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川崎のミヤタサイクルで会見「来年はリエージュを狙いたい」 ニーバリ兄弟が今シーズンを振り返る

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 UCI(国際自転車競技連合)ワールドチームのバーレーン・メリダのキャプテンを務めるヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)が10月18日、神奈川県川崎市にあるミヤタサイクル本社で記者会見を開き、今シーズンを振り返った。チームGMのブレント・コープランドは「1年目は期待以上の成果」とこの1年を評価。同席したヴィンチェンツォの弟であるアントニオ・ニーバリ(イタリア)は「心身ともに成長した」と述べた。

ブレント・コープランドGMを囲むアントニオ(左)とヴィンチェンツォ・ニーバリ兄弟 Photo: Shusaku MATSUO

ロンバルディア直後に来日

「来年も更なる活躍を願い、“シャークポーズ”を楽しみにしています」と期待を寄せた高谷信一郎社長 Photo: Shusaku MATSUO

 バーレーン・メリダは今年設立された新たなチーム。初年度からワールドチームとしてUCIに登録を果たし、カレンダーに記される全てのUCIワールドツアーのレースを走った。創設1年目でありながらヴィンチェンツォ・ニーバリらが活躍し、ジロ・デ・イタリアで総合3位、10月に開催されたイル・ロンバルディアでは優勝を飾った。日本人の新城幸也も所属している。

◇         ◇

ヴィンチェンツォ・ニーバリ:バーレーン王国のナセル・ビン・ハマド・アル・カリファ王子との繋がりで、話が進み設立したチームの最初のシーズン。始まるまでには大きな犠牲を払いながら体制を整えた。振り返ってみるとまだまだ成長の余地があるチーム。来年に北のクラシックでは新しメンバーを加え、体制を整え狙っていきたい。

「グランツールはもちろんだが、クラシックではリエージュを狙う」と個人の目標を語るヴィンチェンツォ・ニーバリ Photo: Shusaku MATSUO

 選手として責任もある。たくさんの強い相手に立ち向かうかを考えなければならない。来年に向けては12月にはチームのキャンプが始まる。ツール・ド・フランス2018のコースが発表されたが、クライマーとしては面白いコースだと思う。まだ出場するかわからないけどね。ヒルクライマー向けのツールになるだろう。第17ステージは65kmと短いステージだが3つの山岳を越えるものもある。でも、グラベル区間も出現するステージもあるし、風が強い区間を通る35kmのチームタイムトライアルもある。準備していかなければならない。

 (三大ツールを走ってみて)ジロ・デ・イタリアはきつくて長い上りが続くが、プレッシャーはあまりない。ブエルタはのぼりが短いが傾斜がきつい。爆発的なエネルギーが必要だと感じている。この中ではジロが一番好き。小さい時からテレビで見ていたからね。

ブエルタでコンディションを上げ、イル・ロンバルディアを制した Photo: Yuzuru SUNADA

 個人的には自身の脚質をグランツール向けだと思っている。もちろんクラシックのようなワンデーレースも好きだが、長い時間と期間を要するエンデュランス向きだと分析しているよ。来年はリエージュ~バストーニュ~リエージュに出場したいし、できれば優勝したい。ジロのコース次第だけどね。

 グランツールとクラシックのアプローチが違う。クラシックは翌日がないので、100%の力でアタックし続ける。グランツールはエネルギー分散を考えなければならないし、コースの分析など準備期間が大切。先日のロンバルディアではブエルタで作ることができたフィジカルが影響し、いい走りができた。

アントニオ・ニーバリ:特別な1年だった。初めてのワールドツアーを兄とともに走ることができたし、初めてのグランツールをブエルタで経験した。昨年まで所属したNIPPO・ヴィーニファンティーニはアットホームでいいチームだが、プロコンチネンタルチームのため参加できるレースにワールドチームと大きな違いがある。バーレーン・メリダではワールドツアーのレースに多く参戦し精神的にも身体的にも成長できた。12月には来季に向けてのチームキャンプから始まる。期待してほしい。

NIPPOからステップアップし、初めてワールドツアーチームを経験したアントニオ・ニーバリ Photo: Shusaku MATSUO

ブレント・コープランド(GM):2日間の滞在だが日本を満喫している。チームの成り立ちはニーバリと王子の友情関係から始まった。王子はエンデュランススポーツが好きで自らもトライアスロンされている。ニーバリとの軽い話が実現して始まったチームだが、1年目は期待以上の成果と評価している。ここまでとは思わなかった。

ブレント・コープランドGMは「ニバリの負担軽減、戦力の分散を図り、モホリッチやイサギレで選手を補強する」と明かした Photo: Shusaku MATSUO

 チームを作り上げる際、1年目には選手へプレッシャーをかけてはならない。チーム体制を強固にする必要がある。ニーバリも期待以上の成果を挙げたが重圧があったと思う。チーム一環で取り組んだ結果が表れたのだろう。しかし、大きな事故も多く途中で選手を欠いたりもした。アクシデントがなければもっと成果が出たかもしれない。

 来年へ向けてはニーバリの負担を軽減し、さらにチームを強化するために新メンバーを補強する。ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア)、ベビージロから注目していたマテイ・モホリッチ(スロベニア)、ゴルカ・イサギレ(スペイン)らが加入予定だ。膝を故障しているハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア)も回復してきている。アントニオ・ニーバリや、もちろん新城幸也にも期待をしている。

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