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入り混じる不安と期待 11月25日も開催「いままでにしたことない体験」 女性ビギナーが「ちりりん大阪!」でスポーツサイクルに挑戦

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 スポーツサイクルに興味はあるが、うまく乗れるだろうか。ギアで変速ってなんだか難しそう…。そんな素朴な疑問に答え、スポーツサイクルの楽しさを体験してもらおうと、自転車専門店のサイクルベースあさひが、大阪・梅田の「うめきたガーデン」で初心者向け自転車イベント「ちりりん大阪!」を開催しています。10月に企画実施した女性限定の「スポーツサイクル試乗・淀川ライドツアー&座談会」が好評だったため、11月11日にその第2弾を開催。シティサイクルにしか乗ったことのない、自称“運動オンチのアラフィフライター”橋長初代さんが、スポーツサイクルに初挑戦しました。

スポーツサイクル初心者の女性向けに開催された「スポーツサイクル試乗・淀川ライドツアー&座談会」  
 ©ASAHI

◇         ◇

自転車初心者の強い味方「シマノスクエア」

 深夜に降り続いた雨がピタリと止み、最高のサイクリング日和となった11月11日。試乗体験ツアーの前に開かれた座談会に参加するため、大阪・梅田のグランフロント大阪北館4階の「シマノスクエア」に向かった。

グランフロント大阪北館4階にある「シマノスクエア」 Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 ここは今年2月にオープンしたばかりの店舗で、自転車部品メーカーのシマノが運営している。自転車と釣りを通して新しいアーバンスポーツライフを提案するギャラリー&カフェだ。ゆったりくつろげるカフェスペースが併設され、自転車やパーツを展示するラボスペースには、シマノの歴代製品と技術を展示。なんでも相談できる専門コンシェルジュが常駐しているので、自転車初心者にとっては心強い存在といえる。

シマノの知恵と技術を集結した歴代製品を展示。性能はもちろん、製品に込められた想いを感じられる Photo: Hatsuyo HASHINAGA
2月にオープンしたシマノスクエアでは、自転車と釣りを通して新しいアーバンスポーツライフを提案する Hatsuyo HASHINAGA

 「部品メーカーではありますが、この店で自転車のすばらしい世界を知ってもらい、自転車に乗る人を増やしていきたい。いまは興味がないという人にも来店していただけるようカフェも用意しました。今月末からは、大阪市内を走る自転車のガイドツアーも始める予定です。グランフロント大阪にはさまざまな人が訪れるので、都市生活者向けに実験的な取り組みをしていきたい」と、同店の池本英樹店長は話す。

ギャラリーでは、自転車の部品や構造をわかりやすく学べる Photo: Hatsuyo HASHINAGA
自転車に関するブックライブラリーも。本を読みながらゆっくり過ごせる Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 シマノスクエアは、今回のイベントにも協力。会場となった店内のカフェスペースで、同店自慢の素材にこだわったオリジナルサンドイッチとドリンクをいただきながら、座談会がスタートした。参加者は、20代から40代を中心とした女性10人。ほぼ全員がスポーツサイクル初心者だが、自転車が好きでスポーツサイクルに挑戦してみたいという人ばかりで、みんな一様に期待に胸を膨らませていた。

言葉にして「自転車ライフ」をイメージ

 座談会の進行役を務めるのは、あさひの本社で勤務する営業企画チームの佐藤千夏さん。佐藤さんからイベントの趣旨が説明された後、2グループに分かれて参加者の自己紹介が始まった。

カフェで行われた座談会には、初心者の女性10名が参加した Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 39歳のまいこさんは「脱シティサイクルが今回の目的。シティサイクルを飛ばして10kmくらいはよく走ります。スポーツサイクルのスピード感を知りたくて参加しましたが、きっとはまると思うので楽しみです」と笑顔で話す。友人のかおりさん(43歳)は、実家のある淡路島の知り合いからスポーツサイクルを勧められたそう。「淡路島では移動が大変なので、帰ったときに自転車で遊びに行きたいですね。それと、毎日の通勤電車が苦痛で、せめて晴れた日には自転車通勤したいのでロードバイクに乗れるようになりたいと思っています」

