別府、新城のツール2018コース紹介も「さいたまクリテリウム」初開催のチームプレゼンで大会前日から大盛り上がり

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 さいたま新都心駅周辺で11月4日に開催される「J:COM presents 2017ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」のチームプレゼンテーションが3日に開催された。前日イベントが一般公開されるのは大会初めてのことで、快晴の空の下、クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)らなかなか直接見ることができないスター選手たちの登場に、大勢の観客が沸いた。

チームプレゼンテーションに登場したチーム スカイ Photo: Naoi HIRASAWA

併催イベントも盛況

 今年のさいたまクリテリウムは、初開催のチームプレゼンテーションや、海外選手が日本文化に触れる市民交流会などの催しが、一般の来場者でも観覧できるようになった。また、併催の自転車総合イベント「サイクルフェスタ」とグルメイベント「さいたまるしぇ」も2日間にわたって開催され、前日から大いに楽しめる大会となった。

併催のグルメイベント「さいたまるしぇ」 Photo: Naoi HIRASAWA
ツール・ド・フランスにちなんでワインや肉料理などの屋台が並ぶ Photo: Naoi HIRASAWA
ジャイアントのブースでは2つのプレゼントキャンペーンを展開 Photo: Naoi HIRASAWA

 バイクブランド「GIANT」(ジャイアント)のブースには最新バイクの展示のほか、さいたまクリテリウムに出場するワレン・バルギル(フランス、チーム サンウェブ)のマネキンを設置。一緒に記念撮影してインスタグラムに投稿した人の中から1人に、ヘルメットやグローブなどマイヨアポワ柄のチームキットセットが当たるキャンペーンを展開。また、サンウェブ関連の応援グッズを身に着けている人に、チームポスターとクリアファイルをプレゼントする応援キャンペーンも行っている。

バイクブランド「NESTO」のブース Photo: Naoi HIRASAWA
サイクルフェスタの会場にはキッズバイクのエリアも

ツール2018の印象を別府、新城が語る

 チームプレゼン開催に先立って、ツール・ド・フランス2018のコースプレゼンテーションが行われた。ワールドツアーの最前線で活躍する新城幸也(バーレーン・メリダ)と別府史之(トレック・セガフレード)を招き、コースの印象を語った。

メインステージで開かれたコースプレゼンテーションに登場した(左から)サッシャさん、新城幸也、別府史之、栗村修さん Photo: Naoi HIRASAWA

 まずは今シーズンを振り返って、新城は「80レース以上走って、新チーム1年目としては上出来」、別府は「狙っていたジャパンカップクリテリウムで3連覇できず、良いシーズンとはいえなかったが、けがなくできてよかった」とコメントした。また「ベテランだから若手との世代差を感じることもある。昔のレースの話をしてもピンと来ない若手が多い」と来季プロ14年目を迎える別府ならではの“悩み”もあるそうだ。

モニターでツール・ド・フランス2018のコースが表示され、別府史之と新城幸也がコースの印象などを語った Photo: Naoi HIRASAWA

 会場の大型ビジョンでツール2018のルート紹介映像を鑑賞した後、注目ステージへの印象を語った。新城は「全体的にクライマー向き。(走行距離65kmと非常に短い第17ステージについて)タイムカットがキツい。上りは3回もあるのに、下りは2回しかないのはおかしい!」と会場の笑いを誘っていた。そして、「地元(のヴァンデ)スタートなので、是が非でも出場したい」と意気込みを語った。

 別府は「(1チームの出場人数が9人から8人に減るため)チーム編成も見どころの一つ。(第9ステージの石畳区間について)運と集中力が必要となるステージ。振動による痺れは翌日に残ることもあるので、回復も大事」とコメントしていた。

サッシャさん、新城幸也、別府史之、栗村修さん Photo: Naoi HIRASAWA
バーレーン・メリダのジャージを着た少年や、ロードバイクで来場した人たちがコースプレゼンテーションを見つめる Photo: Naoi HIRASAWA

 最後に来シーズンへ向けての意気込みについて、新城は「来年の予定は全く決まっていない。12月7日からクロアチアでチーム合宿があり、そこで決まるだろう。地元スタートのツールに出られるなら自宅から通勤したい」と語り、別府は「まだ走ったことがない(ツアー・)ダウンアンダーを走りたい。今年は出られなかったグランツールにも出たい」とそれぞれ抱負を語った。

 翌日のさいたまクリテリウムのレースに向けて、新城は「中国でレース終えて、ヨーロッパに行って、日本に戻ってと時差ボケがおかしいことになっている。今年、日本で走る最初で最後の機会なので、良い走りを見せたい」と、別府は「先週、先々週と日本は台風だったので、明日のレースはドライコンディションのなか、コーナーをかっ飛ばしていきたい」と語り、会場からは大きな拍手でエールが送られていた。

