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“高速道路ライド”に湧き上がる感動絶景サイクリングにレース観戦、観光もたっぷり満喫 「香港サイクロソン」で自転車女子旅

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 高速道路を封鎖してコースにしてしまう開放的なサイクリングと、観光地の中心市街でのUCIレースを組み合わせた香港の自転車イベント「香港サイクロソン」は、日本では体験できないようなライドや本格的なレース観戦、さらに観光も楽しみたいという人にはぴったりの大会です。30kmのサイクリングに初めて参加し、たっぷりと香港を満喫した女性サイクリスト、秋山順子さんのレポートをお送りします。

「香港サイクロソン」の30kmチャレンジライドに参加した秋山順子さん(左)と本郷さん。ちょっと緊張しながらスタートを待ちます Photo: Junko AKIYAMA

30kmコースにエントリー

 10月7~9日の三連休に、「香港サイクロソン」のサイクリングに参加するため、香港に行ってきました。香港は日本からのアクセスもよく、直行便もたくさん飛んでいます。親日家が多いので、女性一人旅でも行きやすい場所です。

 香港サイクロソンはサイクリング、市民レース、UCIレースなど、参加も観戦もできる複合イベントで、レース自体の開催は今年で3回目。過去にはエキシビションレースに愛三レーシングも参戦してきましたが、今年から「サンハンカイプロパティーズ 香港チャレンジ」というUCIの1-1クラスのレースが開かれ、スケールアップ。本格的なレースの観戦もでき、サイクリストにとっては魅力たっぷりのイベントです。

3つの大橋を渡った50kmライド。高速道路を自転車で独占できる開放感は最高です!(香港政府観光局提供)

 メインイベントはサイクリングです。30kmと50kmの2カテゴリーがあり、いずれも香港の九龍半島からスタートし、このイベントのために交通規制された高速道路を走ります。青衣(Tsing Yi)島と馬湾(Ma Wan)島とを結ぶ「青馬大橋(Tsing Ma Bridge)」など3カ所の大橋を走行できる50kmコースが目玉です。

 走りごたえ満点の50kmコースが一番人気ですが、重要な高速道路を止めるため、時間制限は厳密です。エイドステーションはなく、推奨スピードは平均時速29km以上。ビギナーや女性にはちょっとタイトな設定かもしれませんが、高速道路の上を爽快に走れるチャンス。チャレンジする価値は大いにありそうです。私は、渡れる大橋は一つにはなってしまいますが、少し時間的に余裕のある30kmコースにエントリーしました。

左から、本郷さん、林さん、絹代さんと記念撮影 Photo: Junko AKIYAMA

 日本から参加したのは、私のほか、サイクルライフナビゲーターの絹代さんと、現地で知り合った本郷さん。前日にレンタサイクルを受け取り、スケジュールなど状況の確認をしたり、参加賞の大会ジャージにゼッケンを着けたり、みんなで準備しました。

冗談がまさかの現実に…!

 翌朝、50kmコースに出場する絹代さんは朝5時半スタートのため早くにホテルを出ていきましたが、私たちは7時15分にホテルのロビーに集合、すぐそばのスタート地点へ移動しました。すでに多くの参加者が集合していました。

 周りの参加者と同じように写真を撮ったり、準備体操をしたりと、スタートを待ちました。時間になると、小集団ごとに区切られ、先頭グループから5分程度経った後に私たちもスタートしました。

メインイベント50kmライドのスタートは5時半。まだ暗い中、すごい熱気です!(香港政府観光局提供)
スタートを待つ参加者の長い長い列が Photo: Junko AKIYAMA

 左手に海を見ながらのスタート。コースはすぐに高速道路に入り、参加者と小集団ごとに一緒に走るスタッフのみになりました。走行管理スタッフがトラブルなどにもすぐに対応してくれるようです。

橋の上からの眺めを楽しみながらバイクを走らせます Photo: Junko AKIYAMA

 普段自転車から見ることのない景色を眺めながら、朝の香港を気持ちよく走り抜けます。高速道路の上を、こんなに自由に走れるなんて!絶景を満喫です。きつい上りはありませんが、前半はどちらかと言うと緩い上りが多く、止まってしまう人も見受けられました。

 あっと言う間に折り返しを越え、帰路へ。海側を通るため、風の影響は大きくなりますが、さらに景色が良くなって気分最高!

