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シマノセールスと地域のショップがサポート<7>100km挑戦まであとわずか ビギナー女性5人が仕上げのトレーニングライド

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
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 日本各地に住むロードバイク未経験の女性5人が、10月22日に滋賀県で開催される100kmを走破するイベント「高島ロングライド100」を目指す企画の第7弾は、本番まで1カ月を切った女性ライダーたちが、それぞれ行ったトレーニングライドの様子を紹介します。サイクリングコースでいままでよりも長い距離を走ったり、気ままなルートを楽しみながらトレーニングを積んだりと、さまざまな方法でロードバイクの練習に励んでいます。

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広々とした霞ヶ浦を望みながら走る日下紗代子さん(右)と藤野智一店長 Photo: Naoi HIRASAWA

向かい風はサイクリングの強敵

 東京の日下紗代子さんは、なるしまフレンド神宮店の藤野智一店長とのマンツーマンで、茨城・霞ヶ浦での練習ライドに臨みました。いままでの最長距離は50kmにも満たない日下さんですが、この日の目標は80km。本番の100kmに近い距離を走りました。

 日本の湖で第2位の面積を誇る霞ヶ浦は周囲にサイクリングロードが整備され、ほぼ平らなので初心者にはぴったりのコースです。また、霞ヶ浦周辺はコースだけでなく設備も整っていて、霞ヶ浦へのアクセスがいいJR土浦駅には着替えや自転車の組み立てができるサイクルステーションが設けられています。

土浦駅のサイクルステーションを出発 Photo: Naoi HIRASAWA
更衣室3室など設備が整ったサイクルステーション Photo: Naoi HIRASAWA

 月に2、3回は霞ヶ浦を走るという藤野“師匠”が、土浦駅で日下さんをお出迎え。藤野さんの後につきながら、土浦の市街地から霞ヶ浦のサイクリングコースに入りました。東へ向かうと、右側に霞ヶ浦が広がり、対岸には全長120mの立像として有名な牛久大仏が、10kmほど離れているのに小さく見えています。左にはレンコンなどの畑が広がり、晴れ晴れとした天気も手伝ってのどかな雰囲気です。

湖の反対には畑が広がる Photo: Naoi HIRASAWA
サイクリングコースの道路には目印が記されている Photo: Naoi HIRASAWA

 景色はきれいですが、この日の強敵は向かい風。市街地や無風の時なら時速20km以上で走り続けられますが、向かい風だとどうしてもペースが落ちてしまいます。まだこの日の行程の前半ですが、日下さんは「風がきついですね」と不安そうな表情を見せました。湖や海沿いなど開けた場所でサイクリングをする時は、風の影響を受けることが多くなります。

向かい風のなかを走る藤野智一店長と日下紗代子さん Photo: Naoi HIRASAWA

 また、15~20kmごとに休憩を入れていましたが、「走りっぱなしなのがしんどいです…」と日下さん。信号の多い都心では止まっては走っての繰り返しになるので、これだけ止まらずに走ることはありません。脚を止めずに走れるコースは、初心者にとっては休める場所が少ないということにもなります。藤野さんは「大会までにもう少し、止まらないで走る練習ができたらいいですね」と語りかけました。やはり長い時間走るには体を慣れさせていくことが必要です。

体幹を使ってお尻の痛みを軽減

 走り始めてから30kmほどで「腕とお尻が痛くなってきました」と言う日下さんに、藤野さんは「サドルの高さを変えてみましょうか」と声をかけました。高さが合わないと痛みが出ることがあります。日下さんのサドルの高さは合っていたので、今度は「体幹を使ってみましょう」とアドバイスしました。藤野さんは、身体をリラックスさせながらお腹を浮かせられると、スッとペダルに力を込められるようになると説明。サドルに体重がかかりすぎるのを防げるので痛みも減らせます。腕や足腰などに痛みが出てしまった場合は、休憩時にストレッチを忘れずにしておくことが大切です。

日下さんのサドルの高さをチェックする藤野店長 Photo: Naoi HIRASAWA

 お昼の休憩は、橋で東岸に渡ったところにある「行方市観光物産館こいこい」で、霞ヶ浦で獲れるナマズと鯉を使ったハンバーガーを食べることに。ナマズのハンバーガー「なめパックン」を選んだ日下さんは、「どんな味か想像がつかないですね」と恐る恐る食べましたが、「チキンナゲットっぽい」とクセのないあっさり味に意外そうな表情。鯉の「こいパックン」も口にして「こっちはテリヤキバーガー。笑」と例えながら独特な魚介グルメを味わっていました。