パラサイクリング

 そして、いよいよお待ちかねのチームプレゼンテーションが始まった。トップバッターはタイムトライアルレースに出場するパラサイクリングの選手だ。

 パラサイクリングロード世界選手権WC3ロードタイムトライアルで優勝し、アルカンシエルを着用する野口桂子は「楽しみにしておりました。がんばります」と意気込みを語った。

 川本翔大は「練習でしっかり準備してきたので、良い結果を見せたい」、藤井美穂は「2年ぶりに出場できるので、さいたまを楽しんでがんばりたいと思います」、福井万葉は「良い天気なので楽しんでいきたい」とそれぞれ楽しむということを念頭に抱負を語った。

国内チーム

 国内からはチームUKYO、宇都宮ブリッツェン、ブリヂストンアンカー サイクリングチームが参戦する。

 埼玉県に本拠地を置くブリヂストンアンカーの鈴木龍は「(11月のツール・ド・)おきなわまでレースが続くので、コンディションは良い。明日はがんばりたい」と語り、宇都宮ブリッツェンの増田成幸は「海外勢はカヴェンディッシュやキッテルが来ているが、うちのチームにはオノデライダー(小野寺玲)がいる! 明日は期待してください!」とチームメートの活躍を約束していた。

国内チームを代表してチームUKYO、宇都宮ブリッツェン、ブリヂストンアンカーサイクリングチームが登壇 Photo: Naoi HIRASAWA

 全日本チャンピオンジャージを着るチームUKYOの畑中勇介は「緊張している。理由は雨の日にローラー台に乗りながらJ SPORTSの番組を見ていると、栗村修さんがさいたまクリテリウムの優勝予想を畑中としていたから。(初の日本人優勝を)もちろん狙いたい。全日本チャンピオンとして頑張りたい」とコメントを残した。

ツール・ド・フランス ジャパンチーム

 別府、新城の2人からなる特別チームが登場。別府は「さいたまクリテリウムを走れるということで、エキサイティングな気持ち。(ジャパンカップでも使用した)ニューバイクで走れるので楽しみ。存分に走りたい!」、新城は「良い天気なので、気合いもテンションも上がってきている。見せ場はもちろん作ります。それは最低限なので、今夜別府さんと作戦会議して挑みたいと思う」とそれぞれ抱負を述べた。

新城幸也と別府史之がタッグを組む Photo: Naoi HIRASAWA
限定モデルのマドン9を紹介する別府史之 Photo: Naoi HIRASAWA

キャノンデール・ドラパック

 ツール・ド・フランス総合2位のリゴベルト・ウラン(コロンビア)は「初めての日本だけど、日本の人々を含めて全てが美しいね」と日本滞在を楽しんでいる様子だった。

キャノンデール・ドラパック Photo: Naoi HIRASAWA

 サイモン・クラーク(オーストラリア)は「リゴベルト、アルベルト(・ベッティオール、イタリア)、そして自分の3人がツールに出た。さいたまクリテリウムでは(トム・)ヴァンアスブルック(ベルギー)がスプリントレースを担当し、残りの3人がチームタイムトライアルに出る」とチームメンバーを紹介していた。

初出場するリゴベルト・ウラン Photo: Naoi HIRASAWA

 「Twitterで日本を紹介する画像をツイートしてほしい」とお願いされたウランは、「今日は携帯を持ってきてないので、明日撮ってアップするよ!」と誓っていた。

 スプリンターのヴァンアスブルックは「世界のトップのスプリンターが集まるので、本当に良いレースになるだろう。ぼくも楽しみにしている」と語った。

クイックステップフロアーズ

 ことしのツールで区間5勝をあげたマルセル・キッテル(ドイツ)は新競技スプリントレースへの意気込みを問われ、「ぼくはそれ(スプリント)で有名なのでね」とジョークを飛ばしつつも、「とても興味深いレースになるだろう。ぼくにとっては新しいチャレンジになるので、好奇心もあってワクワクしている。是非とも勝ちたい」と力強く抱負を語った。

クイックステップフロアーズ Photo: Naoi HIRASAWA
インタビューに応えるマルセル・キッテル Photo: Naoi HIRASAWA

 集団を長時間牽引するルーラーのジュリアン・ヴェルモト(ベルギー)は、「どういう選手が逃げているかを頭に入れながら、逃げを捕まえることがぼくの仕事。(良い仕事をしたときはキッテルから奢ってもらうことはあるの?と聞かれ)最初はドイツビールをご馳走になっていた。けれどもベルギーの方が美味しいので、今はベルギービールをお願いしている」と笑いを誘っていた。

