転車の楽しさを味わいつくす100km 4人で挑戦へ

 待ちに待った女性ライダーたちの次の目標が決まりました。今回のライドチャレンジは4月14日。JR東日本がサイクリストのために内装までこだわったサイクルトレイン「B.B.BASE」(房総バイシクルベース)での輪行旅からスタート。まずは東京・両国駅から千葉・佐原駅へ向かい、佐原が100kmの出発点になります。佐原から利根川を越えてすぐ茨城県に入り、日本で2番目の広さを誇る湖、霞ヶ浦周辺を走ります。

サイクリングロードがきれいに整備され、湖を見渡せる霞ヶ浦 Photo: Naoi HIRASAWA
JR東日本が運行するサイクルトレイン「B.B.BASE」 Photo: Naoi HIRASAWA

 霞ヶ浦の周りに整備されたサイクリングコースは、ほぼフラットで信号がないので、走りやすい環境が整っています。ゴールは、サイクルショップや自転車の修理・洗車コーナーなど、サイクリスト向けの施設を充実させてリニューアルするJR土浦駅(3月29日、第一弾オープン予定)。サイクリストのための電車、コース、施設を盛り込んで、自転車の楽しさを味わいつくします。

 5人の女性が目指してきた100kmライドですが、京都のライダー、ジュンコさんは普段から忙しい仕事がますます忙しくなる時期と重なってしまい、あらたなチャレンジに臨むことが難しくなってしまいました。全員そろって走れない寂しさはありますが、他の4人は100km挑戦に向け、冬の間もそれぞれの形で着々と自転車を楽しみ、トレーニングしています。

冬のトレーニングに「ズイフト」導入

 東京在住のブロガー“ちわままさん”こと堀田智子さんは、寒くなってからはロードバイクに乗れていないとのこと。これまでに購入したウェアは冬用ではないので、無理もありません。そこで、冬のトレーニングやライドで使えるアイテムをそろえに、ワイズロード池袋本館を訪れました。

エリートのカタログからズイフトに対応する固定ローラーをピックアップ Photo: Naoi HIRASAWA

 堀田さんが最初に向かったのは、冬用ウェアではなく、ローラー台のコーナー。「実はこの前、たまたま『ZWIFT』(ズイフト)のイベントを見かけて、やってみたいなと思ってたんです」とお目当てを語った堀田さん。寒い冬は、外ではなく室内でトレーニングすることに決めていました。

 ズイフトは画面内のアバター(分身となるキャラクター)を自身に見立て、仮想のコースをサイクリングするソフト。ローラー台と連動させれば、ペダリングに応じてアバターがコースを走っていくので、実走しているような感覚でトレーニングを楽しめます。

固定ローラーを紹介する井澤さん Photo: Naoi HIRASAWA

 この日、堀田さんにさまざまなアドバイスをしてくれたスタッフの井澤粹(いさわ・さい)さんは、自分で負荷を選択するマグネット式と、出力に応じて負荷が変わる油圧式など、固定ローラーに種類を説明。ズイフトと連動させるため、人気ブランド「エリート」のローラー台のなかから、サイクルコンピューターやスマートフォン、タブレットと連携できるモデルを購入しました。

冬用のジャケットを試着した堀田智子さんは「すごくあったかい」と驚いた様子 Photo: Naoi HIRASAWA

 また、本番を迎える4月まで、外でトレーニングをしようと思ったら肌寒い季節が続きます。冬用のウェアは、「○○℃」と適した気温が設定されているものがあります。試しに5℃帯のウェアを着てみた堀田さんは「着てきたダウンよりあったかいかも」と機能性に驚いていました。

 井澤さんは「10℃くらいなら、メッシュインナーと前面が防風のインナー、それにジャージとウィンドブレーカーを重ねるくらいでもちょうどいいと思います」と重ね着テクニックを伝授。井澤さんによれば、競技並のハードな運動なら薄着でも大丈夫ですが、女性のサイクリングペースなら防寒はしっかりしておいたほうがいいとのこと。さらに、上半身は重ね着ができるけれど、ショーツは1枚で着ることが多いので、質のいいものを買っておくのがいいとアドバイスを送りました。

