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進むハワイの自転車環境Cyclist記者が魅力を体感 オアフ島の自然を巡る「ホノルルセンチュリーライド」をレポート

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 青い空と海が続くハワイ。そんなサイクリストにとって最高の環境で、存分に走ったらどれだけ気持ちがいいものだろうか。Cyclist編集部が9月24日にハワイ州オアフ島で開催された「ホノルルセンチュリーライドに2017」に参加。大会の魅力や、ハワイの自転車事情をお伝えします。

切り立った山々がそびえるダイナミックな景色が続く Photo: Shusaku MATSUO

日本語のみでもOKな海外イベント

観光地として日本人にも同じになワイキキビーチも会場からほど近い Photo: Shusaku MATSUO

 記者にとっては初めてのハワイ。9月24日に開催された「ホノルルセンチュリーライド2017」に参加するため、オアフ島ホノルル空港へと降りたった。日本の主要空港を離陸してから8時間かからず到着する、あっという間の“外国”だ。海外諸国は何カ国か訪れたことはあるが、今回は完全なリゾート地「ホノルル」。オアフ島の大自然を満喫できるイベント参加ということでテンションが上がる。

辺りが群青色の夜明けまえから参加者がカピオラニ公園前に続々と集まる Photo: Shusaku MATSUO
上りを終えたあとは、絶景がご褒美 Photo: Shusaku MATSUO

 バイクは輪行袋に入れて持参したが、日本航空(JAL)の取り扱いは丁寧そのもの。クッション入りの輪行袋だったが、ハードタイプではなかったので若干の心配は残っていたものの、現地では丁寧な手渡しで対応してくれて、中のバイクに傷がつくことはなかった。

 海外への輪行を経験したサイクリストなら頷けると思うが、粗雑な扱いでエンドが曲がったり、フレームが破損したりする事態も珍しいとは言えない。今回の対応に「さすが日本の航空会社!」とわざわざ口に出したほど。チェックインカウンターではイベントのことをあらかじめスタッフの方が知っているので、なお安心だ。

 ホノルル国際空港から大会受付会場やスタート地点があるワイキキまでは車で30分ほど。青い海、クルーザーが停泊するマリーナ、リゾートホテルが立ち並ぶ「これぞハワイ!」という景色を眺めることができた。受付会場では日本人参加者も多く、英語に交じって日本語が飛び交っている。外国だが、“外国感”はいい意味で少ない。案内や大会の事前説明会も日本語で開催するので、注意事項も聞き漏らすことはなかった。

青く澄み切った海と白浜が続くカメハメハ・ハイウェイ Photo: Shusaku MATSUO

 大会当日の朝、まだ辺りが暗いころから約1600人を超える参加者がカピオラニ公園のスタートラインに続々と集まってくる。「いってらっしゃい!」という声援のなか、一行はオアフ島東部を巡るホノルルセンチュリーライドをスタートした。

アメリカなので車両は右側をキープ Photo: Shusaku MATSUO

 当然ながらここはアメリカだ。車両は車道右側を走らなければならず、自転車も例外ではない。しかし、走る場所が変わっただけで、慣れれば特に問題はないだろう。当日のコースは封鎖されておらず、一般車両が横を通過していくが、安全な車間距離を確保して追い抜くドライバーが多い。『自転車は車両』という認識が日本よりも根付いていると感じた。むしろ「ここ自転車が通っていいの?」と思えるような広い道を走ったり、3車線の交差点を左折(日本でいうところの右折)したりできるので、若干ドキドキしたほどだ。

サイクリストに嬉しいワッフルタイプの補給食「ハニースティンガー」が並ぶ Photo: Shusaku MATSUO
ハワイの名物ドーナッツ「マラサダ」でエネルギーを補給 Photo: Shusaku MATSUO

 余裕を持って走れると、景色を楽しむ余裕もある。序盤にはダイヤモンドヘッドの岩肌を越え、切り立った山々を横目に、澄んだ海が広がるカメハメハ・ハイウェイを通過する。日本では味わうことができないダイナミックな風景を眺めているといつの間にか80kmを走り、折り返し地点のエイドステーションに到着していた。