どんなスタイル、シーンでスポーツサイクルを楽しみたいのかをイメージして、各自発表した Photo: Hatsuyo HASHINAGA
座談会の進行役を務めた、あさひ・営業企画チームの佐藤千夏さん Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 自己紹介の後は、スポーツサイクルをどんなスタイルで、いつ乗ってみたいのかなど、自分の自転車ライフをイメージしてみる時間に。いろんなシーンの写真が貼られたカードが配られ、そのなかから2枚を選んで、やってみたいスタイルなどについて各自発表した。

「脱ママチャリをめざします」と、まいこさん Photo: Hatsuyo HASHINAGA
「晴れた日には自転車通勤したい」と、かおりさん Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 「いずれは観光を兼ねた自転車ツーリングにも参加してみたい」が、参加者のほとんどがまったくの初心者ばかりのため、「晴れた週末にひとりで気ままにちょっと遠出してみたい」「通勤で1時間走れば筋トレにもなり一石二鳥」「街中を颯爽と走りたい」といった声が印象的だった。

悩みや心配も話して払拭

 初心者ならではの質問もいくつか投げかけられた。とくに関心が高かったのが、ウェアに関することだ。

 「自転車のウェアは派手でピタッとしている。派手なのはイヤ」という声に対し、佐藤さんが着用しているウェアについて説明。「そんな女性の声に応えてあさひオリジナルで開発したウェアです。サイクリングに最適な機能性はそのまま、シックな色目と手ごろな価格で、初心者の方にも取り入れていただきやすくしました。」サイクルウェアは後ろに大きなポケットがついて携行品がしっかり入る、スポーツサイクルで一番の抵抗になる空気の抵抗を避けられるようなシルエットなどの特徴があり、取り入れると楽に、速く走れるようになるという。防風・はっ水性もあり、価格は6980円と専用ウェアながら手ごろなのも魅力だ。

おいしいサンドウィッチを食べながらの座談会では終始笑い声が絶えなかった Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 スポーツサイクルを始める際にネックになるヘルメットについても「最近は通気性があって、髪の毛に跡がつかないものあります。ウェアも専用グッズも昔より揃っているので気軽に始められると思います」と話す。

 そして、初心者やメカに弱い女性にとって一番気になるのがメンテナンス。知識がないまま、ひとりで走行中にタイヤがパンクなんてことになるとたちまち困ってしまう。「そうならないように、メンテナンスができるようになれば、自信がつきます。初心者にとっては必要なことなので、あさひでもメンテナンス講座を開催していますが、とくに女性の参加者が多いですね」と佐藤さん。他にも「日焼けしない夜の走行がおすすめ」「気軽には買えない価格だけど、スポーツジム4カ月分だと思えば、決して高くない」「室内に置いて走ることもできる」など有益な情報をたくさん聞くことができた。

シマノスクエア自慢のオリジナルサンドウィッチ。スペインの生ハムと北海道で獲れた鮭のスモークサーモンなど素材にこだわった一品 Photo: Hatsuyo HASHINAGACAMERA

 座談会は、終始笑い声が絶えず、和気あいあいのうちに終了。最初は会話の少なかった参加者たちも互いに打ち解け合い、スポーツサイクルへの興味がさらに高まったところで、いよいよ試乗&淀川ライドツアーへと向かう。

 筆者にとっては初めてのスポーツサイクル体験。果たして、あの細いタイヤと小さなサドルの自転車に乗って、普通に道路を走れるのだろうか。期待と不安が入り交じったったワクワクドキドキの挑戦が始まった。

スポーツバイクと初対面

うめきたガーデンの受付近くに並ぶ色とりどりのスポーツサイクル Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 サイクルベースあさひが主催する自転車イベント「ちりりん大阪」の受付は、グランフロント大阪の西隣りにある「うめきたガーデン」入り口にある。そこには、白やオレンジ、ゴールドなど色とりどりのスポーツサイクルがずらり。ドロップハンドルのロードバイクと、フラットハンドルのクロスバイクがあり、フレームのサイズやタイヤの太さもそれぞれ違う。事前に自分の身長を伝えていたので、各自の身長にあった自転車が用意されていた。

試乗したのは、カナダ発の人気ブランド「ルイガノ」 Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 メーカーは全員同じで、今回はカナダ発祥の人気ブランド「ルイガノ」。ロサンゼルス五輪の自転車競技カナダ代表だったルイ・ガノー氏が1981年に立ち上げたブランドで、シンプルなデザインと豊富なカラーリングが乗る人の個性を引き出し、幅広い層に人気がある。あさひは今年7月、日本国内での総販売代理権を取得。佐藤さんによると「従来からエントリー層に人気があるブランド。モデルとサイズが豊富で女性にも合うサイズが揃っているので、女性ユーザーにも人気がある」という。

