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東京・荒川区「シテック/カフェ ガリビエ」カフェ併設のロードバイク専門トレーニングジムが登場 18台でズイフトも体験可能

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 サイクリストには辛い冬がやってきます。寒くなるとどうしても外に出るのが億劫になり、屋内でローラーを回す時間が増える。そんなときに重宝するのがローラー等のインドアトレーナー。しかし、集合住宅などでは騒音問題や時間帯が気になって思い切り踏むのが難しいという声も。そんななか、東京・荒川区の南千住にロードバイク専門トレーニングジムがオープンしたという情報が舞い込んできました。しかもカフェレストラン併設という、なんともニーズを汲んだ新業態。その実態を探るべく、ライターの中山順司さんが潜入しました。

18台の固定ローラーが整然と並ぶジムスタジオ。大人数で「ZWIFT」ができる Photo: Junji NAKAYAMA

ゲーム感覚で楽しめるトレーニング

 南千住の三ノ輪橋駅(都電荒川線)から目と鼻の先にある「CITTEC/Cafe Galibier」(シテック/カフェ ガリビエ)。案内されたのは3階建てのビルで、1階がジムスタジオ、2階がカフェレストラン。3階がシャワー&ロッカールームという構成。オーナーはオランダ人のヨス・パークさん。奥様の柴崎智美さんと二人三脚で運営されている。

ヨスさんと智美さん。ヨスさんはかなりの長身なのだが、そのわりに小さく見えるのはソファが規格外に大きいから Photo: Junji NAKAYAMA

 元は書店だったビルを丸ごと借り上げ、1Fがトレーニングジム、2Fがカフェレストラン、3Fが更衣室&シャワースペースという構成。都内をかけずり回って物件を探し、巡り会えたのが南千住だったそうだが、この広さを見つけるのは大変だったに違いない。

 さて、ローディーを対象にしたジムスタジオは一体どんな場所かというと…

ゲーム感覚で楽しめるトレーニング Photo: Junji NAKAYAMA

 18台の固定ローラーが整然と並び、大人数で「ZWIFT」(ズイフト)ができる場所だ。最近人気でやってる人はやってるともっぱら噂の、あのオンラインサイクリング「ズイフト」である。固定ローラーは「Tacx(タックス)NEO smart」8台と「Wahoo(ワフー)Kickr smart」10台の2種類が揃い、各ローラーに個別にディスプレーが用意される。前面には巨大スクリーンもあってまるでミニシアターのよう。

カセットスプロケットは自分のものを使ってもいいし、備え付けを使っても構わない。乗り心地に関しては、見た目は硬そうだが、ペダリングにあわせて適度にしなるため、いわゆるジムのエアロバイクとはまったく別物だ Photo: Junji NAKAYAMA

 せっかくなので、筆者も体験させてもらった(固定ローラーもズイフトも人生初)。じつは正直に告白すると、「固定って回してて楽しいのかな…。5分で飽きたらどうしよう」という一抹の不安を抱えていた。

 しかし、やってみたら断然面白い。バーチャルとはいえ、自分の分身が世界の誰かと抜いたり抜かれたりするのは、リアリティがあって楽しい。トレーニングなのに、ゲーム感覚で楽しめる。あまりにエンジョイしすぎて、2本(平坦路とヒルクライム)走らせていただいた。

 おっと、つい夢中になってしまった…。取材に戻って、2階と3階も紹介しよう。2階の「カフェガリビエ」は広々としたカフェレストランだ。材料の取り寄せ、組み立て、内装工事はすべて自前でやったとのこと。オーナーがオランダ人なので完全にヨーロッパの雰囲気。バーカウンター、ソファなどがことごとくでかい。材料はもとより、サイズも規格もヨーロッパ基準だ。

「カフェガリビエ」。4台のモニターで常時自転車レースを流している Photo: Junji NAKAYAMA
筆者もシャワーを浴びさせてもらったが、ものすごく快適に着替えができた。大は小を兼ねるのである。なお、男女別のパウダールームも用意されている Photo: Junji NAKAYAMA

 メニューはスムージー、サラダ、お肉料理など、オーストラリア人シェフが考案した他にはないラインナップ。アスリートを意識した材料にこだわっていて、パンの粉は全粒粉。しかも自家製。もちろんお酒もあって、(自走で帰宅しないのなら)トレーニングの後で一杯ひっかけていくこともできる。

 3階のロッカーとシャワーだが、これも図抜けてでかい。カフェガリビエは何もかもが規格外というのが特徴のようだ。欧州人向けの施設ではないが、組み立てているうちに「大きくなってしまった(笑)」のだそうだ。

都内で手軽に練習できる場所を

母国オランダでのヨスさん(写真右から2人目) Photo: Junji NAKAYAMA

 「シテック/カフェ ガリビエ」はロードバイク愛好家の自分にはとてもありがたい施設だ。とはいえ、なぜオランダの人がサイクリスト限定のトレーニングジムを、しかもわざわざ東京で開業しようと思ったのか?どんなキッカケがあったのかを尋ねてみた。

-なぜインドアのロード専門ジムを東京で?

ヨスさん:東京に住んでいると、ロードバイクで練習できる場所まで移動するのに1時間くらいかかってしまいます。都内にいながらにして、手軽に練習できる場所を提供したかったのが一番の理由です。日本は欧米ほどロードバイクが定着していないので、潜在的市場はあります。サイクリング人口の裾野を広げて、いずれは世界のロードレースでも戦える日本人サイクリストを育てるのが夢なんです─。

 アジアの他の国ではなく、日本を選んだ理由は、「以前東京で駐在員をしていて日本が大好きになり、第二の故郷だと思っているから。あと、妻の故郷でもあるので」とのこと。

-どんな方の利用を想定されている?

ヨスさん:自転車の練習をしたいけど、天気や時間の問題でなかなか思うように練習できないというサイクリストは多いと思います。また、女性はロードバイクに興味はあるけど、日焼けしたくない、落車が怖いなどの理由で外に出てサイクリングする事を躊躇している方もいるでしょう。初心者には初期投資が高くて、始めるにも勇気がいります。どこかで慣れるまでロードバイクを借りて練習したいと思っている方もいらっしゃるでしょう。

フード関係を一手に引き受けて作っているオーストラリア人のシェフ、ブラッドリーさん Photo: Junji NAKAYAMA

 インドアサイクリングジムはこういった悩みを解消できます。高精度なシミュレータでリアルなヒルクライムの練習も、チームライドの練習も、世界のサイクリスト達と一緒に楽しむこともできます。ダイナミックトレーナーの精度は常に進化していていますし、可能性は無限大ですよ─。

 お試しで「ズイフト」を体験してみるもよし、レース観戦しながら食事とお酒を愉しむも良し。日本はもちろん、世界的にもかなり珍しい業態の「シテック/カフェ ガリビエ」に一度足を運んではいかがだろうか? オーナーのヨスさんもシェフのブラッドリーさんも日本語は喋れますのでご安心を。

■CITTEC/Cafe Galibier

住所:東京都荒川区南千住1-15-16
最寄駅:日比谷線 三ノ輪駅3番出口 徒歩3分
電話:03-6806-6860
営業時間:ジム 6:00-22:00 (不定休)、カフェ 11:30-22:00(不定休)

(取材・編集 中山順司)

中山 順司中山 順司(なかやま・じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。ブログ「サイクルガジェット」を運営。”徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ローディーの方はもちろん、これからロードバイクを始めようかとお考えの方が、「こんなコンテンツを読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。

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