駐輪場の整備も効果千葉の放置自転車激減、12年前の10分の1以下に 「禁止」周知しゼロ目指す

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 千葉市内の放置自転車撤去数が、平成17年に比べて10分の1以下となり激減していることが分かった。市街地の駐輪場の整備や放置自転車の撤去が進んでいることに加え、指導員による警告や指導が行き届いて「放置禁止」が周知されたことが大きいとみられる。千葉市自転車対策課は「ゼロを目指す」と、放置自転車のない街をゴールに見据える。

千葉ショッピングセンター商店街が設置した自転車駐車場(牧山紘子撮影)

 同課によると、放置自転車数(原付きバイクを含む)に関して、17年6月に行った調査で計1万5143台だったが、27年6月は1521台に、今年6月は1297台にまで激減した。市内で最も多かったのはJR千葉駅周辺で113台。次いで稲毛駅周辺と西千葉駅周辺が多かった。

 放置自転車は、歩行者の通行を妨げるだけでなく、点字ブロックを頼る視覚障害者にとって危険で、景観も損なうなどの理由で社会問題となってきた。同市は昭和58年、市自転車等放置防止条例を制定。平成20年には、駐輪対策に関する総合計画を定め、放置自転車防止に取り組んできた。

 24年の条例改正で、商業地域などの指定区域に大型店舗を新増築する場合、規模に応じた駐輪場の設置を義務化するなどの対策を実施。昨年には「第2次総合計画」をまとめ、駐輪場の整備と統廃合の方針を打ち出した。

 同市によると、市は昨年の時点で計約6万3000台分の駐輪場を管理。同市内には地下や3階建て、鉄枠のラックなどさまざまな方式の駐輪場があり、千葉ショッピングセンター商店街など民間事業者が設置したものもある。

 同課の担当者は「啓発活動や駐輪場の整備、放置禁止区域の周知が徹底されたのだろう」と指摘。今後も24時間利用できる電磁ロック式ラックの新増設で利便性の向上を図るとともに、「放置自転車がゼロになるよう、指導と啓発に努めたい」としている。

大きい市民意識向上 撤去自転車は売却 海外へ

 「なぜいけないのか。啓発の結果、利用者への周知が徹底された」。千葉市の担当者はそう指摘し、放置自転車に対する市民の意識の高まりが大きいと話す。昔は放置自転車を撤去すると「なぜ悪いのか。勝手に持っていくとはどういうことか」と迫られることもあったが、現在はそうした苦情は減ったという。

 環境に優しく健康増進にも適した乗り物―。自転車の用途の多様化に伴い、市に寄せられる苦情も様変わりしている。「駐輪場に止めたのに高級自転車に傷がついた」「電動アシスト自転車やチャイルドシート付きの自転車が、駐輪場に止めづらい」。こうした意見・苦情への対応を急いでいるという。

 市が撤去した自転車などは、市内の保管場所に1カ月間保管し、引き取りがないと処分される。全て埼玉県内の専門商社に売却され、アフリカや東南アジアへ輸出されるという。

 単価は1台当たり1047円で、平成24〜28年で計約7300万円の売却益があった。全て市の収入として一般会計に組み込まれ、放置自転車対策費にあてられている。

産経ニュースより)

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