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「2018台中フローラ世界博覧会」をPR台中市訪問団が快晴のしまなみサイクリング 各島で自撮りやご当地グルメも堪能

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 来年11月から台湾の台中市で開催される「2018台中フローラ世界博覧会」のPRに来日した、台湾・台中市の訪問団など約60人が9月13日、しまなみ海道でサイクリングを満喫した。世界的自転車メーカーGIANT(ジャイアント)前CEOのトニー・ローさん、台湾のNPO団体「自行車新文化基金會(サイクリング・ライフスタイル・ファウンデーション)」のCEO劉麗珠(ヴィッキー・リュウ)さんも来日。愛媛県の上甲俊史副知事、菅良二今治市長、平谷祐宏尾道市長ら、しまなみ海道を共有する愛媛・広島両県の関係者と、快晴のしまなみ海道サイクリングを満喫した。

来島海峡大橋を渡り、橋と一緒に自撮りする台中訪問団 Photo: Kenta SAWANO

愛媛県・上甲副知事らがあいさつ

スタート地点の「サンライズ糸山」には約60人のサイクリストが集合 Photo: Kenta SAWANO

 快晴のしまなみ海道を見渡せる今治市のサイクリングターミナル「サンライズ糸山」には午前8時前から台中訪問団の歓声が響いた。来島海峡大橋を一望できる広場で自撮りしたり、日本の関係者と写真を撮ったり、これから楽しみな、しまなみ海道を前に早くも盛り上がっていた。出発前のあいさつで、菅良二今治市長は「しまなみ海道の素晴らしい景色をお届けします。皆さんの心に残るサイクリングになることを祈っています」と声をかけた。

日本サイクリングガイド協会の公認ガイドが万全サポート Photo: Kenta SAWANO
みんなで肩を貸し合って準備体操も楽しそう Photo: Kenta SAWANO

 今回のルートは、王道の「しまなみ海道サイクリング」。今治市側からスタートし、大島、伯方島、大三島、生口島、因島、向島をつないで広島県の尾道市街に渡る全長約70㎞。トニーさん、劉麗珠さん以外の台湾からの訪問団のほとんどは「しまなみ初体験」で、全行程を通じて参加者は笑顔でサイクリングした。

トニーさんを先頭にスタート Photo: Kenta SAWANO

 台中訪問団がPRした「2018台中フローラ世界博覧会」は台湾でも温暖な台中市で、2018年11月に開催される。国民総生産の略語「GNP」に対して、新たに「Green=緑・生態・共生」「Nature=自然・生産・共有」「People=人文・暮らし・共栄」という意味を与え、その3つのテーマに沿った展示会場で博覧会が行われるという。

「2018台中フローラ世界博覧会」のロゴ 
愛媛県の中村時広知事(左)に「2018台中フローラ世界博覧会」をPRした台中市の林陵三副市長 Photo: Kenta SAWANO

 サイクリング前日の9月12日にはPRレセプションも行われ、台中市の林陵三副市長が愛媛県の中村時広県知事に「2018台中フローラ世界博覧会」を説明した。今回訪問団がお揃いで着たサイクルジャージも、植物をイメージさせるようなライトグリーンを基調にしたカラーリングで、しまなみの真っ青な海に映えていた。

来島海峡大橋を笑顔で走る訪問団一行 Photo: Kenta SAWANO

 一行は全長4㎞あまり、世界初の3連吊り橋「来島海峡大橋」を渡りながら大興奮。カメラに向かって次々と手を振った。長い長い橋を渡り切り、大島の海沿いを走ると、左手には渡ったばかりの3連橋が海に浮かぶ絶景を振り返った。スピードを緩め、海沿いにバイクを止めると、写真撮影会になった。台湾の人は老若男女とも「自撮り」が好きなようで、橋と一緒に集団で1枚の写真に収まり盛り上がっていた。

エイドステーションの地図看板では日本人スタッフが丁寧にルートを説明 Photo: Kenta SAWANO
最初のエイドステーション「よしうみバラ公園」から再スタート Photo: Kenta SAWANO

 エイドポイントでも一行は盛り上がった。「花博」にちなんだわけではないが、最初の休憩ポイントは3つの橋を渡った大島にある「よしうみバラ公園」。バラは咲いていなかったが、台中訪問団は地元のお菓子やほおばったり、ドリンクを補給して残る60㎞あまりの行程に備えた。しまなみ全体の地図が書いてある看板には人だかりができ、日本側のサイクリングガイドから、この日のルートの説明を受けた。

 大島の北東部の海沿いを走ると、強い潮の流れが川のような「潮流」がわずかながら見えた。一行は海岸添いにゆるやかにカーブする国道に沿って、村上水軍の本拠地「能島」を右手に見ながらのんびり走った。伯方・大島大橋を渡って伯方島に入るとすぐに次の休憩地点「道の駅・伯方S・Cパーク」に到着した。

