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栗村修の“輪”生相談<108>10代男性「太ももが細くてSサイズのレーパンでもぴったりはけません」

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 今年からロードバイクを始めた高校2年の男子です。つい先日夏用のレーパンをネットで買ったのですが、一番小さいSサイズでも裾のところに余裕ができてしまってぴっちりになりません。

 もともと細身なのですが、やはり鍛えて太ももを太くするしかないですか? 正直なところ、高校生なのでショップのものは高すぎて手が出せないです(泣)。もしよろしければご回答をお願いします。

(10代男性)

 以前もレーパン関係のご質問がありました。あのときは主に、大事な場所のポジショニングの問題でしたが、その時も、レーパンはぴったりとフィットしているべし、というお答えをした記憶があります。

「もともと細身…」のくだりを拝読すると、細見であることにちょっとコンプレックスをお持ちなのかもしれません。しかし、細い人にとっての正義は、タイトなウェアなんです。人は、大きく見せるためにゆったり目のものを着る過ちを犯しがちですが、ことレーパンに関しては愚の骨頂です。むしろ、タイトなもののほうがマッチョに見せてくれるのです。だぶつきは悪です。

 が、裾はちょっと例外なんですよね。だぶつきがNGなのは言うまでもないんですが、たまに、裾が食い込んでいる人もいます。あれもちょっといただけない。ジャストサイズであるべきです。

 質問者さんの場合は余ってしまっているとのことです。「鍛えて太ももを太くするしか」とありますが、少なくとも、自転車競技における太ももはレーパンのだぶつきをとるために鍛える箇所ではないので、無駄な筋肉をつけることはやめましょう。高校生なら、成長にともなって太くなると思いますし。

 応急処置として、裾を折ってしまう手もあります。昔は、夏場なんかにはけっこう見かけましたね。短めが格好良かったからなんですが、だぶつきが緩和されるメリットもありますよ。

美しい太ももはサイクリストの憧れ Photo: Yuzuru SUNADA

 ショップの物は高すぎますか。確かに最近は、ネットなどで安いノーブランド品が出回っていますが、あまりお勧めはできないかな…。というのも、高いものはやっぱりいいからです。だぶつきにくいし、パッドの作りもいいし、履いていて快適。安いものは、まあ、それなりです。

 フレームやホイールと違って、不思議とあまり話題にならないんですが、レーパンって大切な「機材」なのに、すごく難しいんですよ。合う・合わないの個人差が大きいにも関わらず、試し履きできないじゃないですか。

 僕はけっこう、他人のレーパンを借りちゃえるタイプでしたけど、ダメな人はダメだと思うんです。ほら、直接触れるし、しかも体重がかかって相当擦り付けられますから、情熱がパッドに染み付いてしまう。周りに気軽に貸してくれる人がいればいいですけど…。

 でも、ものによって快適性は全然違うので、成績にも影響します。股ずれが起きやすいレーパンとかも、あったなあ。ともかく、美観という意味でもパフォーマンスという点でも、大切なんです、レーパンは。

 だから、多少お金がかかっても妥協すべきじゃありません。Sサイズで小さければ、XSサイズがあるものを探すとか、場合によってはキッズサイズでもいいと思いますよ。ヨーロッパのトッププロも、レーパン単体で見ると子供かと思うくらい小さいものを履いている選手もいますから(ぴったりフィットさせるためですよ!)、小さいサイズのレーパンをはくことをためらう必要はありません。

(編集 佐藤喬)

回答者 栗村修(くりむら おさむ)

 一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役、ツアー・オブ・ジャパン 大会ディレクター、スポーツ専門TV局 J SPORTS サイクルロードレース解説者。選手時代はポーランドのチームと契約するなど国内外で活躍。引退後はTV解説者として、ユニークな語り口でサイクルロードレースの魅力を多くの人に伝え続けている。著書に『栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング』『栗村修の100倍楽しむ! サイクルロードレース観戦術』(いずれも洋泉社)など。

※栗村さんにあなたの自転車に関する悩みを相談してみませんか?
 ml.sd-cyclist-info@sankei.co.jpまで、タイトルを「輪生相談質問」としてお寄せください。

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