サイクルモードでは年間表彰式を開催メッセ前の公道を国内トップロード選手が疾走 JBCF最終戦「幕張新都心クリテリウム」

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 国内最高峰のロードレースシリーズ「Jプロツアー」を主催するJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)が11月3日、千葉市の幕張メッセ周辺道路で今季最終戦「幕張新都心クリテリウム」を開催し、エキシビションで行われたP1クラスタでは今季最強チームだったマトリックスパワータグが、アイラン・フェルナンデスとホセビセンテ・トリビオのスペイン人選手コンビでワン・ツーフィニッシュを飾った。メッセで開催のサイクルモードでは同日、年間表彰式も行われた。

幕張メッセをバックに疾走するJプロツアーの集団 Photo: Ikki YONEYAMA

ルビーレッドジャージが自らアタック

 今季、大小合わせて44大会が行われたJBCFロードレースも、いよいよこの日が年間最終戦。幕張メッセの目の前に作られたコースは、直線と直角コーナーからなる公道部分と、左右にコーナーが連続する駐車場部分を組み合わせた、1周810mの短い周回路。めまぐるしく加減速とコーナー通過を繰り返すため、完全平坦でシンプルながらもハードなコース。

P1序盤からハイスピードの攻防 Photo: Ikki YONEYAMA

 1周のタイムは1分前後。観客にとっては何度も選手が通り過ぎる姿を観ることができ、楽しいコースだ。国内最高峰のP1クラスタは、Jプロツアーとしては最終戦を1週間前に終えているため、年間ランキングに関係のないエキシビションレースとして、45周回、36.45kmの距離で行われた。

 レースは今季のJプロツアーで個人総合優勝を飾り、その証のルビーレッドジャージを着るトリビオが、中盤に差し掛かるころから単独アタック。数周逃げ続けたのちに、チームメートのフェルナンデスと、鈴木謙(宇都宮ブリッツェン)が合流して3人の逃げ集団となった。

2人が逃げたマトリックスパワータグが完勝

 メイン集団では逃げに乗れなかった那須ブラーゼン、愛三工業レーシングチーム、リオモ・ベルマーレの選手らが先頭に立って追走を試みる。しかしすぐ後ろを雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)、吉田隼人(マトリックスパワータグ)といった、逃げに乗ったチームの選手が蓋をして、集団全体での組織的な追走は抑え込まれた。

ルビーレッドジャージのホセビセンテ・トリビオを含む3人の逃げグループ Photo: Ikki YONEYAMA
メイン集団は追走するが、逃げグループのチームメイト2人が動きを封じ込める Photo: Ikki YONEYAMA

 逃げはメイン集団から10秒前後の差で、快調にゴールを目指す。いっぽうメイン集団では、徐々に選手が脱落して人数を減らしていった。先頭3人の逃げ切りは決定的となり、マトリックスの2人が鈴木に対しじわりと攻撃を仕掛けるが、鈴木もちぎれず3人のまま最終周回へと突入した。

スプリント争いをアイラン・フェルナンデスが制して優勝。2位のトリビオもガッツポーズ Photo: Ikki YONEYAMA
チーム総合優勝したマトリックスパワータグ。左からホセビセンテ・トリビオ、アイラン・フェルナンデス、吉田隼人 Photo: Ikki YONEYAMA

 最終コーナーを回り、最後の直線。先頭でスプリントを開始したのは鈴木。しかしフェルナンデス、続いてトリビオが鈴木を抜き去り、フェルナンデスが先頭でウェアのスポンサー名をアピールしながらゴールした。盤石の体制でレースを支配し続けたマトリックスパワータグと、抗いながらも選手が万全でなく今一歩届かなかった宇都宮ブリッツェン。まさに今シーズンを象徴するかのようなレースだった。

E1はLinkTOHOKUがワン・ツー

 P1クラスタ以外は年間ポイントが懸かる公式戦で行われた。男子エリートツアーの最高カテゴリー、E1クラスタのレースも、P1と同じく45周回で行われた。ツアーリーダーの証、ネクストイエロージャージを着る岩崎晶雲(グランペールサイクリングチーム)もスタートラインに並んだ。

単独で逃げる渡邉正光(LinkTOHOKU) Photo: Ikki YONEYAMA
ネクストイエロージャージを着る岩崎晶雲(グランペールサイクリングチーム)が追走 Photo: Ikki YONEYAMA

 レースは前半から、LinkTOHOKU勢が積極的な展開をみせた。10月のジャパンカップクリテリウムで、競輪選手として初めての完走を果たした渡邉正光が、単独逃げをみせるなどレースをリード。これをリーダージャージを着る岩崎が集団先頭で追う場面もみられた。

半澤雄高(LinkTOHOKU)が優勝。2位の渡邉正光と並んでガッツポーズ Photo: Ikki YONEYAMA

 終盤、渡邉らLinkTOHOKU勢2人を含む4人の先頭集団が形成。残り1周を前に半澤雄高(LinkTOHOKU)が単独アタックを決め、そのままゴールまでを逃げ切った。最後は後ろから他の選手を振り切って追いついた渡邊が並んでガッツポーズのゴールイン。LinkTOHOKUが圧勝劇を飾った。

 ポイントランキングは岩崎が首位を守って年間総合優勝に輝いた。

幕張メッセのサイクルモードインターナショナルで、年間表彰式が行われた。Jプロツアーのチーム総合優勝はマトリックスパワータグ Photo: Ikki YONEYAMA

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