ゆるやかな「潮流」を見ながら海沿いに進む Photo: Kenta SAWANO

「みきゃん」とも写真

「みきゃん」は台中のサイクリストにも大人気だった Photo: Kenta SAWANO

 ここで訪問団一行は愛媛のゆるキャラ「みきゃん」の看板と2ショット写真を撮って大はしゃぎ。かと思えば、ここでしか食べられないという「塩ソフトクリーム」に長蛇の列を作った。橋をバックにソフトクリームの写真を撮ったり、揃ってポーズを撮ったり、思い思いの時間を過ごした。台湾から参加した何冬蘭さんは、「たくさん走ったのでソフトクリームはおいしいですね。いつもは写真を撮るのが好きで、先回りして写真を撮ったりしていますが、今日はただただサイクリングを楽しんでいます。特に、大きな橋は台湾ではそんなに見られないので、とても珍しいです」と喜んでいた。

「道の駅・伯方S・Cパーク」の塩ソフトは大人気だった Photo: Kenta SAWANO
休憩地点では、すぐに楽しそうに集合写真を撮る台中訪問団の皆さん Photo: Kenta SAWANO

大三島では尾道市の平谷市長が出迎え

多々羅しまなみ公園では、尾道市の平谷祐宏市長(右)がトニーさんら一行をお出迎え Photo: Kenta SAWANO

 この日3つ目の島となる大三島に渡り、タンカーなどの大型船が並ぶ造船所を興味深く見ながら走った一行は「サイクリストの聖地碑」で有名な多々羅しまなみ公園に到着。大三島は愛媛県最北の島だが、ここで広島県尾道市の平谷祐宏市長が一行を出迎えた。訪問団が刺身などの和食で空腹を満たすと、多々羅大橋をバックに聖地碑と一緒にコミカルなポーズで記念撮影して大はしゃぎ。しまなみサイクリングが3回目というトニーさんも「何回来てもいいですね」と笑顔で記念写真を撮る一行を見て目を細めた。

快晴の多々羅しまなみ公園で「サイクリストの聖地碑」と多々羅大橋をバックに記念撮影 Photo: Kenta SAWANO
多々羅しまなみ公園から多々羅大橋までヒルクライムを楽しむ Photo: Kenta SAWANO

 広島県側の関係者も合流し、多々羅大橋まで一気にヒルクライムすると、いよいよ広島県の生口島へ。瀬戸田サンセットビーチで、やや傾きかけた太陽をみんなで眺めると、この日5つ目となる因島へ。目の前には島々の向こうに本州が見えてくる。恐竜の像がある通称「恐竜公園」、正式名称「因島アメニティ公園」で最後の休憩。ビーチを目の前にしながら芝生の上で寝転ぶ参加者も多く、ゴールに近づいてきたしまなみサイクリングを名残惜しそうに振り返っているようだった。

瀬戸田サンセットビーチから島々を見ながら一息つくトニーさん(左)とヴィッキーさん Photo: Kenta SAWANO

 今回のライドで最後の橋となる「因島大橋」、そして最後の島「向島」は台中からやって来たサイクリストには驚きの連続だった。橋を渡るとき、一行からは歓声が上がった。上と下の2層に分かれた道路で、自転車、歩行者、オートバイは自動車道の下の欄干に囲まれた道路を走るのだ。景色はこれまでの橋のように良くはないが、参加者の一人は「こんな橋は通ったことがないから、とても面白いね」と喜んだ。

向島の渡船乗り場にそのまま自転車で入っていく Photo: Kenta SAWANO
向島から尾道市街までは渡船であっという間だった Photo: Kenta SAWANO

 最後は交通量の多い橋を使わず、向島から尾道市街へは約600mのフェリーを利用し、尾道水道を渡った。帰宅時の学生や、市民の方と一緒に、自転車のままフェリーに乗り込む。立ったまますし詰めになりながらも、台湾からの参加者は楽しそうだった。対岸の山に囲まれた尾道らしい街並みが近づき、あっという間に尾道ポートターミナルへ到着した。

尾道市関係者が見守る中、笑顔でゴール Photo: Kenta SAWANO

 渡ったばかりの尾道水道を左に見ながらデッキの上を300mほど走ると、いよいよ「ONOMICHI U2」前のゴールに到着。一日中快晴で、美しい夕日を浴びながら、全員が一列になって1人ずつ、尾道市の関係者が拍手で迎える中、ゴールゲートをくぐった。約60人全員が完走すると、すぐに完走証が上甲愛媛県副知事から一人ひとりに手渡された。逆にトニーさんから上甲副知事には、ジロ・デ・イタリアの優勝ジャージなどが贈られた。

完走者には上甲副知事から完走証が渡された Photo: Kenta SAWANO
上甲副知事にはヴィッキーさんから「マリア・ローザ」をプレゼント Photo: Kenta SAWANO

 70㎞のしまなみ海道サイクリングを振り返って、トニーさんは「やっぱり、しまなみは世界一の景色ですね。特に多々羅大橋は自分の名前の「羅」(トニーさんの台湾の名前は羅祥安)なので思い入れもあります」。ヴィッキーさんは「しまなみは何回来ても、違う楽しみ方ができます。特に今回は今まで一番良い天気で、台中訪問団のサイクリストにも楽しんでもらえ、しっかり花博のPRができたのではないかと思います」と満喫した70㎞を振り返った。台中市の林陵三副市長は「来年の花博にご参加いただき、台中のサイクリングコースや温泉などを是非楽しんでほしいです」と締めくくった。

完走者全員で「Onomichi U2」をバックに記念撮影 Photo: Kenta SAWANO

 

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