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まさみんのゆるゆる自転車女子旅<41>ヨーロッパ周遊自転車旅②~フランスのワイン街道をめぐるサイクリング~

by 龍野雅美 / Masami TATSUNO
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 今年の夏休みに行ってきたヨーロッパ周遊自転車旅。少し間が空いて、季節はすっかり秋ですが、第1回に続き、今回は2017年のツール・ド・フランスでコースの一部となったニュイサンジョルジュや。ワインの産地としても有名なブルゴーニュ地方を走ったリポートをご紹介します。

今年のツール・ド・フランスのコースにもなったニュイサンジョルジュにて!自撮りしようと悪戦苦闘していたら家からムッシューが出てきて撮ってくれました Photo: Masami TATSUNO

「ブルゴーニュ運河サイクリングロード」を発見

運河沿いのサイクリングロードは広い舗装路で走りやすいです Photo: Masami TATSUNO

 フランス滞在2日目は、ディジョン観光案内所で見つけたブルゴーニュ地方のサイクリングマップを参考に、約60kmのサイクリングをしました。ディジョンの街中を通る「ブルゴーニュ運河サイクリングロード」を走り、途中からサイクリングロードを外れて、ニュイサンジョルジュの街から「グランクリュ街道」に入ってディジョンの街に戻るコースです。

 この日は朝から雨が降っていたのですが「傘なんて持ってきてないし、どうせ街中を観光しても濡れるんだから」と、半ばやけくそになって自転車に乗ることにしました。街の中に流れる大きな運河まで出ると、きれいに整備されたサイクリングロードが現れます。

運河の途中には港があり、クルーズを楽しむ人たちの姿が見られます。自転車を載せている船も多いです Photo: Masami TATSUNO
「ブルゴーニュ運河」。この看板のあるところにかわいい街が現れたので曲がってみることに Photo: Masami TATSUNO
運河を逸れると景色は一変。ゆるやかな上り坂。馬や牛の姿が見られます Photo: Masami TATSUNO

 雨のせいか、ほぼ貸し切り状態。ときどき自転車に乗った人とすれ違うのですが、多くの人がパーカーにデニムパンツ姿。「そんな格好で雨の中、自転車乗っていたら逆に大変でしょうよ・・・」と勝手に心配になってしまう。でもフランスの人々は、そんな日本人の心配をよそに颯爽と?走り去って行くのでした。

フランスの田舎道はまるでドラクエ

フランスの田舎は、教会を中心とした小さな街が点々と道をつないでいます Photo: Masami TATSUNO

 運河から離れて小さな街を抜けると、牧草地帯が一気に目の前に広がります。「ひえ~、あの先の林の奥にポツンと見えるトンガリ屋根のあたりが次の街かしら・・・」と、かすむ空に目を凝らします。小さな集落でも街の中心には教会が必ずあるので、とがった屋根が目印になりました。

 ひたすら続く道を、点在する集落をいくつも通り抜けながら走っていると、「村人のおじさんと出会う」とか「絶景を発見!写真を撮る」「パンとミルクをゲットする/次の街まで走る」とか脳内コマンドが次々と現れて、何かの冒険ゲームの主人公にでもなった気分でした。「空が晴れてくる→ポンチョを脱ぐ/寄り道をする」のコマンドも欲しかった…。

ツール・ド・フランスのコースとなった道へ

運河沿いのサイクリングロードから離れて目指したウルシ―の街 Photo: Masami TATSUNO

 ニュイサンジョルジュに向かうため、途中の立ち寄りポイントにしていた小さなウルシ―という町。景色を楽しみながら緩やかな坂道を上り切ったことろにあります。道に面した庭にフラッグが立ててあったり、サドルを使ったオブジェが飾られていて、ツール・ド・フランスのコースとなったことがひと目でわかります。

