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スプリンターとして即戦力へ吉田隼人がNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニへ移籍

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 マトリックスパワータグに所属している吉田隼人が2018年、UCI(国際自転車競技連合)プロコンチネンタルチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ(以下NIPPO)へ移籍することが発表された。吉田はNIPPOに来季所属する新規契約3選手目。28歳スプリンターで、即戦力として期待される。

2018年シーズンはNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニへの移籍を発表した吉田隼人 Photo: Shusaku MATSUO

ジュニア時代から国際舞台で活躍

2017年に計4勝した吉田隼人(マトリックスパワータグ) Photo: Shusaku MATSUO

 吉田は今季、日本最高峰のロードレースシリーズ「Jプロツアー」で3勝を含む4勝を上げ、チームの活躍に貢献した。奈良県立榛生昇陽高校時代から頭角を現し、2007年のアジア選手権ロードレース・ジュニアカテゴリーで優勝。鹿屋体育大学に進学し、ナショナルチームで参戦したツール・ド・イラン(UCI2.2)で1年生ながら区間優勝するなど活躍した。大学卒業後は国内のコンチネンタルチームであるブリヂストンアンカー サイクリングチーム、シマノレーシング、現マトリックスパワータグに所属していた。

 チームは来季も引き続きヨーロッパとアジアのUCIレースを転戦する予定で、吉田にはUCIポイント獲得に向けた即戦力としての期待がかかっているという。チームは11月20日から24日までの5日間、イタリアのアブルッツォ州でトレーニングキャンプを実施。来季所属選手が集まり、メディカルチェックやレーススケジュールのミーティングが行われつつ親睦を深めるという。吉田含む日本人全員が参加予定となっている。

 2018年シーズンから新たに加わったヨーロッパオヴィーニはアブルッツォ州に拠点を置く、精肉メーカー。イタリアの郷土料理「アロステチーニ」の肉を販売している。コンチネンタルチームにスポンサーをしており、来季はこのチームから選手が1人NIPPOへ加わるという。

吉田隼人のコメント

 世界の大舞台で走らせていただけることは、僕自身にとって最高の時間、経験になることは間違いありません。それは小学生からの“夢”だったからです。ヨーロッパでのプロのレースが厳しいのは言うまでもありません。しっかり覚悟して、自分史上最高のパフォーマンスを出せるように準備を進めていきます。

 これから僕が挑戦する世界は、自分一人の力で到達することは不可能でした。ここまで数チームにお世話になり、どのチームにも大変感謝していますが、なかでも直近のマトリックスパワータグには感謝しても感謝しきれません。

Jプロツアーのチーム総合優勝にも貢献した Photo: Shusaku MATSUO

 毎年パフォーマンスを上げることには成功していましたが、結果を出しにくい時期もありました。マトリックスパワータグではチームメイトとスタッフにも恵まれ、安原監督には自転車レースを楽しむこと、そして勝負することの意義を再認識させていただけました。

 このような舞台まで来るには少し時間がかかりましたが、数年前にはなかった今の考えや経験を武器に、自分の全てを掛けて挑戦させていただきます。引き続き応援よろしくお願いいたします。

大門宏監督のコメント

 西村、初山に続き国内のコンチネンタルチームからチームを代表するトップ選手を受け入れることを嬉しく思い、彼らを歓迎している。イタリアのチーム監督、首脳陣も、彼のスピード、スプリント力を活かしたキャラクターと実績で、近年急増したアジアでのUCIレースのポイントゲッターとして貢献してくれることをとても期待している。

 彼のスピードを活かしたトラック、ロードレースを通した目覚ましい活躍ぶりは高校、大学時代から注目していたが、ヨーロッパに戦場を移した途端、国内のUCIレースでも伸び悩み、苦しんでいた姿は自分の目から見ても痛々しかった。

 我々のチームで2シーズン目を迎えた窪木もそうだが、ジュニアからトラック競技が盛んな日本人選手の場合、ナショナルチームクラスのトラック競技からの転向組が、世界ランキングで勝負できる鍵を握ってるという概念は、ワールドツアーで活躍するオーストラリア人選手が実証している。来シーズン、まずはアジアで勝って、世界ランキングに向けて成長の足掛かりになれば良いと思う。

 マトリックスパワータグの安原監督は自分と現役時代一緒に戦った仲だが、今シーズンの彼のチームの勢い、躍進ぶりは素晴らしかった。国内を代表するスプリンターとして復活を遂げた彼を、今回我々のチームに送り出すことで、マトリックスパワータグの将来にとってもさらなる飛躍に繋がることを願っている。

吉田隼人プロフィール
1989年5月19日生まれ(28歳)、奈良県出身、鹿屋体育大学卒業
身長:174cm
体重:65kg
●戦歴
2007年 アジア選手権ロードレース(ジュニアカテゴリー)優勝
2008年 ツール・ド・イラン(UCI2.2) 区間優勝
2009年 東アジア大会チームタイムトライアル 優勝
2011年 全日本選手権タイムトライアル(U23カテゴリー)優勝
2013年 ツール・ド・台湾(UCI2.1) 区間優勝
2017年 JBCF Jプロツアー3勝
(宇都宮クリテリウム、みやだクリテリウム、まえばしクリテリウム)
    シマノ鈴鹿ロードレース 優勝
●所属チーム
2012年 チームブリヂストンアンカー サイクリングチーム(日本・UCIコンチネンタル)
2013年、2014年 シマノレーシング(日本・UCIコンチネンタル)
2015年〜2017年 マトリックスパワータグ(日本・UCIコンチネンタル)

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