新製品情報2017リドレーが「フェニックスC」を発表 上位モデルを受け継ぐ走りを魅力的な価格で
ベルギーブランド「リドレー」の発表会が9月13日、東京都内で行われ、2018年モデルがお披露目された。目玉となるニューモデルは、エンデュランスオールラウンダーの「フェニックスC」だ。メインコンポーネントにシマノ・105を採用した完成車での販売で、価格は26万円(税抜)となっている。
上位モデルと同じ形状を採用
フェニックスCは、そのモデル名から想像がつくように、上位機種「フェニックスSL」のコンセプトを受け継いだモデルだ。フレームの形状、ジオメトリーはフェニックスSLとまったく同一。フレームに使用されるカーボンのトン数とレイアップを変更することで、フェニックスSLよりもリーズナブルなものとなっている。

当然ながら、上側1-1/8および下側1-1/2のテーパーヘッドチューブや、リドレーがダイアモンドシェーブと呼ぶ独特のダウンチューブ、エアロ性能をもたせたヘッドチューブからフォークへ至るスムーズな造形、さらには横に薄く扁平させることで振動吸収性能を高めたシートステーなど、フェニックスSLの特徴はそのままフェニックスCでも実現している。タイヤは700×25Cが標準で、タイヤメーカーや製品にもよるが28Cや30Cも装着可能となっている。
フレームカラーも魅力的だ。グランツールでおなじみのロット・ソウダルと、先日まで開催されていたブエルタ・ア・エスパーニャに出場したアクアブルースポーツのチームカラーが用意された。塗装の仕上がりも美しく、チームのファンはもちろん、そうでない人でも所有欲を満たしてくれるものになっている。
見ていて飽きない個性的なカラー
リドレーの2018年モデルでは、フェニックスC以外でもチームカラーを採用したものが多く、これらはフェニックスCも含めて日本からのリクエストで実現した限定カラーだ。フェニックスSL(フレームセット、税抜価格22万8000円)にはロット・ソウダルカラーのほか、ラボバンクの女子チームを前身にもつ「WM3プロサイクリング」のバイクと同じカラーを採用。世界地図をあしらっており、そこにはしっかり日本もあった。


プロのレースでもおなじみで、エアロダイナミクスを追求した「ノアSL」(フレームセット、税抜価格40万円)は、マットブラックにシンプルな赤いロゴが配されたカラーを採用しているが、よく見ればブラックの部分はところどころでマットとグロスを使い分けていて、赤い部分もただの赤ではなく深みのあるものとなっているなど、写真だけではわからない見どころが多い。