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ブエルタ・ア・エスパーニャ2017 第1ステージBMCレーシングがチームTTで最速タイムを記録 デニスがマイヨロホを獲得

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 今シーズン最後のグランツールであるブエルタ・ア・エスパーニャがフランス南部の都市・ニームで開幕した。史上3度目となるスペイン国外スタートとなった第1ステージは、13.7kmのチームタイムトライアル(TTT)が行われ、最速タイムを記録したBMCレーシングチームがステージ優勝を飾った。リーダージャージのマイヨロホはローハン・デニス(オーストラリア)が獲得した。ダブルツールを狙うクリストファー・フルーム(イギリス)擁するチームスカイは、9秒遅れのステージ4位となった。

ステージ優勝を飾ったBMCレーシングチームのメンバー Photo : Yuzuru SUNADA

TTTを得意とするBMCが最速タイム

 ニームは、古代ローマ時代に繁栄していた街だ。世界遺産となっている水道橋であるポン・デュ・ガールは紀元前1世紀頃に建設されており、市内にも神殿や闘技場など古代ローマ時代の遺産が数多く見られる。その神殿前の広場をスタートし、闘技場内を通過して、ニームの中心地をぐるっと回って再び闘技場付近へフィニッシュするステージレイアウトになっていて、13.7kmのコースはほぼ平坦路ではあるが、テクニカルなコーナーが多く設定されていた。

舗装路が敷かれた闘技場内を選手たちは駆け抜けた Photo : Yuzuru SUNADA

 最初に好タイムをマークしたのは2番目に出走したロット・ソウダルだった。16分22秒を記録して、平均時速50.224kmで駆け抜けた。ロット・ソウダルの記録をターゲットタイムとして、後続チームが出走していくものの、なかなか上回るチームが現れなかった。

 7番目に出走したボーラ・ハンスグローエがトップタイムを3秒更新。エースのラファル・マイカ(ポーランド)は、ツールでは落車の影響でリタイアを余儀なくされたが、ブエルタではまずまずのスタートを切ったといえよう。

 そして、11番目に出走のチーム サンウェブがボーラの記録を大幅に塗り替えて暫定1位となった。ボーラより15秒速い16分4秒を記録して、平均時速51.162kmだった。エースのウィルコ・ケルデルマン(オランダ)にとっては、上々の滑り出しだ。

 次にタイム更新したのは、昨年の世界選手権のTTTで優勝したクイックステップフロアーズだ。サンウェブと同タイムながら、暫定1位に浮上した。

 今シーズンのTTTで好成績を連発しているBMCレーシングチームが、本日の最速タイムを記録した。全チーム中唯一の15分台となる15分58秒をマークして、クイックステップのタイムを6秒更新。平均時速は51.482kmだった。フィニッシュラインを先頭で通過したデニスが総合首位に立った。コース途中に設定された3級山岳ポイントを先頭通過したニコラス・ロッシュ(アイルランド)が山岳賞ジャージのモンターニャを獲得している。

マイヨロホを獲得したローハン・デニス Photo : Yuzuru SUNADA
マイヨモンターニャを獲得したニコラス・ロッシュ Photo : Yuzuru SUNADA

総合勢ではフルームが一歩リード

 ツールでは総合5位だったファビオ・アル(イタリア)を擁するアスタナ プロチームは、トップから41秒遅れの16分39秒でステージ16位。同じくツールでは総合3位だったロマン・バルデ(フランス)を擁するアージェーデュゼール ラモンディアールは、トップから46秒遅れの16分44秒でステージ18位となり、他の総合ライバルに比べて少し出遅れる結果となった。

 今大会限りで引退を決めているアルベルト・コンタドール(スペイン)のトレック・セガフレードは35秒遅れ、イルヌール・ザカリン(ロシア)で総合を狙うカチューシャ・アルペシンは33秒遅れ、2010年ブエルタの覇者ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)のバーレーン・メリダは31秒遅れだったのに対して、同年にツールとブエルタの両方で総合優勝をする、通称”ダブルツール”を狙っているフルームのチーム スカイは9秒遅れ、エステバン・チャベス(コロンビア)、アダム・イェーツとサイモン・イェーツ(ともにイギリス)の兄弟を擁するオリカ・スコットは17秒遅れでフィニッシュした。

ステージ4位に入ったチーム スカイ Photo : Yuzuru SUNADA

 なおダブルツールは、2008年にジロ・デ・イタリアとブエルタを制したアルベルト・コンタドール以来達成されていない。ツールとブエルタを同年に制するパターンは、1963年のジャック・アンクティル(フランス)と1978年のベルナール・イノー(フランス)以来、誰も達成していない。

 40年近く達成されていない大記録に向けて、フルームは好調な出だしとなった。

 第2ステージは203.4kmの平坦ステージだ。山岳ステージの多いブエルタにおいて、貴重なスプリンターの活躍の場となり、集団スプリントになる展開が予想される。海岸沿いを走る区間も多いため、横風の強さが気になるところだ。

第1ステージ結果
1 BMCレーシング チーム 15分58秒
2 クイックステップ・フロアーズ +6秒
3 チーム・サンウェブ
4 チームスカイ +9秒
5 オリカ・スコット +17秒
6 ボーラ・ハンスグローエ +21秒
7 ロット・ソウダル +24秒
8 モビスターチーム
9 バーレーン・メリダ +31秒
10 カチューシャ・アルペシン +33秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 15分58秒
2 ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシングチーム)
3 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシングチーム)
4 アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、BMCレーシングチーム)
5 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム)
6 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)
7 イヴ・ランパールト(ベルギー、クイックステップフロアーズ) +6秒
8 ダビ・デラクルス(スペイン、クイックステップフロアーズ)
9 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)
10 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)

山岳賞(マイヨモンターニャ)
1 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシングチーム) 3 pts
2 ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシングチーム) 2 pts
3 フランシスコ・ベントソ(スペイン、BMCレーシングチーム) 1 pts

複合賞(マイヨコンビナータ)
1 ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシングチーム) 4 pts
2 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシングチーム) 4 pts
3 フランシスコ・ベントソ(スペイン、BMCレーシングチーム) 153 pts

チーム総合
1 BMCレーシングチーム 15分58秒
2 クイックステップフロアーズ +6秒
3 チーム サンウェブ

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