新製品情報2017メリダの電動アシストMTB「eONE-SIXTY」が2018年にも日本規格で登場

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
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 バイクブランド「メリダ」は10月26日、本社を構えるドイツから2人のプロダクトマネージャーが来日し、電動アシストMTB「eONE-SIXTY」をはじめ、グラベルロードやツーリングバイクとして使える「SILEX」(サイレックス)など、最新バイクに搭載された技術を各メディアに向け紹介した。これまでなかった、日本の規格に合うシマノの電動アシスト自転車用ユニットが誕生したことで、日本での電動アシストMTB発売に向け開発が進められている。

メリダの電動アシストMTB「eONE-SIXTY」 Photo: Naoi HIRASAWA

「誰でも同じように走れる」新しい楽しみ方

通常のマウンテンバイクとほぼ同じのジオメトリーを採用した Photo: Naoi HIRASAWA

 E-BIKEのプロダクトマネージャーを務めるベンジャミン・ディーマー氏は、eONE-SIXTYについて「メリダが妥協しないで作り上げた初めての電動スポーツ自転車」と説明した。マウンテンバイクのジオメトリーで重要なリアのチェーンステーを440㎜に納め、リーチ(BBとヘッドチューブの距離)を長めにし、ステムを短く設計。シマノのユニット「E8000」がコンパクトなため、通常のMTBと同じジオメトリーのバイクを作ることができた。

 また、優れたMTB用パーツを使用している。FOXの前後サスペンションを搭載し、タイヤは650BのPLUS規格、ハブの幅はMTBで主流になっているBOOST規格で前後の剛性を高め、DT SWISSの高剛性・高性能ハブを使っている。ディスクブレーキは制動力の高いシマノ・セイント。ヨーロッパでは6500ユーロ(約87万円)で販売されている。

「eONE-SIXTY」の機能を紹介するベンジャミン・ディーマー氏 Photo: Naoi HIRASAWA

 ヨーロッパでE-BIKEのシェアが大きくなっているのが、ドイツ、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、オーストリア、イタリア、スイス、フランス、ノルウェーなど。その他のヨーロッパ各国や日本、韓国、ブラジルなどはこれから浸透を図る。

 ヨーロッパの主要国では、E-BIKEではない自転車の売り上げが下がり、ドイツでは2015年から2016年にかけ6%減少、一方で売り上げは2014年から毎年約10%伸びた。従来は15万円程度のE-BIKEが主流だったが、いまは30~45万円のバイクを買う人が多くなり、購入額の平均値が上がっているという。

 3年前、E-BIKEユーザーの平均年齢は65歳だったが、現在は45歳。身体的な弱みを補う乗り物ではなく、自転車に乗る楽しさを凝縮した乗り物として、従来とは違う用途で浸透している。

コンパクトなシマノの「e8000」ユニットを搭載 Photo: Naoi HIRASAWA

 E-BIKEの魅力は、「体がフィットしていれば身体的な能力が高くない人でも確実に楽しめる」ということだ。ヨーロッパの人々はクルマとは違う移動手段を求めており、クルマより安くて健康的であることと、自分の体力を超えた走りができることが新しいライドの楽しみ方になっている。

 ディーマー氏が「3年前にこういうバイクを作ると言われたら、我々も信じなかったかもしれない」と語るほど急激な進化を遂げており、今後はロードのE-BIKE開発も考えているという。ディーマー氏は、日本の規格に合った電動アシストMTBについて「来年、できる限り早い時期に日本でも発売できるようにしたい」と話した。

サイレックスは「それぞれのスタイルで」

 ロードバイクのプロダクトマネージャーであるパトリック・ラプレル氏は、サイレックスやエアロロード「REACTO」(リアクト)を紹介。サイレックスについて、「どんな道でも乗れるグラベルロードを作りたかった」と開発のコンセプトを明かした。グラベル向けのアップライトなジオメトリーで、5カ所にマウントがありサドルバッグなどを多く搭載できるため「それぞれのスタイルで使ってもらえる」ことや、「快適で、初心者でも乗った瞬間から違和感なく走れる」ことを特徴として挙げた。

メリダのグラベルロードバイク「SILEX」 Photo: Naoi HIRASAWA

 週末に、仕事からそのままサイレックスに乗ってキャンプに出かけるというのも、オススメの楽しみ方だと言う。

 ラプレル氏は「開発したバイクには自分でも乗るべき」という考えから、650Bのホイールに47Cの太いタイヤをつけて、500kmを3日間で走る旅に出た。「走って、食べて、寝てという単純作業は、心を洗い流してくれた」と自転車旅の魅力を実感したという。テントを持っていかなかったため湖畔で多くの蚊に刺されるトラブルがあったそうだが、サイレックスはトップチューブ下につけるバッグにテントを収納することも可能だ。

マウントが多く、さまざまな荷物を搭載できる Photo: Naoi HIRASAWA
初心者でも扱いやすいという特徴を説明するパトリック・ラプレル氏 Photo: Naoi HIRASAWA

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