参加者が皆、笑顔でゴールすのが印象的だった Photo: Shusaku MATSUO

 エイドステーションにはサイクリストのツボを押さえた補給食が並んでいる。ワッフルタイプの「ハニースティンガー」やエナジーバー、ハワイのドーナッツ「マラサダ」が用意され、糖質、炭水化物に不足はない。つい手が伸びるほど美味しい。フレンドリーな現地スタッフと話しているとついつい食べ過ぎてしまい、若干エネルギー過多な状態でライドを満喫した。

復路ではホノルルセンチュリーライド参加者向けにチェックインカウンターも用意されていた Photo: Shusaku MATSUO

 日本ではウインドブレーカーが必要な季節に突入していたが、ホノルルは夏。「半袖ジャージと、ヒザを出す装いで走るのも残りわずかかもしれない」と噛みしめながら160kmを走った。しかし、楽しいライドもあっという間に終了。イベントにリピーターが多いのも納得だ。「まだ走っていたい。また走りたい」と思わせる魅力がホノルルセンチュリーライドにはあった。

充実のレンタル、シェアバイク

バイクショップ「IT&B」では観光客や地元サイクリストで賑わっていた Photo: Shusaku MATSUO

 ホノルルの整った自転車環境は道路事情だけではなった。大会翌日、「IT&B」という地元のバイクショップを訪れると、レンタルバイクが充実。BMCのカーボン、アルミのロードバイクが並び、それぞれ1日85ドル、40ドルで借りることができる。ホームページで予約もでき、当日に飛び込みでレンタルすることも可能だという。なお、レンタルバイクは1年に1度、全て新車にし、整備も行き届かせている。

しっかり整備されたBMCのレンタルバイクが並ぶ Photo: Shusaku MATSUO
レンタルバイク案内が日本語で書かれ、店内には日本人スタッフも常駐 Photo: Shusaku MATSUO

 スタッフには日本人スタッフの永山理恵さんも常駐しているため、英語ができなくてもOK。自身のペダルやシューズ、ヘルメットを持参するサイクリストも多いという。店内ではホノルルセンチュリーライドの主催「ハワイアンバイシクルリーグ」が制作するサイクリングマップも3ドルで販売。「タンタラスの丘が町を一望できおススメです」と永山さんが説明してくれた。輪行がどうしても心配なサイクリストは、地元でレンタルしてイベントに参加するのも手かもしれない。

ハワイにことしから設置され始めたバイクシェアサービス「biki」 Photo: Shusaku MATSUO

 さらに気軽にバイクをシェアできる「biki」も街中に充実していた。2017年6月からスタートしたシェアサービスで、100カ所のbikiスポットと1000台の自転車がワイキキ周辺に置かれている。操作は日本語表示もできるタッチパネルを操作し、クレジットカードを登録。1回30分の利用で3.5ドル、300分なら20ドルで利用することができる。登録が完了するとレシートに数字のコードが記載されているので、置かれたバイクに入力し、ロックを解除。返却は元のbikiスポットだけでなく、離れたスポットでもOKだ。

日本語表記もあり、クレジットカードでの支払いまで数分で完了 Photo: Shusaku MATSUO
コンパクトなホノルルの街は自転車移動が理想的 Photo: Shusaku MATSUO

 自転車環境の整備が進むホノルルは、日本人サイクリストにとってさらに魅力を増している。日本からも遠くない海外で、しかもストレスが少なく、美しい景色を堪能できる絶好のリゾート地だ。個人で走ってもアトラクティブな土地だが、講習会や旅行パックも充実し、リラックスしてライドを120%堪能するためにもホノルルセンチュリーライドに出場してみてはいかがだろうか。

サンセットが美しいワイキキビーチ Photo: Shusaku MATSUO

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ホノルルセンチュリーライド2017

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