 折り返しポイントには、リタイアした人を収容する2階建てバスや自転車運搬用トラックが止まっており、「あのバスに乗って観光しながら戻りたいね♪」など、のんきに冗談を言いながら走りました。まさか、これが現実のものになるなんて。

 30kmコースでは唯一の大橋となる「ストーンカッターズブリッジ(Stonecutters Bridge)」ですが、海と、市街地の摩天楼が広がる景色は見事!走る爽快感と、景色の美しさ。湧き上がる感動にわくわくしました。さあ、ゴールが近づいてきました。

ストーンカッターズ橋から眺めは最高! Photo: Junko AKIYAMA

 しかし…!残念ながら時間配分を考えておらず、残り5kmを超えた最後の関門でタイムアウトになってしまったのです。ここに最後の関門があったとは。超過時間は、わずが1~2分。この大会が時間には非常に厳密だったということも、タイムアウトになってはじめて悟る話でした。それにしても、収容されることがこんなに悔しいなんて! 来年是非、リベンジで解消したいですね。

間近で見たプロ選手のテクニック

 実は私は、最初はレース「香港チャレンジ」の観戦と観光目的での香港訪問を企画していました。でも、現地のレンタサイクルを使うことができると知り、海外のサイクリングイベントに参加するのは初めてですが、思い切ってエントリーしてみたのです。

 聞いてみれば、本郷さんは自転車を輪行していらしたそうです。今回利用したキャセイパシフィック航空は、なんと自転車輸送費が無料。

エアポートシャトルまではバリアフリーで、移動も楽。輪行袋も安定して置けました Photo: Hongo SUMIKO

 さらに到着後も、バリアフリーが進んでいるため、九龍地域と空港とを結ぶ電車「エアポートエキスプレス」に苦労なく乗せることができたそうです。九龍駅からは主要ホテルをめぐる無料のシャトルバスが走っており、輪行袋も持ち込みOK。ワゴンタクシーを利用する手もあったそうで、むしろ日本国内の移動より楽なのではないかと思えるくらい。

 海外輪行のハードルは高いように思いますが、香港なら女性でも輪行できそうですよね。「海外輪行はちょっと不安だったけど、国内の移動とあまり変わらないくらいスムーズでした」と本郷さんは笑顔で語ってくれました。

※自転車に関する規定はエアラインごとに異なります。輪行する場合は、必ず事前に自転車を受託手荷物として許容重量の中で預けられるかどうか、条件をご確認ください。

 走ったあとは香港ランチ!自転車を返却し、続いて開催されるレースのサーキットがあるチムサーチョイの中心街へと歩いて移動します。ここは観光地。お手軽ゴハンやカフェ、テイクアウトのドリンクやスイーツ、さらにはファッション関係のお店と、楽しめるお店がたくさん並んでいます。走りきれなかったショックもあり、ゆったりと女子ランチを楽しみました。香港はグルメも大きな魅力です。楽しまなくちゃ!

美食の国で、ライドの後はたっぷりグルメを満喫しました Photo: Hongo SUMIKO
香港といえばエッグタルト!本場の味を堪能しました Photo: Junko AKIYAMA

 ランチ後は観戦パートです。レースのサーキットはホテル街を抜け、ビクトリアハーバーの前を縫うように走り、バイパスに抜けて戻ってくるというもの。もちろん公道を使用し、まさに中心街を走り抜けるものです。

 コンパクトな周回コースで何度も何度も選手たちの姿が見られるようにコースが設定されているし、小さなエリアの中のコースなので、ポイントを移動しながら観戦することも可能。私は香港の友人たちと香港の選手たちに声援を送りながら大盛り上がりで観戦を楽しみました。

レースにはオリカ・スコット、UAE・チームエミレーツも出場 Photo: Shusaku MATSUO

 レースは今年からUCIの1クラスとなり、オリカ・スコットやUAE・チームエミレーツなどのUCIワールドチームもエントリーしていました。ターンの多いテクニカルなコースを走るプロのテクニックを間近で見ることも価値があるなと感じました。

 表彰式を見てからは観光タイム。リーズナブルなお店を選び、写真を頼りにあれこれ注文して食事を楽しんだり、アジアンドリンクをテイクアウトでオーダーして、街をぶらぶら歩いて、お土産を探したり。

今話題の小籠包。かわいくて食べちゃうのがもったいない! Photo: Hongo SUMIKO
あちこちで売られているドリンク。フレーバーの数も多く、滞在中何回も飲みました  Photo: Junko AKIYAMA

 翌日は食べ歩きをしたり、フェリーで香港島に渡りSky100の展望を楽しんだりと、自転車から離れ、たっぷりと香港観光を楽しみました。レース観戦の直後に、同じエリアでこんな観光ができるのは、やっぱり香港ならではですし、女子には大きな魅力です。

家族旅行や女子自転車旅にぴったり

 来年も香港サイクロソンは9月下旬から10月上旬に開催予定とのこと。UCIレースの決定とともに、日程は固まると思いますので、情報をチェックしてみてください。サイクリングで高速道路上をこれだけ快適に疾走できるイベントは世界にもあまりないのではないかと思います。

 サイクリングのスタート時間が早く、自転車に乗らない家族と一緒に来ても、ゴール後に家族との時間を充分に持つことができ、家族やカップルでの参加にも向いています。

 ゴール後は観戦してもいいし、ショッピングや、カフェ巡り、そして美味しいごはんと香港を満喫できたらいいですね。女子自転車旅の行き先にもぴったり。格安のLCCを使えば、渡航費用は数千円で済むこともあり、国内よりもお安くなることもあるでしょう。次の自転車旅の行き先に選んでみてはいかがですか?

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Cyclist for Woman イベント 香港サイクロソン

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