裏起毛などさまざまな機能で非常に暖かい冬用ジャケット Photo: Naoi HIRASAWA
女性用の冬物ウェアをチェック Photo: Naoi HIRASAWA

 冬のライドは、手足や耳など末端部分も冷えてしまいます。東京在住の堀田さんには、冬に使う手袋は5℃帯のものか、10℃帯を基本にして寒い時はインナーを重ねて使うのもよさそうです。握力が弱い人は、手が冷えてしまってもしっかりブレーキが握れるように、固い素材の手袋は避けたほうがよさそうです。サイクリングシューズは通気性がいいので、シューズカバーを使うと指先などを寒さから守れます。

 堀田さんは自分のバイクと同じカラーリングのウィンドブレーカーが気に入った様子で、こちらもゲット。冬以外の季節でも使えて、重ね着できるアイテムが増えました。

手足を冷えから守るグローブ、シューズカバーも Photo: Naoi HIRASAWA
冬用のウェア。ウィンドブレーカーはインナーやジャージと重ね着します Photo: Naoi HIRASAWA

 家にローラー台を設置し、ズイフトもセッティングした堀田さん。「家での練習は周りの交通事情も考えなくてもいいので楽ですね。でも汗がすごい! ズイフトはバーチャルですが、リアルに一緒に走っているかのような環境が面白い!」とトレーニングを楽しんでいる様子。「ただ道路だと10kmでもすぐですが、家で乗っているとなかなか距離が伸びないので、やはり距離を乗るなら外の方がいいかも。早く暖かくなって、外を走れたら」と本格的なサイクリングシーズンの到来を楽しみにしているようです。

自宅にスマートトレーナーとロードバイクをセット ©Tomoko HORITA
ズイフトでのトレーニングに挑戦 ©Tomoko HORITA

東京都・主婦ブロガー・堀田智子さん

インスタグラムtomokohorita
フェイスブック堀田智子(Chiwamama)
ブログちわわのまま

ランニングより「ロードバイクが合っていました」

 ブロガーとして女性にオススメの情報をメインに紹介している名古屋在住のあやにーさんが、ロードバイクをはじめてから一番聞かれた質問が「ロードバイクって痩せる?」というもの。痩せるのかどうかは生活習慣などによって変わるけれど「自分の体に向き合うようになった」というのがあやにーさんの答え。

 実際、ロードバイクに乗り始めてから数カ月で8kgほど減量し、最初に履いていたサイクリング用のパンツから1サイズ小さいものに変えたそうです。「以前ランニングやマラソンをしていたのですが、私はロードバイクのほうが合っていました」という言葉が印象的です。

ロードバイクと出会い、楽しさを実感しているあやにーさん Photo: Ayanee
始めた当初に履いていたショーツより1サイズ小さいものに変えたという Photo: Ayanee
ローラー台でトレーニングするあやにーさん Photo: Ayanee

 ちわままさんと同じく、冬のトレーニングにはローラー台を活用しました。あやにーさんがお世話になっているニコー製作所で勧められたのは、ミノウラのハイブリッドローラー台。前輪を外してフォークを固定し、後輪に負荷がかかるタイプで、3本ローラーに近い乗り心地。コンパクトに収納できて、持ち運びやセッティングをしやすいのが魅力です。

 1日30分程度から始めてくださいというアドバイスを受け、無理せず30分、毎日漕ぐことを日課にしました。「スマートスピーカーでノリのいい曲を流しながら、(美脚を目指して)回転数を気にして乗るようにしています」と自分のスタイル、目標もできあがっています。

コンパクトに収納できるミノウラ「ハイブリッドローラーライブライドFG220」 Photo: Ayanee
3本ローラーに近い乗り心地 Photo: Ayanee

あやにーさん(名古屋市・ブロガー)

