ブエルタ・ア・エスパーニャ2017 第4ステージスプリント争いを制したトレンティンが優勝 クイックステップが早くも今大会2勝目

by 平井久美子 / Kumiko HIRAI
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 ブエルタ・ア・エスパーニャ第4ステージが8月22日、エスカルデス・エルゴンダニからタラゴナまでの198.2kmで争われ、ゴールスプリント争いを制したマッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ)が優勝した。チームの連携力と自身の伸びのあるスプリント力が合わさった見事な勝利。マイヨロホは、この日トップとタイム差なしの17位でゴールしたクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)がキープしている。

勝利を確信したトレンティン Photo: Yuzuru SUNADA

 大会4日目にしていよいよスペインに突入。エスカルデス・エルゴンダニをスタートし、ユネスコ世界遺産に登録されている古代ローマ時代の遺跡群で有名なタラゴナを目指す。コースレイアウトは、平坦基調。カテゴリー山岳は、132km地点に登場する平均勾配2.8%・距離13kmの3級山岳のみで、スプリンターによる優勝争いが予想された。

逃げ5人とメイン集団で展開

 レースは、平坦ステージらしく逃げとメイン集団にはっきり分かれて展開される。逃げたのは、ステファヌ・ロセット(フランス、コフィディス)、フェリペ・オソリオ(コロンビア、マンサナ・ポストボン)、ディエゴ・ルビオ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)、ニコラス・シュルツ(オーストラリア、カハルラル・セグロスRGA)、ヨアン・ルボン(フランス、エフデジ)の5人。メイン集団はフルーム擁するチーム スカイやクイックステップフロアーズがコントロールしていた。一時、メイン集団は時速40kmを下回るスローペースで走行、逃げとメイン集団の差が約7分になる場面もあった。

マイヨホロを着用するフルームはメイン集団を走行 Photo: Yuzuru SUNADA

 レースが動いたのは3級山岳への上り、約120km地点。5人の逃げからロセットがアタックし、その動きにルビオが反応。逃げは2人に絞られた。3級山岳の下りが終わる頃、2人の逃げとメイン集団の差は約3分にまで縮まる。その後167km地点のスプリントポイントはルビオ、ロセットの順で通過。この頃、メイン集団はゴールスプリントに向けて徐々にペースを上げると同時に、位置取り争いをはじめていた。

 残り約13km、逃げとメイン集団の差はとうとう1分を切る。メイン集団先頭にはクイックステップフロアーズやアクアブルースポーツ、アージェーデュゼール ラモンディアールなどがいた。残り8kmでここまで逃げていたルビオ、さらにルセットも吸収。集団は1つになり、各チームによる位置取り争いが激化する。残り約2kmで集団を引いていたのはボーラ・ハンスグローエのトレイン。その後ろには、クイックステップフロアーズ、またロットNL・ユンボも隊列を組んで上がってくる。ただ、圧倒的に抜け出せるチームはなかった。

クイックステップがチーム力を発揮

ルクセンブルクチャンピオン、ユンゲルスもトレインの先頭でチームを引き上げた Photo: Yuzuru SUNADA

 ゴールまで残り1kmというところで、第4ステージ最難所とも言える3つの直角コーナーが登場。このコーナーを前に、ここまで綺麗に組まれていた隊列も崩れ始め各チーム先頭に送り込めたのは最大で2人という状況になる。

 最終コーナーを曲がったゴールまでの直線、先頭で入ってきたのはフアンホセ・ロバト(スペイン、ロットNL・ユンボ)。その後ろにはトレンティン、さらにトム・ヴァンアスブロック(ベルギー、キャノンデール・ドラパック)やイェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・ソウダル)もその付近に位置。それぞれスプリントをスタートする。最大出力で踏み続ける中、勝利したのはトレンティン。トレンティンの伸びのあるスプリント力と同時に、レース序盤から終盤までエースを守り続ける走りを見せたチームワークも勝利の要因となった。クイックステップは今大会早くも2勝目をあげている。

 明日は2級山岳が3つ、3級山岳が1つ登場という山岳ステージ。ゴール前は3級山岳だが、ラスト3kmで標高差300mを一気に駆け上る。5位までのタイム差はわずか10秒、マイヨホロ争いにも動きが出そうだ。

ポイント賞ジャージも獲得したトレンティン Photo: Yuzuru SUNADA

第4ステージ結果
1 マッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ) 4時間43分57秒
2 フアンホセ・ロバト(スペイン、ロットNL・ユンボ) +0秒
3 トム・ヴァンアスブロック(ベルギー、キャノンデール・ドラパック) +0秒
4 エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード) +0秒
5 イェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・ソウダル) +0秒
6 サーシャ・モードロ(イタリア、UAE・チームエミレーツ) +0秒
7 ロレンゾ・マンザン(フランス、エフデジ) +0秒
8 ソーレンクラーク・アンデルセン(デンマーク、チーム サンウェブ) +0秒
9 ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、ディメンションデータ) +0秒
10 イェツェ・ボル(オランダ、マンサナ・ポストボン) +0秒

個人総合(マイヨロホ)
1 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) 13時間37分41秒
2 ダビ・デラクルス(スペイン、クイックステップフロアーズ) +2秒
3 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシングチーム) +2秒
4 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +2秒
5 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) +10秒
6 エスデバン・チャベス(コロンビア、オリカ・スコット) +11秒
7 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ プロチーム) +38秒
8 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) +39秒
9 ロマン・バルデ(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) +48秒
10 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) +48秒

ポイント賞(プントス)
1 マッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ) 49 pts
2 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) 31 pts
3 エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード) 28 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック) 12 pts
2 アレクサンドル・ジェニエス(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) 10 pts
3 トマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル) 10 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) 14 pts
2 エスデバン・チャベス(コロンビア、オリカ・スコット) 26 pts
3 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシングチーム) 29 pts

チーム総合
1 オリカ・スコット 40時間22分11秒
2 チーム スカイ +1分5秒
3 アスタナ プロチーム +1分56秒

敢闘賞
ディエゴ・ルビオ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)

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