 筆者が試乗するモデルは、スポーツスタイルの「LGS-R9.2」。商品カタログには「ロードバイクの走りの良さを体感できるミッドグレードモデル。軽量アルミフレームにカーボン製フォークを組み合わせ、キビキビした走りを実現できる」と書かれている。

筆者が試乗したモデルは、12月発売の「LGS-R9.2 (Sports style)」 Photo: Hatsuyo HASHINAGA
シマノ製SORA 2x9段変速、700x25cタイヤを使用 Photo: Hatsuyo HASHINAGA
シティサイクルと違って、スポーツサイクルのサドルは、細長く小さいが、意外と乗り心地はいい Photo: Hatsuyo HASHINAGA

と言っても、初心者の筆者にはさっぱりわからない。しかも、他の自転車に比べてタイヤがかなり細く、やや不安が残る。ただ、前傾姿勢が求められるドロップハンドルではないので少し気がラクだ。

あさひの谷口さんが、乗り方の指導とライドツアーのガイド役を務めた Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 サドルの高さ調整は、あさひSSS(スポーツスペシャリティストア)店長の谷口さんにしてもらった。「少し高いかな」と思ったが、「左足がついていたら、これくらいのほうがいい。自転車を効率よくこげるし、逆に低すぎるとしんどくなってきます。少し高いと感じても、すぐに慣れると思います」とのことだ。また、用意されたヘルメットはかなり軽量で、かぶっていることを忘れてしまうほどだった。

まずは、身長に合わせて用意された自転車にまたがってサドルの高さを調整 Photo: Hatsuyo HASHINAGA
ドロップハンドルのロードバイクの扱い方に戸惑う参加者も Photo: Hatsuyo HASHINAGA

ギアに手信号…いざ未体験の世界へ

 準備が整った後は、谷口さんから、スポーツサイクルの乗り方指導と、車道を走行する際に必要な手信号の説明があった。

スポーツサイクル初挑戦で、ワクワクドキドキの参加者たち Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 とくに、初心者にとっては聞き逃せないブレーキと変速機の操作方法については、ていねいにわかりやすく説明。「今日は走行中に、ギアを軽くしましょうとか、重たくしましょうと呼びかけますので、そのときは親指と人差し指を使って右の変速機を調整してください。坂を上るときは親指を使って大きいレバーをはじくと、ぐんと軽くなります」

グランフロント大阪まで一列になって歩いて移動 Photo: Hatsuyo HASHINAGA
さあ、出発。ロードバイク、乗りこなせるかな Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 説明を聞いて、変速の操作方法だけはなんとか把握できた。ただ、基本的なギアの仕組みを理解できていないので、初心者としては走りながら変速機を動かしてみるしかない。筆者が試乗したスポーツバイクは2×9段変速。前ギアと後ギアの仕組みが素人には複雑すぎるので、まずは後ギアにつながる右の変速機だけで走ってみることにした。

 レクチャーの後は、いよいよショートライドツアーへ。谷口さんの後ろを一列になって車道を走行し、淀川河川敷へ向かった。

淀川沿いの堤防を走りながら、眺望も楽しめる往復約6キロのコース。筆者(前から3番目)も必死でついて行く Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 実際に乗ってみると、タイヤの細さはそれほど気にならず、小さなサドルもあまり痛くない。しかし、最初は慣れないせいか自転車のすぐ前を見て走っていたため、ハンドルがぐらついてちょっと怖かった。すぐ後ろを走る参加者も、慣れないドロップハンドルの扱い方に苦戦。「怖い〜。どうしたらいいの〜。腕がガチガチになってきた」と最初は叫んでいたが、そのうちに慣れて最後はかっこいいライド姿を見せていた。

 ハンドルのぐらつきについて質問すると「自転車のすぐ前ではなくて、進行方向をきちんと見て走ってみてください」とアドバイスを受けた。その通りにすると、ハンドルのぐらつきはまったくなくなってしまった。ちょっとした姿勢の変化でも乗り心地が大きく変わることを実感した。