インスタグラムayanie.gram
フェイスブックAyaka Kato
ブログAyanie Journal

2度目の霞ヶ浦 みんなで楽しみながら

フィールサイクルで体力作りに励んだ日下さん Photo: Sayoko KUSAKA

 東京・丸ノ内のOL、日下さんは暗闇のなか音楽に合わせてフィットネスバイクを漕いでエクササイズする「FEELCYCLE」(フィールサイクル)に挑戦。「楽しかったし、冬は自転車で外に出ていないのもあって、体力作りにちょうどいいな」と、同僚と一緒に入会して体力づくりに励んでいます。

 1回につき45分間で行われ、インストラクターの指示に従って、ペダルをこぎます。ダンベルを使って上半身を鍛えるメニューもあるなど「もしかしたら夏に自転車に乗るより汗をかくかもしれません」とかなり高負荷の運動。冬の間は長距離ライドを封印しながらもコンディションを整えてきましたが、春らしい気候も増え「気合いを入れて頑張りたい」と外での練習も再開しました。

フィットネスバイクですがビンディングシューズを使い効率よくトレーニング Photo: Sayoko KUSAKA
フィールサイクルの体験者は、水、タオル、レンタルウエアが無料 Photo: Sayoko KUSAKA

 100km本番の舞台となる霞ヶ浦といえば、昨年は“師匠”と慕う、なるしまフレンド神宮店の藤野智一店長と一緒に霞ヶ浦での練習ライドに挑戦した日下さん。「向かい風の“怖さ”を霞ヶ浦で知ったので、無風であって欲しいな」と当時を思い出しながらも、100kmの完走に向けて「とにかくやりきりたい。暑すぎず寒すぎない時期なので、気持ちよく走れそうです」と前向きです。

 「前回は師匠との特訓という感じだったけど、次はみんなでワイワイと楽しみながら、景色を見て走れるかなぁ。師匠がグルメとかおすすめスポットを教えてくれるそうです」と仲間たちと走れる機会を心待ちにしています。旅の始まりとなるB.B.BASEについても「新しいもの好きなので、旬なタイミングで乗れるのは楽しみです!」と心を躍らせています。

 ちなみに、引っ越し検討中という日下さん。部屋探しの時に「ロードバイクを置ける部屋」、自転車を持ち出しやすい「エレベーターのある建物」という条件が加わったのが新鮮な感覚だとか。

丸の内OLの日下紗代子さん

インスタグラムsayokokusaka
フェイスブックSayoko Kusaka

冬用ジャケットで「全然寒くない」

 岡山県の小学校6年生サイクリスト、南美さんは大会中止という残念な思いをした後も、お父さんという心強い“パートナー”と一緒にトレーニングに励んできました。11月には、しまなみ海道でサイクリング。しまなみの絶景のなかを気持ちよく走りながら、ライドの醍醐味ともいえるグルメを満喫し「サイクリングはおいしいです」と一言。

しまなみ海道を走る南美さん Photo: Nami-PAPA
たこ焼きをほおばる南美さん。「サイクリングはおいしい」 Photo: Nami-PAPA

 冬の間もサイクリングを楽しんだ南美さん。冬用のジャケットを買ってもらったことで「全然寒くないです」と、平気な様子です。近所の坂道を走るトレーニングでは「立ち漕ぎの練習もして帰りました。初めて立ち漕ぎできた」とダンシングも身につけサイクリストとしてレベルアップ。トレーニングの成果を着実に見せています。

冬用ジャケットを着てサイクリング。全然寒さを感じません Photo: Nami-PAPA
立ち漕ぎができるようになりました Photo: Nami-PAPA

 さらに室内練習ではお父さんに勧められて3本ローラーに挑戦。はじめは「怖かった。たくさん冷や汗かきました」と緊張しつつ始めましたが、サポートされながら楽しんで練習を続けているうちに、すぐに慣れていきました。3本ローラーを使い始めて1カ月もすると、片手を離して器用にボトルでドリンクを飲めるくらい、バランスをとれるように進歩しました。

初めての3本ローラーはちょっと緊張した表情? Photo: Nami-PAPA
慣れてきたらボトル片手に水分補給しながらでも3本ローラーに乗れるように Photo: Nami-PAPA

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目指せ100km!女性ライダー5人の挑戦

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