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私の落車<カルテ13>バッグを手に持ち走行 鍵を落として振り向いた瞬間、前に投げ飛ばされ…

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【落車カルテ13】

Yさん(26歳男性)
自転車歴:ロードバイク3年

<事故発生状況とその後>
 朝、フィットネスジムにいくためにバッグを左手に持って走っていたら、鍵を落として振り向いてしまった。そのタイミングでバッグが前輪に巻き込まれ、バイクが急停止し、前方に投げ飛ばされる。顔から落ちて、頬と顎と肘を擦りむいてしまった。

出勤前のフィットネスジムへ向かう際、思わぬ落車に遭遇(イメージ) Photo: Junji NAKAYAMA

朝のジム通いの時間に

 平日の朝、仕事前に自宅近くのジムに通うのが習慣でして、ロードバイクで出かけました。左手首に着替えの入ったバッグをぶら下げて、ワイヤーロックを持ちながらレバーブラケットを握って走っていたんです。

この状態で、左手にワイヤーロックまで持っていた(筆者による実演) Photo: Junji NAKAYAMA

 持っていたワイヤーロックが邪魔だったので、バッグに入れるかどうか迷っていたら、誤って地面に落としてしまいました。「あ、落ちてしまったか。拾うか」と少し後ろを振り向いた瞬間に、身体が前方に放り出されました。最初は何が起きたのか、わからなかったです。スピードもそんなに出してないし、周囲に歩行者はいなかったので、何かにぶつかったわけではないのはわかりましたが。

 落車してすぐ原因に気づきました。左手に持っていたバッグが、フロントホイールに巻き込まれてしまったんです。振り向いた拍子にバッグの向きが変わったのが原因でしょう。持ち手がダランと伸びていたのもマズかったです。それでホイールが急ストップして、ぶん投げられたわけです。もちろん、受け身なんてできっこありません。

 顔から地面に落ちまして、したたかに頬を擦りむいて出血してしまいました。肩も肘も打ったし、かなり痛かったんですが、骨折していないことはわかりました。時速15kmも出ておらず、低速だったのが幸いしたようです。

出社するも頭痛で早退…

 その時点で病院に行くかどうかを迷ったんですが、「骨折はしてないっぽいし、擦り傷と打撲だけだから、まあいいや」って判断してジムに行ってしまいました…。その朝はジョギングが無性にしたくて仕方なくて、恥ずかしながらその欲求が勝ってしまったんです。

 傷だらけのままマシンでジョギングをして、終わってシャワーを浴びていたら、顔と肩と肘の傷口に水が染みて痛いのなんの。いま思うとバカだったと思うんですけど、実は少し頭痛もあったんです。頭部の直撃は免れたものの、顔から地面に落ちたので、その影響でしょう。ヘルメットですか? そのときはしていませんでした。近所(数百m)の距離なので、つい油断して…。

歩行者も車も来ていないタイミングでの単独事故だった(イメージ) Photo: Junji NAKAYAMA

 この時点でようやく、「脳に万が一のことがあったら取り返しがつかない」と考え直し、会社に連絡を入れて、病院に行くことにしました。結果的に脳にも頭蓋骨にも問題はなかったので良かったです。

 その日は軽い脳震盪のような症状がずっと続きまして、職場から早退させてもらいました。「健康のためのジョギング」のはずが、無理強いしたことで逆効果になったかもしれないわけで、本末転倒ですよね。

 もらった塗り薬のおかげで、1週間で擦り傷はかなり消えて、2週間でほぼ完治してくれたのは良かったです。若さのおかげでしょうか(笑)。

激しく削れたブラケット(Yさん提供)

 心配したバイク本体ですが、フレームは問題なし。意外にもフロントホイールが無事でした。時速15kmほどしか出ておらず、衝撃としてはまだ弱かったみたいです。ただ、左側のブラケットはかなりザックリと傷がつきました。機能的な問題はなく、ブラケットが削れただけで済んだのは不幸中の幸いですかね。

今はリュックサックで移動

 この事故以来、手提げカバンをバックパックに替え、荷物は背負うようにしています。両手をハンドルに乗せているといっても、荷物を持ちながらでは満足に変速やブレーキの操作ができません。何かの拍子でフロントホイールに巻き込まれるリスクもさることながら、歩行者とすれ違った際に引っかかる可能性があります。

 それに、そもそもブレーキ操作が邪魔されるような乗り方をするのは、迷惑行為でしかないですからね。

東京都道路交通規則の第2章「運転者の遵守事項等」第8条には、車両の運転者が遵守しなければならない事項として、「傘を差し、物を担ぎ、物を持つ等視野を妨げ、又は安定を失うおそれのある方法で、大型自動二輪車、普通自動二輪車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと」と書かれている。手荷物を持って自転車に乗る行為は、安定を損なうためこの規則に触れる。

 この経験から得た教訓は2つ。荷物は手に持たずに背中に背負うこと。もう1つは、目的地がごく近所だとしても、ヘルメット等の安全装備を欠かしてはならないってことですね。

<今回の教訓>
『手荷物を 持っての運転 危険すぎ 荷物は持たずに 背負いましょう』

(取材・編集 中山順司)

中山 順司中山 順司(なかやま・じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。ブログ「サイクルガジェット」を運営。”徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ローディの方はもちろん、これからロードバイクを始めようかとお考えの方が、「こんなコンテンツを読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。勤務先はfreee

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