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ブエルタ・ア・エスパーニャ2017 第18ステージ山頂フィニッシュを制したアルメが優勝 総合上位の攻撃に対応したフルームはリードを広げる

by 平井久美子 / Kumiko HIRAI
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 ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージが9月7日、スアンセスからサント・トリビオ・デ・リエバナまでの169kmで争われ、サンデル・アルメ(ベルギー、ロット・ソウダル)が優勝した。勝負は、アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ プロチーム)との一騎打ち。アルメは残り約800mでアタックを仕掛け、ルツェンコを大きく引き離してゴールした。また、マイヨロホは、クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)がキープ。2位のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)との差を昨日より21秒広げ、タイム差は1分37秒になった。

右手を高々と挙げ喜びを表すアルメ Photo : Yuzuru SUNADA

 中級山岳ステージとされている第18ステージは、中盤まで細かいアップダウンがあるものの、平坦基調。しかし、109kmからゴールまで60kmという距離の中に、3級山岳3つと2級山岳1つが立ちはだかる。最後は3級山岳を上ってフィニッシュと、終盤まで気が抜けないコースレイアウト。逃げ職人達による逃げ切り勝利も十分にあり得るステージだ。

アタック合戦の末、20人の逃げが形成

 レースはスタート直後からアタック合戦がスタート。ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)やジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)、ジェレミー・メゾン(フランス、エフデジ)が抜け出そうとするが、決定打にはならない。

前日まで総合9位のアルも仕掛ける Photo : Yuzuru SUNADA

 ようやく逃げが決まったのは、58km地点。アルメ、アラフィリップ、アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ プロチーム)、アレクシー・グジャール(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール)など20人で形成される。レースは一時、60kmを超えるハイペースで進んでいたが、逃げとメインができたことで落ち着く。その差が10分程になる場面もあった。

 レースが動いたのは、126km地点にある3級山岳に差し掛かったところ。ファビオ・アル(イタリア、アスタナ プロチーム)がアタックを仕掛ける。アルはこのまま単独で先頭を追いかける。その動きにマイケル・ウッズ(カナダ、キャノンデール・ドラパック)、アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)、さらにはヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)も反応。集団が活性化する。

アルメとルツェンコのルーラー対決 Photo : Yuzuru SUNADA

 先頭集団にも動きがでる。約140km地点の2級山岳の頂上付近でアルメとグジャールが抜け出す。そこに、地元チームのマルク・ソレル(スペイン、モビスター チーム)、さらにアラフィリップとルツェンコも合流、先頭は5人に絞られた。また、メイン集団では総合5位のアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)や6位のミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ プロチーム)、10位のダビ・デラクルス(スペイン、クイックステップフロアーズ)アタックを仕掛ける。しかし、フルーム擁するチーム スカイがすかさず反応。総合ジャージを守るため、抜かりなくチェックし抜け出しを許さない。

アルメとルツェンコのルーラー対決

 ゴールまで10kmを切る頃、先頭はアラフィリップ、ルツェンコ、アルメの3人になり、逃げ切りが濃厚になる。しかし、残り4kmで第8ステージで勝利を挙げていたアラフィリップがまさかの脱落。アルメとルツェンコの一騎打ちとなる。ゴールまで残り800m勝負に出たのはアルメ。アタックを仕掛ける。ルツェンコはこの動きについていくことができず、その差がどんどん離れていく。アルメはそのまま1位でゴール。今大会初勝利を飾った。また、マイヨロホは、フルームがキープ。総合上位勢による攻撃をチームで潰し、しっかりとジャージを守った。

チームでマイヨロホを守ったフルーム Photo : Yuzuru SUNADA

 明日は149.7kmと距離こそ短いが、その中に1級山岳1つと3級山岳が3つ詰め込まれている。厳しい戦いは、明日以降も続く。

厳しい山頂フィニッシュを制して勝利を手にした Photo : Yuzuru SUNADA

第18ステージ結果
1 サンデル・アルメ(ベルギー、ロット・ソウダル) 4時間9分39秒
2 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ プロチーム) +31秒
3 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、バーレーン・メリダ) +46秒
4 アレクシー・グジャール(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) +1分2秒
5 ホセ・ロハス(スペイン、モビスター チーム) +1分6秒
6 アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、BMCレーシングチーム) +1分19秒
7 マッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ) +1分21秒
8 セルヒオ・パルディリャ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) +1分21秒
9 アントワン・トルホーク(オランダ、ロットNL・ユンボ) +1分38秒
10 アントニー・ルー(フランス、エフデジ) +1分42秒

個人総合(マイヨロホ)
1 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) 72時間3分50秒
2 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) +1分37秒
3 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、チーム サンウェブ) +2分17秒
4 イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン) +2分29秒
5 アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード) +3分34秒
6 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ プロチーム) +5分16秒
7 マイケル・ウッズ(カナダ、キャノンデール・ドラパック) +6分33秒
8 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ プロチーム) +6分33秒
9 ワウト・プールス(オランダ、チーム スカイ) +6分47秒
10 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNL・ユンボ) +10分26秒

ポイント賞(プントス)
1 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) 137 pts
2 マッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ) 121 pts
3 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) 118 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック) 54 pts
2 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ プロチーム) 47 pts
3 ホセ・ロハス(スペイン、モビスター チーム) 33 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) 6 pts
2 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ プロチーム) 12 pts
3 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) 18 pts

チーム総合
1 アスタナ プロチーム 215時間42分32秒
2 チーム スカイ +20分47秒
3 モビスター チーム +30分35秒

敢闘賞
ホセ・ロハス(スペイン、モビスター チーム)

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