「こいパックン」(左)と「なめパックン」 Photo: Naoi HIRASAWA
ナマズを使ったハンバーガーで補給した日下さん Photo: Naoi HIRASAWA
体幹トレーニングのお手本を見せる藤野さん Photo: Naoi HIRASAWA

 食後には、体幹の使い方がなかなか掴めない日下さんが「自転車に乗り慣れてない女性でも鍛える方法はありますか?」と質問すると、「どこでもできるんですよ。座りながら、少し脚を曲げて持ち上げて、止めてるだけでいいんです」。藤野さんが手本を見せてくれますが、日下さんは「全然できない…笑」と上げた脚がパタンと床にすぐ着いてしまいます。片脚ずつでも効果があると教わった日下さんは「これならできそう!」とうれしそうな表情を見せました。

藤野店長のアドバイスを受けながら走った日下さん Photo: Naoi HIRASAWA

 また、風が強いときの走り方についても、「自分の前に、急に横に動いたりしない“信用できる人”がいれば後ろに付くといいのですが、あとはギアチェンジ。慣れていないと同じギアで走ってしまいますが、減速するときは軽くする、加速するときにまた上げる、ということをしないと脚を削ってしまいます。風がビューンと吹いてきたら軽くするなど、ギアは常に変えている感じです。ちょっとした起伏でも1枚軽くしたり重くしたりすれば楽できます」と丁寧にアドバイスしました。

藤野“師匠”のアドバイス

・サドル高が合わないと身体に痛みがでることも
・身体をリラックスさせてお腹を浮かせると、ペダルに力が入りお尻の痛みも軽減
・痛みを感じたらこまめにストレッチ
・向かい風では“信用できる人”の後ろを走る
・向かい風や起伏で減速する時はギアを軽く、加速するときはまた重くする

 走行距離を稼ぐため南下して、海のように広がる霞ヶ浦の景色を眺めてから土浦駅へと折り返しました。後半で疲れが出てきそうですが、あれほど苦しめられた強風が、今度は文字通りの追い風となり、快調に走ることができました。目標よりも少し長く、85kmを走りきり「最初は向かい風で『無理かも』と思いましたけど、なんとか走れました!」と晴れやかな笑顔を見せました。

追風に乗って楽々と走る日下さん Photo: Naoi HIRASAWA
きれいな風景と自分のロードバイクを写真に残す日下さん Photo: Naoi HIRASAWA

 一日を通して日下さんの走りをチェックした藤野さんは、その成長ぶりを褒めてくれました。「ギアチェンジもしているし、後ろに付くのは怖いけれどけっこう近づける。身のこなしがうまくなった」と太鼓判を押され、日下さんは「その言葉を糧にしてがんばります」と自信をつけた様子。100km完走に向けて視界は良好です。

ゴール目前でも余裕の表情 Photo: Naoi HIRASAWA

丸の内OLの日下紗代子さん

インスタグラムsayokokusaka
フェイスブックSayoko Kusaka

「想像よりずっと体力がついた」

 名古屋市のあやにーさんも、高島ロングライドに向け走行距離を伸ばして練習を行いました。名古屋市北区のショップ「ニコー製作所」のスタッフに協力してもらい、静岡県・浜名湖のコースに挑戦。近年人気を増している浜名湖一周サイクリングはいろいろな距離のルートがありますが、この日のあやにーさんは約50kmのコースを走りました。

浜名湖のサイクリングコースを快走したあやにーさん Photo: ayanie
走りやすいサイクリングコースで約50kmの練習ライドに臨みました Photo: ayanie

 あやにーさんは「浜名湖エリアは自転車で巡るのに最適!景色も綺麗で楽しい」と走りやすいサイクリングロードを満喫。しっかりと完走したあやに―さんでしたが「今まであまり体験したことのなかった向かい風に苦戦」したようで、やはり風のなかで走る難しさを実感していました。それでも「想像よりずっと体力はついた気がします!100km目指して!」と自信をつけました。

あやにーさん(名古屋市・ブロガー)

