ツアー・オブ・ジャパン3勝のNIPPOカノラに注目ジャパンカップ常連がずらり 海外プロコン、コンチチーム出場選手紹介

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 10月21、22日に開催されるジャパンカップサイクルロードレースの、海外からの出場チームプレビュー第3弾は、UCIプロコンチネンタルチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニとチーム ノボノルディスク、コンチネンタルチームのアタッキ チームグストを紹介する。

優勝候補にあげられるマルコ・カノラの所属するNIPPO・ヴィーニファンティーニ Photo : Yuzuru SUNADA

NIPPO・ヴィーニファンティーニ

 日本の道路舗装業としては最大手のNIPPO社と、イタリアのワインメーカーであるファルネーゼ社がメインスポンサーを務める。NIPPOは以前は日本舗道という社名で、ヴィーニファンティーニはファルネーゼ社が展開するワインのブランド名の一つだ。NIPPOは30年以上にわたってサイクルロードレースチームを支援している。

 イタリア登録のチームではあるが、日本人育成も重視しており、ヨーロッパとアジアのレースを中心に参戦している。現在、チームには7人の日本人選手が所属している。

プロ1年目のシーズン、世界中のレースで経験を積んだ小林海 Photo : Yuzuru SUNADA

●出場選手
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)
マルコ・カノラ(イタリア)
小林海(日本)※クリテリウムのみ出場
中根英登(日本)
アラン・マランゴーニ(イタリア)
イヴァン・サンタロミータ(イタリア)※ロードレース本戦のみ出場

 クリテリウム、本戦ともにエースはマルコ・カノラが担うと予想される。脚質はまさにパンチャーといったタイプで、アップダウンの多いコースを得意としつつ、スプリント能力も非常に高い。ことしのツアー・オブ・ジャパンでは3勝を挙げて、ポイント賞を獲得している。古賀志周回コースはカノラにピッタリだ。

チーム最年長のダミアーノ・クネゴは、カノラのサポートに回るだろう Photo : Yuzuru SUNADA

 過去に2度のジャパンカップ優勝経験をもつクネゴだが、最近は周囲を生かす走りにやりがいを感じていて、本戦でもアシストに回る公算が高い。

 小林はネオプロながらフル回転し、今シーズンはヨーロッパとアジアを10回以上行き来するほど、世界各地のレースを転戦している。秋のイタリアのクラシックシリーズでは、12日間で7つのレースに出場したように、非常にタフな走りをする選手だ。

 中根は登坂力の高い選手で、ツール・ド・アゼルバイジャンでは総合8位に入った。山岳アシストとして、カノラをサポートすることだろう。

 マランゴーニはチーム内で3番目に年齢の高い選手だ。全局面で仕事がこなせる万能アシストとして、ベテランならでは動きに注目したい。

 サンタロミータは今シーズン出場したレースは全て完走している、上りに強い選手だ。ツアー・オブ・ジャパンではカノラをアシストしながら、自身も総合10位に入っている。

チーム ノボノルディスク

 所属選手全員が1型糖尿病からなる世界初のプロサイクリングチームで、糖尿病であってもプロスポーツ選手になれるというメッセージを伝えるべく活動している。メインスポンサーのノボノルディスク社は、デンマークに本社を置く製薬会社で、糖尿病領域の製品を扱っている。

 主に生活習慣に起因する2型糖尿病とは異なり、1型糖尿病は先天的にインスリンをつくることができず、若い人を中心に突然発症するものだ。血糖値コントロールのためにインスリン注射が欠かせず、レース中にインスリン注射を打つこともあるという。だが、血糖値さえコントロールできていれば、他の選手たちと何も変わりはない。実力勝負の世界で、選手たちは戦い、チームはプロコンチネンタルチームへと成長を遂げてきた。

 チーム最大の目標は2021年にツール・ド・フランスに出場することだ。だがここ2シーズンは勝利をあげられておらず、苦戦が続いている。ワールドツアーにも多く参戦し、HCや1クラスなど大きなレースを中心に参加しているためか、なかなか突出した成績が残せていない。チームのチャレンジは続く。

昨年のジャパンカップに出場したチーム・ノボノルディスクのメンバー Photo : Yuzuru SUNADA

●出場選手
シャルル・プラネ(フランス)
ダビ・ロサノ(スペイン)
ロマン・ジウ(フランス)
ウンベルト・ポリ(イタリア)
ヘンドリクス・ファン・アイゼンドールン(オランダ)

 2015年大会25位、2016年41位のシャルル・プラネが、今大会の出場メンバーのなかでは目立った成績を残している。

 ロサノは2014年以来の参戦で、前回は56位で完走している。今シーズンは、出場したレースのうち2月のワンデーレース1つを除き全て完走している、安定感のある選手だ。

 チームの柱である昨年8位だったハビエル・メヒアスが今シーズン限りでの引退を決め、今大会には出場していない。来シーズン以降につなげるためにも、チームとして上位へ食い込む走りを期待したい。

アタッキ チームグスト

 アタッキは台湾の自転車販売代理店で、グストはアタッキが扱う台湾のロードバイクブランドだ。選手たちもグストのバイクに乗ってレースを走っている。アタ吉という熊をモチーフにしたマスコットキャラクターは、日本国内のレースでもおなじみだ。

 スロベニア国籍のチームではあるが、台湾ブランドを背負って走っていることもあり、アジアのレースに出場することが多い。今季もツール・ド・とちぎ、ツアー・オブ・ジャパン、ツール・ド・熊野など、日本の主要なUCIステージレースに出場した。ジャパンカップには、2015年から3年連続の出場となる。

昨年大会で逃げに乗ったベンジャミン・ヒル Photo : Yuzuru SUNADA

●出場選手
ベンジャミン・ヒル(オーストラリア)
アルダー・マーツ(アメリカ)
ルー・シャオシュアン(台湾)
フアン・ウェンチュン(台湾)
アリステオ・ドノフー(オーストラリア)

 エースはヒルだ。今シーズンはヘラルド・サンツアーで山岳賞を獲得し、第1回ツール・ド・とちぎで総合優勝を飾っている。昨年大会では、クリテリウムでは逃げに乗り、本戦では途中逃げを容認したメイン集団から単独で逃げ集団にブリッジをかけるシーンも見られた。ヒルの独走力に注目したい。

 ドノフーはヘラルド・サンツアーで総合18位に入っており、一定の登坂力を持っている選手だ。

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