2017ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム初開催の「スプリントレース」はキッテルが勝利 TTTは宇都宮ブリッツェンがトップ

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 2017ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムで11月4日、大会初の「スプリントレース」が開催され、マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)がマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)との接戦を制して優勝を飾った。チームタイムトライアルは、U23タイムトライアルアジア王者の小野寺玲を擁する宇都宮ブリッツェンが、トップタイムで勝利した。

「スプリントレース」のゴールスプリントへ臨む3人 Photo: Ikki YONEYAMA

コース1周・残り1kmからのショートレース

 スプリントレースは4人1組、4グループの予選から行われ、予選をトップで通過した選手のみ決勝へと進むことができる。レースはコースを1周だけする3km。残り1kmまでペーサーがつき、その後は4人によるスプリントで勝敗が決まる。各チームから1人ずつスプリンターが選出された。

 予選Aグループはツール・ド・フランス2017でステージ5勝を飾ったキッテルが別府史之をゴール直前で交わし、予選を通過。Bグループはスプリンターの大久保陣(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)が“早駆け”に成功。UCIランキング王者のグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)を振り切って勝利した。

マルセル・キッテルが別府史之との一騎打ちを制した Photo: Naoi HIRASAWA
早掛けした大久保陣がリードを守り予選突破 Photo: Naoi HIRASAWA

 CグループではU23ロードレースアジアチャンピオンの岡本隼(愛三工業レーシング)がニキアス・アルント(ドイツ、チームサンウェブ)に迫るもわずかに及ばず。また、Dグループはカヴェンディッシュ、ミラノ〜サンレモを制したミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ)、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)によって争われた。ラスト100mまで岡がカヴェンディッシュに並んだが、カヴェンディッシュが先着して岡は惜しくも敗退した。

ニキアス・アルントのスプリントに岡本隼は及ばず Photo: Naoi HIRASAWA
岡篤史が食らいついたがマーク・カヴェンディッシュが貫録の勝利 Photo: Naoi HIRASAWA

豪華スプリンターの競演はキッテルに軍配

決勝に臨む4人。左から大久保陣(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)、ニキアス・アルント(ドイツ、チームサンウェブ)、マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ) Photo: Ikki YONEYAMA

 キッテル、大久保、アルント、カヴェンディッシュの4人で行われた決勝。ペーサーが離れる前から、キッテルとカヴェンディッシュによるポジション争いが展開した。一方、残り1kmを切ったところで後方から速度差をつけて大久保がアタック。すかさず他の3選手がチェックし、勝負はヘアピンコーナーを抜けたホームストレートに持ち越された。

 ラスト200mまでアルントが先行。左からカヴェンディッシュが追い上げ、アルントをかわした。さらに右側からキッテルが猛然と加速して、横一線に並ぶ接戦となった。残り25mまでカヴェンディッシュが先行するも、キッテルが伸びを見せ僅差で優勝。スプリントレース初代王者に輝いた。

横一線でハンドルを投げ合う3人。キッテル(左)が僅差で優勝を飾った Photo: Ikki YONEYAMA

U23TT王者の小野寺玲が疾走

 タイムトライアル(TT)はパラサイクリング、ジュニア女子、ジュニア男子選手が単騎での出走。その後、クリテリウム本選に臨むチームから3人が出走しチームTTが行われた。2.5kmのコースを3分9秒というタイムを叩き出したのは宇都宮ブリッツェンだった。U23個人TTアジアチャンピオンジャージを着る小野寺が、最後ホームストレートを単騎先頭で駆け抜け、全体のトップタイムとなった。

トップタイムでチームタイムトライアル優勝を飾った宇都宮ブリッツェン Photo: Ikki YONEYAMA

 注目が集まったのは最終出走チームのチームスカイ。マイヨジョーヌをまとったクリストファー・フルーム(イギリス)がチームメートのアシストを受け、ホームストレートで懸命にもがくも、宇都宮ブリッツェンのタイムには及ばなかった。

コーナーを攻めるチームスカイ Photo: Ikki YONEYAMA

 4人が出走したジュニア女子TTでは、全日本チャンピオンジャージを着る下山美寿々(大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎)が、9月の世界選手権以来のレースながら、2位に16秒差をつける圧倒的なトップタイムをマークした。さいたまは初参戦の下山は、「観客の方が温かくて、気持ちよく走れました」と沿道の応援の多さに驚いた様子。「将来はヨーロッパのワールドツアーで活躍する選手になりたい」と夢見る高校3年生は、進学か海外チーム入りか、進路を模索している最中だという。

女子ジュニアTTの全日本チャンピオンジャージを着て出走した下山美寿々 Photo: Ikki YONEYAMA
パラサイクリストとしてタイムトライアルを走る川本翔大 Photo: Ikki YONEYAMA

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