インスタグラムayanie.gram
フェイスブックAyaka Kato
ブログAyanie Journal

景色を眺めながらの朝ライドは「幸せ」

山本ジュンコさんは「ストラーダバイシクルズ草津本店」から京都までの帰り道で琵琶湖の風景を楽しみました Photo: Junko YAMAMOTO

 京都の山本ジュンコさんは、お世話になっている滋賀県の「ストラーダバイシクル草津本店」から京都まで帰る道のりで琵琶湖の景色を堪能したり、「1時間でどこまで行けるかチャレンジしようと思って出発したけど、結局は嵐山ー嵯峨野観光」をしたりと色々なところに足を伸ばしながらのサイクリングが印象的です。

 京都市内をライドしながら朝食をとって「渡月橋の景色を眺めながら毎朝こんなだったら幸せやなと思いました」という清々しい気持ちや、「夜明け頃まで降っていただろう雨で苔がイキイキしていました」と目に留まった風景など、サイクリングを通して見て、感じたことをインスタグラムに投稿。楽しみながら練習を積み重ね、100km挑戦に備えています。

朝のライドで食べるグルメは格別です Photo: Junko YAMAMOTO
1時間のチャレンジのつもりが観光まで楽しみました Photo: Junko YAMAMOTO

グループライドで皆と走る楽しさ実感

 東京都の堀田智子さんは「ワイズロード池袋本館」が開催しているサンデーライドに参加。サイクリストの多い荒川サイクリングロードや埼玉県の彩湖公園を巡る約70kmのルートを走り、 長距離に慣れる練習をしました。

堀田智子さんはワイズロード池袋本館の「サンデーライド」の参加者たちと70kmに挑戦 Photo: Tomoko HORITA<br /> Photo: Tomoko HORITA

 ショップのスタッフや参加者たちと一緒に、川の景色や香りを楽しみながら走って彩湖に到着。売店のフランクフルトやちまきで補給した堀田さんは「食べ物が美味しいだけではなく、ここまでたどり着いたという楽しさと、皆さんと話しながら食べる楽しさ、とにかくツーリング最高ですね!」とグループで走る醍醐味を味わいました。

この日の走行距離は70kmを超えました Photo: Tomoko HORITA

 帰り道にはワイズロードのスタッフからロングライドのコツや、ペダルを回すリズム、風が強い時は前の人になるべく付いていく、といったアドバイスを受けながら池袋へ戻りました。70kmを走った堀田さんは「本番はプラス30km」と未知の距離に不安ものぞかせましたが、本番の100kmも「楽しくチャレンジできれば」と前向きな気持ちが大きいようです。

東京都・主婦ブロガー・堀田智子さん

インスタグラムtomokohorita
フェイスブック堀田智子(Chiwamama)
ブログちわわのまま

ヒルクライムで見せた強い気持ち

 岡山市の小学6年生の南美さんは、夏休みの思い出づくりとトレーニングのため挑戦した名峰「瓶ヶ森」(かめがもり)のヒルクライムロングライドに続き、「ヒルクライムチャレンジシリーズ2017 第7回 高梁吹屋ふるさと村大会」に出場しました。

高梁のヒルクライム大会に出場した南美さん Photo: Nami-PAPA
気持ちの強さを見せ、3人中の2位に入った南美さん Photo: Nami-PAPA

 全長15kmのコースを力走し、「小学5、6年生は3人しかエントリーがなかったので3位だとビリなので2位にはなりたいと思ってものすごく頑張りました」と2位でゴール。少しでも上を目指そうという気持ちの強さに、100km完走に向けても期待がふくらみます。

 大会の会場からコースへ向かうパレードランについて「地元の人達がたくさん応援してくれました。すごくうれしかったです」と振り返り、ゴール後には会場で提供される豚汁を食べるなど いつもの練習とは違った、大会ならではの雰囲気も心に残ったようです。

急坂も笑顔で上っていく南美さん

 また、9月27日にはお世話になっている「BICYCLE PRO SHOP なかやま」のスタッフとチームメンバー、お父さんを含め5人で80㎞ライドに挑戦。練習で走る距離では最長距離ということで最初は緊張気味でしたが、みんなのおかげで終始笑顔で完走を果たしました。

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シマノ 目指せ100km!女性ライダー5人の挑戦

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