BMCレーシング チーム

グレッグ・ヴァンアーヴェルマート Photo: Naoi HIRASAWA

 リオ五輪金メダリストで、ことしパリ〜ルーベで念願の優勝を飾ったグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)は、「初めての日本だけど、昨日は東京観光を楽しんだ。今回は良いメンバーが揃っている。面白いコースだと思うので、目一杯いいレースが見せられるように楽しみたい。(パリ〜ルーベで勝った時の気持ちは)モニュメントで勝つことをずっと目指していたので、キャリアの目標を達成できた。最高の気持ちだった」と語っていた。

BMCレーシングチーム Photo: Naoi HIRASAWA

 翌日のレースの展開について、アマエル・モワナール(フランス)は「もちろんヴァンアーヴェルマートが明日のリーダー。勝つために全てを尽くすよ」と抱負を述べた。

ディメンションデータ

 ツールで通算30勝を飾っている初来日のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)は、「本当に最高のお客さんで、日本は初めてだけど明日のレースが楽しみでしょうがない。来日した時から温かい歓迎を受けていて、本当にマジで日本が最高のお客さんだ!」と心から歓迎を喜んでいる様子だった。

ディメンションデータ Photo: Naoi HIRASAWA

 カヴェンディッシュと長年チームメイトであるベルンハルト・アイゼル(オーストリア)は「マーク(・カヴェンディッシュ)はとても心の広い選手だ。ぼくらが仕事をすると、いつも勝ちを届けてくれる。バスの時も、ホテルの時もずっと一緒なので、お互いを十分理解しているので会話は少ないよ」と語った。

カヴェンディッシュとのエピソードを語るベルンハルト・アイゼル Photo: Naoi HIRASAWA
マーク・カヴェンディッシュ Photo: Naoi HIRASAWA

 ジャパンカップからの連戦となるネイサン・ハース(オーストラリア)は「3週間日本にいて、宇都宮、京都、東京、さいたまと来ている。このままここに住んじゃおうかな!」と半分本気のような発言を残した。

チーム サンウェブ

 山岳賞ジャージを着用し登場したワレン・バルギル(フランス)は「天気と皆さんの気持ちのおかげで、温かい気持ちになっている。ここに来られて嬉しい」と語り、ルームメイトであるマイケル・マシューズ(オーストラリア)とどんな話をしていたのかと聞かれ、「とにかくたくさんの勝利ができて夢のようだ、信じられないよ。という話をしていたかな」と大会当時を振り返った。

チーム サンウェブ Photo: Naoi HIRASAWA
ツール・ド・フランス2017のエピソードを笑顔で語ったワレン・バルギル Photo: Naoi HIRASAWA

 またバルギルは、“ガッツポーズ評論家”を自称するサイクルロードレース解説者の栗村修さんから、「第18ステージで勝利した際に両手を空に突き上げた印象的なガッツポーズは事前に考えていたの?」と聞かれ、「勝利できると思っていなかったので、元々準備していたわけではない。ただ、あの瞬間にとっさに祖父母のことを思い出して、あのポーズをした」と語った。

 4度目の来日となるサイモン・ゲシュケ(ドイツ)は「ここのメンバーなかではベテランだね。エキサイティングで素晴らしいレースを皆さんに見せられるようにがんばりたい」とコメントしていた。

チーム スカイ

クリストファー・フルーム Photo: Naoi HIRASAWA

 4度目のツール王者となり、さいたまに帰還したフルームは「今年も呼んでくれてありがとうございます。4回ツールを勝つことは特別な気持ち。たくさんのチームの助けがあってできたこと。(ブエルタ・ア・エスパーニャでも総合優勝し)ここ6〜7年くらいずっと狙っていたので、歴史に自分の名を冠すことは特別な気持ち」と語った。

 ツールでは献身的で強力なアシストが際立っていたミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド)は、「本当に勝利のサポートができて嬉しい。さいたまではクリス(・フルーム)がぼくのアシストをしてくれると約束したから、ここに来たんです」と会場の笑いを誘っていた。

ミカル・クウィアトコウスキー Photo: Naoi HIRASAWA

 ということは、明日のレースはクウィアトコウスキーがエース?と聞かれたフルームは「ワンデーレースでは良い仕事しているし、明日は優勝候補の一人になるんじゃないかな」と明言を避けた。

 またダウンヒルが得意なクウィアトコウスキーは「実は、ダウンヒルは大好きなんだ。秘訣は目を瞑って真っ直ぐ進むこと。(※もちろんジョーク)明日、下りを教えてほしい人がいたら一緒に走りましょう」とユーモアたっぷりにコメントしていた。

バイクに乗って降壇するクリストファー・フルーム Photo: Naoi HIRASAWA

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