サイクリストウェルカムな雰囲気♪ Photo: Masami TATSUNO
なんとなく目指した街は今年キッテルがステージ優勝したコースでした。恥ずかしながら思わず自撮り(笑) Photo: Masami TATSUNO
丘を下ってついにワインの産地に突入! Photo: Masami TATSUNO

 訪れた時はバケーションの時期だったので、他の街と同様、街にはほとんど人影がありませんでした。でも、ツールドフランスの時期にはたくさんの人がこの町を訪れ、街から街へと続く道にも多くの人が声援を送りに並んでいたんですよね。そう思うと、フランスの人にとってツールドフランスは大きなお祭りであり、大切な文化の一つであるということがよくわかります。

ワイン好きなら外せない「グランクリュ街道」

「Route des grands crus」通称グランクリュ街道。県道122号。ここがワインを楽しむブルゴーニュのベストコース!! Photo: Masami TATSUNO

 ワインの産地「コート・ドール」はディジョンの南に位置するボーヌという町まで続いています。ディジョンとボーヌは「グランクリュ街道」と呼ばれる県道122号で結ばれた約40kmの道のり。街に入ると石畳も現れますが、ほとんどが舗装された道。ワイン&自転車好きにはたまらないコースです。

 1日目にワイナリーツアーに参加して知識を得て、試飲や買い物を楽しむ。翌日には気に入ったワインの畑を見学しながらサイクリングなんていうのも楽しそう。天気が良かったこの日は、たくさんの人がサイクリングしていました。ボーヌにはレンタサイクルを扱うお店も多いそうですよ。

さすがワインの名産地。街路樹もブドウをかたどっていてオシャレ Photo: Masami TATSUNO
たくさんの人がサイクリングを楽しんでいました。ボーヌではレンタサイクルが充実しているそうです Photo: Masami TATSUNO

自転車下りてワイナリーツアーへ

 やはり来たからにはワイナリーを巡りたい!ということで、日本語ガイドのツアーを探して参加してきました。実は予約を取るのが遅れたため、ディジョンを出発する予定の日に無理やり半日ツアーをお願いしました。車に自転車を積んでいただき、2軒のワイナリーを訪問。それぞれで4~5種類のワインを試飲しました。

1軒目は「ジュブレー・シャンベルタン」。5つのワインを試飲して畑の等級による違い、年代による違いなどを知ることができました Photo: Masami TATSUNO
2軒目。ドメーヌの名前忘れてしまった…。けど、初めて飲んだグランクリュの味と香りは忘れられないほどおいしかった! Photo: Masami TATSUNO
あの「ロマネコンティ」を作りだす畑の前で記念撮影 Photo: Masami TATSUNO

 試飲の前にガイドさんから「暑い年は芳醇な味わい、寒い年はすっきりとした味わい。さて、2013年はどちらでしょう?」と講義+クイズが出されます。天候だけではなく、畑の等級や土の質によっても味が変わるワイン。飲み比べるのはとても楽しかったです。ちなみに私は出された5問の質問は、全て正解でした!

 気になったので「試飲は飲酒運転にはならないの?」を聞いてみました。答えは「グラス2杯程度までなら、ならない」です。日本とフランスとでは飲酒運転の規制されるアルコールの血中濃度の基準が違うのだそうです。

 しかし、サイクリング自体に慣れていない人や道や交通状況になれていない場合は非常に危険です。また、血中濃度と酔いの程度には個人差があります。なので「試飲する際はできるだけ飲み込まず吐き出すようにする」「試飲とサイクリングは別の日にする」ことをオススメします。

龍野雅美龍野雅美(たつの・まさみ)

「まだ知らない日本の魅力を発掘したい」、「自転車のあるライフスタイルの楽しみ方を届けたい」という思いからライターとしても活動を始める。埼玉県と自転車の魅力を発信するポタガールとしても活動中。「ポタ日和」で情報発信をしているほか、ウェブサイト「Masami’s Library」でも執筆中。

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