淀川の河川敷は道幅が広く、平坦なので初心者でもスピードを出して疾走できる。筆者は前から4番目 Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 ちなみに、まったく運動をしない筆者は、総体的に筋力が弱い。常々鍛えなければと思っていたが、自転車でやや前傾姿勢を続けるだけでも、背筋、腹筋が鍛えられ、腕に力を入れなくても上半身だけで支えられるという。筋肉がつけば、姿勢が安定し、ラクに走れるというわけだ。また、シェイプアップが目的の場合は、あまり負荷をかけず、軽めのギアでずっと走るほうが有酸素運動になって体が引き締まるらしい。

火照った頬に冷たい風が気持ち良い

 ツアーコースは、グランフロント大阪から淀川河川公園を走る約6km。淀川沿いの比較的広い、平坦な道が続くため、スピードの出るスポーツサイクルでの走りは予想以上に爽快だ。走行中の眺めも抜群。晴天の秋日らしく、蒼く澄んだ高い空が目に映る。淀川にかかる橋を渡るJRの快速電車や、風になびくすすきの群生。同じ景色でも普段とはまた違って見えるのが不思議だ。

水分補給などのために数分間休憩。体が冷えないうちに出発する Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 この日はやや強風で、向かい風のなか走るのは少し堪えたが、筋肉を鍛えるにはベストな条件。「風はスポーツサイクルにとって一番の敵」らしいが、ほてった顔を冷やしてくれ、心地よかった。
 
 筆者にとって問題のギアチェンジについては、先に触れたように、ギアが重いままでてこずり、途中でばててしまった。参加者の指摘で軽くした後は、楽に走れるようになったが、前半で体力をかなり消耗。その後、ゆるやかな坂が3カ所あり、他の参加者は全員、見事に上り切っていたが、筆者だけ残念ながら上り切れなかった。途中、あさひのスタッフに「もっともっと軽くしてください」とアドバイスを受けたが、ギアチェンジのタイミングと程度をつかむことができず悪戦苦闘した。

淀川をバックに参加者全員で記念撮影。筆者は左から5番目 ©ASAHI

 とはいえ、このイベントを機に、スポーツサイクルの快適な走行性を体感できたので、できれば続けたいと思っている。スポーツサイクルの醍醐味はギアチェンジによって楽に走ること。適切な操作をマスターし、かつ体力をつければ、運動が苦手な筆者でも、坂道を軽く上れるようになるのでは、とちょっとした自信だけはついた。

参加者の感想「慣れれば恐くない」

 最後に、参加者にイベントの感想を聞いてみた。

スポーツサイクルに慣れて乗りこなせるようになった参加者たちからは「最初は不安だったが、思ったより簡単ですぐに慣れた」という声が多かった ©ASAHI

 「びびりの性格なので細い道や坂道は怖かったけど、慣れれば怖くなくなると思います。会社ではデスクワークなので、体を鍛えるためにも通勤の足に使いたいですね」(かおりさん・43歳)

 「初めて乗りましたが、もともと自転車が好きなのでとても楽しかったです。最初はバランスをとるのが難しかったけど、思ったより簡単に乗れました。もう少し体験してから(自転車を)買うかどうか検討したいです」(まゆみさん・35歳)

「ママチャリで足腰が鍛えられているので自信はあったが、スピード感を味わえて楽しかった」と、まいこさん Photo: Hatsuyo HASHINAGA

 「スポーツサイクルもドロップハンドは初めてだったので不安でしたが、スピード感があって意外と楽しめました。ママチャリとは違うタイプの自転車を体験できてよかったです」(まゆこさん・34歳)

 「都会から10分ほどのところで青空を感じながら、自転車で勢いよく走れたのでとても気持ちよかったです。いままでの生活になかったので、これからは休日に自転車ライフを楽しみたいと思います。淀川沿いではBBQの香りがして、なんだか楽しそうな光景が浮かんできました」(なつきさん・29歳)

 「普段はほとんど運動をしないので、最初はついて行くのに必死でした。坂道もめちゃくちゃ必死で、改めてトレーニングの必要性を感じました。でも思っていたより気持ちよくて、途中からは周りの景色も楽しめたのでとても楽しかったです」(なおさん・33歳)

 うめきたガーデンの「ちりりん大阪!」は、次回11月25日(土)に開催。スポーツサイクルに乗ってみたい人、関心はあるけど不安という人も、スタッフが丁寧に指導してくれるので、ぜひ参加してみてほしい。

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